小野田氏「ちょっと何を言っているか分からない」フリー記者「対中強硬で高支持率キープ」

記者会見する小野田紀美経済安全保障担当相
記者会見する小野田紀美経済安全保障担当相

小野田紀美経済安全保障担当相は23日の記者会見で「経済安全保障に対するサプライチェーンリスクを低減していくのは当然だ」と述べ、レアアース(希土類)など重要鉱物資源の安定供給を図る必要性を強調した。そのうえで「わが国として、他国に忖度(そんたく)するのではなく、自分の考えをしっかり述べていくことは非常に重要だ。これからもそのようにしていくべきだ」と指摘した。

リスク分散の必要性、「どの国でも当たり前」

小野田氏は11月18日の会見で、台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁に反発した中国政府が、日本への渡航自粛など対抗措置を取っていることについて「気に入らないことがあったら、すぐに経済的威圧をしてくる国に依存しすぎるのはリスクだ」と懸念を口にしていた。

フリーの記者はこの日の会見で、民間シンクタンクの試算を紹介しながら、「中国のレアアースの輸入停止の損失額は年間GDP1・3%減、7兆円程度だ。莫大な経済的損失を知った上で中国依存脱却を訴えたのか」とただした。

これに対し、小野田氏は「どういう損失が出るかを含め、仮定のことへの答えは控える」と述べ、「サプライチェーンリスクへの対応はどの国もやっている。当たり前のことを申し上げただけだ」と強調した。

フリー記者「内閣支持率ファーストだ」

一方、フリーの記者は高市政権について「対中強硬姿勢を貫くことで高支持率をキープする。それを優先している。国民生活二の次、内閣支持率ファーストと思える。違うか」と叫んだ。

小野田氏は「ちょっと何を言っているか分からない」と述べつつも、「日本のため政策を前に進めることしか考えていない。支持率を考えて政策をしている人はいない」と回答した。

外国人の受け入れ秩序ある共生社会実現に関する関係閣僚会議の初会合で小野田紀美外国人共生担当相(左)へ指示を出す高市早苗首相(右)=4日午前、首相官邸(春名中撮影)
外国人の受け入れ秩序ある共生社会実現に関する関係閣僚会議の初会合で小野田紀美外国人共生担当相(左)へ指示を出す高市早苗首相(右)=4日午前、首相官邸(春名中撮影)

会見の最後、フリーの記者は「国益を毀損している。インバウンド(訪日外国人客)が減少したり、パンダがいなくなったり。こういう経済損害はどう受け止めているのか。高市政権は発言を慎むべきだ」など持論を展開し、「反省」も求めた。

だが、小野田氏は「そのようなものはまったくございません。他国に忖度することなく、考えをしっかり述べていくことは非常に重要だ」と強調した。

レポートは「資源外交」求める

フリーの記者は「経済的損失が出てもいいというのが基本姿勢だと理解した。ありがとうございます」と捨て台詞を述べ、会見は終わった。

高市首相は10月28日の日米首脳会談で、トランプ米大統領とレアアースの安定調達に向けた枠組み作りで合意しており、中国に依存しない供給網づくりを急ぐ構えだ。

小野田氏に会見でただしたフリーは横田一記者。横田記者が紹介した大和総研のリポートは、先の日米合意を挙げて「こうした取り組みを一段と加速させ、重要鉱物資源の安定供給の確保を図っていくことが、高市政権には求められる」と指摘している。(奥原慎平)

小野田氏「気に入らなければ経済威圧する国への依存はリスク」

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