「ゲッターロボ」シリーズより2025年12月末にいよいよ発売される「ブラックゲッター」の合金可動フィギュアをレビュー!新シリーズ「ARTIFACT-X」第1弾のポテンシャルを確認!
スーパーロボット系のアイテムを中心に、旺盛にロボットフィギュアを発売し続けている中国のメーカー、CCSTOYSとC&A Global。両社のコラボによって生まれた新しい合金可動フィギュアシリーズ「ARTIFACT-X」の第1弾として、「ブラックゲッター」が2025年12月24日(水)に発売されます(同日より発送開始予定)。今回はそのサンプルをお借りして、ひと足先にレビューをお届けします!
ブラックゲッターといえば、一番有名なのは『真ゲッターロボ 〜世界最後の日〜』に登場した機体ではないでしょうか。しかし箱からもわかる通り、今回「ARTIFACT-X」で製品化されたブラックゲッターは『真ゲッターロボ』版とは全くの別物。独自のアレンジが加えられたアイテムとなっています。
箱を開けて内容物を確認!そして両腕と頭部を取り付け
ではさっそく開封! 箱はフタを横にガバッと開く形となっており、フタの裏面には取り扱い説明書が入った封筒が貼り付けられています。そして、中にはフィギュア本体が入ったブリスターが。遊んだ後でもフィギュアをしまっておけるパッケージ構成になっており、保管用としても安心です。
箱の中のブリスターは二層になっており、フィギュア本体とベース&小物類に分かれています。さすがに20,000円オーバーの重量級フィギュアだけあり、各パーツはビニールでカバーされて塗装が保護されていて安心。そしてブリスターを開けて本体を出してみると、これが重い! 関節など随所にダイキャスト製パーツが使われており、手に取るとズッシリとした重みが感じられます。やっぱり、合金トイはこうでなくては。
両腕と頭部を取り付けて、ブラックゲッター本体が完成。その表面には細かくモールドが入れられており、柳瀬敬之氏がデザインした『マジンガーZ/INFINITY』版マジンガーZや、バンダイのINFINITISMシリーズのような雰囲気となっています。各部の青いラインの処理や指が突き刺さりそうな頭部のツノ、そしてメタリックな表面の質感など、この時点でかなり注目のポイントがありますね。
可動部は動きのスムーズさのみならず、止まり具合も大満足!
動かしてみてびっくりしたのが、可動部の作りの優秀さ。一見すると動かすのが難しそうなデザインですが、無理なく配置された関節と外装の動きのアレンジにより、意外なほどよく動きます。また、各関節の渋みも絶妙で、ストレスなく曲げたい角度にすっと曲がり、そのままピタリと止まる見事な粘り具合。近年の中国製合金トイのハイレベルさがよくわかります。
特に膝は一軸の関節ながら、絶妙な軸の位置と外装のアレンジによって、かなり深くまで曲げることができます。膝アーマー部分にはスプリングが入っており、曲げ伸ばしに追従して曲がるのもグッド。また、スネの裏側部分は膝関節と連動して外装が内部に入り込む設計になっています。
股関節も見事な設計。スーパーロボット系のトイでアレンジが難しいのが股間のパンツ部分ですが、このブラックゲッターではパンツ部のサイドが腰の後ろで接続されており、脚を大きく前に出す際にはこの横部分の位置をずらすことができます。これによって、デザイン的にも破綻なく脚を踏み出したポーズを取ることが可能。また足首左右も同様に外装パーツの位置を動かせるようになっており、安定して足を接地させられます。
上半身の可動も非常に優秀。胴体内部に可動軸が設けられているので、前後方向に上半身を前傾させたり反らせたりすることができます。首も上下がボールジョイント接続されているので、こちらと組み合わせればさらにダイナミックなポージングが可能。両肘も二重関節になっており、外装に干渉せず深く曲げることができます。
特徴的な右腕のクローも、3本が独立して動きます。内側にあるシリンダーもクローに連動して動き、メカニカルな説得力がありますね。中央部には磁石が埋め込まれており、同じく磁石がついているドリルを取り付けることができます。
