新潮社が週刊新潮誌上でおわび掲載へ コラムへの校閲指摘、修正せず

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 「週刊新潮」が7月に掲載したコラムで、作家の深沢潮さんらが「日本名を使うな」と名指しで差別を受けた問題で、今週発売の週刊新潮が「お心を傷つけてしまった深沢氏をはじめとする皆様に深くお詫(わ)び申し上げます」とする編集長名の謝罪を掲載する。

 「週刊新潮1月1・8日号」によると、「人権デューデリジェンスの新たな取り組みについて」と題して2ページの社告を掲載。7月31日号に掲載された元産経新聞記者高山正之氏のコラム「変見自在」には、外国ルーツの人の人権への配慮を欠いた内容が含まれていたとし、深沢さんらの実名を挙げて日本名の使用に言及した部分に厳しい批判を受けたことについて「重く受け止めております」と記した。校了前には、校閲部員が指摘したにもかかわらず、社内の担当者と筆者が注意深く検討しないまま校了し、修正されずに掲載されたという経緯を明らかにした。

 そのうえで、コラムは差別的で人権侵害といった指摘を受けたとして、編集長名で深沢さんらへのおわびをつづった。連載は2002年から1千回超にわたって続いていたが、8月に終了した。編集長は「(筆者の)意向を過度に尊重するあまり、人権への配慮やチェック意識を充分に働かせることができなかったことが原因であると、反省しております」とも記している。

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    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2025年12月25日9時54分 投稿
    【視点】

    ■遅えんだよ!!!  「週刊新潮」が差別コラム問題について謝罪文を掲載する。しかし、この「遅きに失した謝罪」は、ただの延命策であり、闘う市民の怒りを抑止するための欺瞞にすぎない。深沢潮氏らに対し「日本名を使うな」と実名で侮辱した暴挙は、人間

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    太田啓子
    (弁護士)
    2025年12月25日17時17分 投稿
    【視点】

    新潮は、まだ逃げている。掲載された文章(末尾にリンク)は、差別したことを正面から認めることを慎重に避けながら、謝罪しているという姿勢のアピールをするものに留まってしまっている。 「外国にルーツを持つ方への差別ととられかねない表現」とあるが

    …続きを読む