クラウドに頼らず高速同期できるP2Pツール「Resilio Sync」
最終更新日:2025年11月3日
2010年頃、Microsoftは「Windows Live Essentials」というサービスを提供しており、その中に「Windows Live Mesh」という P2P(Peer to Peer)型の同期プログラムがありました。しかし、SkyDrive(現OneDrive)に同期機能が実装されたのを機に、サービスは終了しました。
現在、ファイル同期の主流は OneDriveや Google Driveなどのオンラインストレージサービスです。ただし、同期できるデータ量はストレージの空き容量に左右されます。さらに、Proton Driveや Sync.comなど一部のサービスを除き、Dropboxや Googleなどのプロバイダは保存データへアクセス可能な仕組みを持っており、プライバシー侵害のリスクもあります。
一方で、P2P型の同期はクラウドストレージを介さないため、容量制限を気にせず大容量ファイルを扱うことができ、クラウドにデータを保存しないので、プライバシーの保護にも優れています。
こうした P2P型同期を実現する代表的なツールが Resilio Syncです。
Resilio Sync
Resilio Syncは、BitTorrentの P2P技術を利用してデバイス間を直接接続し、クラウドを介さずにファイルを同期できるツールです。通信はAES-128による暗号化で保護され、セキュアにデータを転送します。
フォルダ単位でアクセス権を設定でき、読み取り専用や書き込み可など柔軟な共有制御が可能です。さらに、ローカルネットワーク内ではインターネット接続なしで直接同期できるため、高速かつ安全にデータを共有できます。
従来は無料利用の場合、デバイスのリンク機能や選択型同期などが制限されていましたが、バージョン3.0以降では個人使用に限りフル機能が利用可能となり、使い勝手が大きく向上しました。
👉️ Resilio Syncの詳細については、下記の記事を参照してください。動画もあわせて掲載しています。
使用感
Resilio Syncはバージョン 2.0の頃から使用しているツールです。NAS用アプリが提供されているため、使い勝手は良好です。
ただし、P2Pという特性上、ある程度の設定が必要で、オンラインストレージサービスのようにインストール直後からすぐ利用できるわけではありません。
また、オンラインストレージサービスではデバイスが起動すると自動的に差分同期が始まりますが、P2Pの場合は最新データを保持しているデバイスのほかに、最低 1台のデバイスがアクティブでなければ同期されないなど、一長一短があります。
Tips
NASと組み合わせることで、大容量のオンラインストレージサービスと同等の環境を構築できます。以前はパソコンをWOLで起動したり、ファイルサーバー代わりに常時稼働させたりしていましたが、NASの導入がResilio Syncを最も効率的に運用する手段だと思います。
NAS用のアプリは一部のモデルを除きバージョン2.xになりますが、NASが母艦として動作するため特に不自由はありません。
Synology・QNAP・ASUSTOR・NETGEARなど、主要な NASメーカーをサポートしています。


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