道半ばで夢絶たれた2人の女子大学生、岩国の山陽道で追突のトラック運転手に実刑判決 不注意運転が重大な結果招く
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山口県岩国市周東町の山陽自動車道でトラックに追突され、軽乗用車に乗っていた20代の女子大学生2人が亡くなった8月の事故で、山口地裁の嶋本有里子裁判官は24日、トラックを運転していた熊本県荒尾市の被告の男に拘禁刑1年6月を言い渡した。不注意運転が2人の命を奪う重大な結果をもたらした事故。嶋本裁判官は、注意を払うことが運転の基本だと指摘して実刑判決を下した。 「娘がしてくれたネイルを落とせず残している。娘がいない現実を受け入れられない」。初公判で検察官が読み上げた手記には、遺族の悲痛な思いがつづられていた。 【画像】山陽道で起きた車両火災事故(8月21日) 2人は共に北九州市に住む大学生で、同じアルバイト先の友人。1人はダンス教室に通いながら看護師を、もう1人は栄養士を目指して努力していた。残された写真データから、下関市立しものせき水族館「海響館」に行った後、岩国市の錦帯橋などに向かう道中で事故に遭ったとみられる。 事故は、被告のトラックが減速することなく時速約85キロで渋滞中の車列に突っ込んだ。裁判で被告は、事故を起こした理由について「通り慣れていたので慢心だったかもしれない。渋滞に気付かず、ぼーっとしていた」と述べた。 被告は「自分の夢に向かって一生懸命に生きておられた大切な命を奪ってしまった。一生かけて償う。車に乗ること自体も怖い」と二度と運転しないと誓った。 ただ「どうしてそんな運転をしたのか、許すことができない」と遺族。嶋本裁判官は、厳罰を求める遺族感情を踏まえつつ、被告が反省している点を考慮したと量刑の理由を説明した。
中国新聞社
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