博物館所蔵の美術品、流出か=20億円で競売に、当局が調査―中国
【北京時事】中国江蘇省の南京博物院から美術品が流出した疑いが浮上し、騒ぎとなっている。収蔵されているはずの作品が今年5月、北京でオークションに出品されたことが発端。元院長の関与が指摘されており、当局は今月23日、調査に乗り出すと明らかにした。同博物院は、博物館としては北京の故宮博物院と並ぶ権威がある。
ニュースサイト澎湃新聞などによると、出品されたのは明代の画家、仇英の絵巻「江南春」で、8800万元(約20億円)の最低落札価格が設定されていた。著名な収集家が1959年に南京博物院に寄贈したコレクションの可能性があり、出品を知った収集家の遺族の要請で競売は中止された。
遺族が博物院に調査を求めたところ、博物院側は「贋作(がんさく)」と鑑定されたため骨董(こっとう)品店を通じて2001年に6800元で売却したと説明。出品された絵巻が寄贈されたものかどうか、「さらに調査が必要」と主張した。
だが、今月に入り同博物院の元職員を名乗る男性が、元院長が地元有力者らに美術品を不正に提供していたと実名告発。01年の売却時に絵巻を手に入れた人物も元院長と親密だったと報じられており、不正流出の疑念が強まっている。
[時事通信社]
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