もうひとつ注目したいのが、ウイングの基部。こちらも金属製のパーツが使われており、頑丈な構造になっています。さらに各関節と同様に絶妙な渋み・粘りに調整されており、動かしたい位置でピタリと止まってくれます。背負い物が遊んでいる最中にプラプラするとそれだけでイライラするもの。この辺りにも「遊びやすいフィギュアにしよう」という配慮が感じられます。
どんなポーズでもズッシリ安定の重量感!ドリルなどを付けても関節やアームはへたらない
ということで武装を取り付けると、全身武器の塊のブラックゲッターが完成! 文句なしのかっこよさです。斧もドリルも、尖った部分は全て指に突き刺さりそうな尖り具合でギンギンにシャープ。立たせておくだけでも絵になりますね。
前述の通り、とにかくよく動くフィギュアですので、ポーズをつけてみても抜群に楽しい! ベースの設置面が大きく、さらにフィギュアを取り付けるアームの軸が金属でできているので、重たい合金トイを乗せてもグラつくことがないのも好印象です。また、各部の関節も絶妙な渋みなので、右腕のドリルのような長さのある重量物を取り付けてもヘタらず、どんなポーズでもビシビシ決まります。手に取ったときの重量感も相まって、動かしていて大変楽しい。
前述のようにベースがどっしりした作りで、ブラックゲッターの重みに対しても非常に安心感のある作りなわけですが、もうひとつ注目したいのがフィギュア本体とベースの接続方法。お尻部分にハッチが設けられており、それを開くとベースのアームとの接続部になっています。これならベースを使わないときは接続部が目立たない。見事な気遣いです。またアーム側の接続部にはボタンを押し込むと引っ込むラッチがついており、その手応えで「これでフィギュアがベースにしっかり固定されたな」とわかるようになっています。徹頭徹尾「重量のあるフィギュアを浮かすには」が考えられた設計で、舌を巻きました。
さらにこのフィギュア独自のアレンジとして右腕を伸ばすことができ、伸ばした腕専用の手の甲から爪の生えたハンドパーツも付いています。オリジナルな要素ではありますが、ゲッター3っぽい腕パーツが伸びる様子は「ゲッターロボのパーツを寄せ集めて作った」というブラックゲッターにある設定を考えるとなかなか納得。うまくアレンジしたな……と感心させられます。
ということで、CCSTOYSとC&A Globalの「ARTIFACT-X」版ブラックゲッターでした。新しい合金可動フィギュアシリーズ「ARTIFACT-X」の第1弾として、ややマニアックなところからネタをひろってくるあたり、中国のマニア層の熱量を感じます。『蓋特機器人』というタイトルで向こうでも知られていることは知っていたんですが、まさかこのネタに対してここまで全力投球してくるとは……という驚きがありました。
また、オリジナルデザインからのアレンジの具合もナイス。スーパーロボットらしいケレン味もありつつ、現代のロボットトイとして妥当な情報量を盛り込んでおり、塗装の質感もリッチ。さらに各関節の渋みや重量感も素晴らしく、「ロボットのオモチャを作る」ことに対しての高い経験値を感じさせます。それなりに高価格な合金トイではありますが、手に取ってみると「これ、実はけっこうお得なのでは……?」「ていうか、採算取れてんの……?」という疑問も湧いてくる逸品。ゲッターシリーズのファンの方はもとより、ロボットトイが好きな方に幅広くオススメしたいアイテムなのです。
DATA
C&A Global Ltd. X CCSTOYS ARTIFACT-Xシリーズ ブラックゲッター 合金可動フィギュア
- PVC&ABS&POM&PV&合金&マグネット製可動フィギュア
- 全高:約200mm
- セット内容:ブラックゲッター 本体×1、ゲッターウィング×1、差し替え用アーム(右)×1、ゲッタートマホーク×1、差し替え用ハンドパーツ×4種、専用台座×1、本体用支柱(長・短)×1
- 発売元:CCSTOYS
- 販売元:ドラゴンホース
- 価格:22,000円(税込)
- 2025年12月24日(水)発送開始予定
(C)Go Nagai・Ken Ishikawa/Dynamic Planning
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