ファーストリテイリングが“難民支援”をする理由── 柳井社長「着る服が勇気づける」 抱く危機感と「世界一」への思い
20年目を迎えたnews zeroの特別企画で、難民問題を考えます。バングラデシュで取材したロヒンギャ難民キャンプで、縫製技術を身につける支援をしていたのは日本のアパレル企業でした。ファーストリテイリングの柳井正社長(76)の思いに迫ります。
インタビューに、セーター姿で現れた柳井社長。「あえてセーター着てきたんですよ。これが普段着です。10年ぐらい前の服なんだけど、茶色が流行色なんです今年。10年前の茶色を持ってきた。面白いよね」と切り出しました。
これに先立ち、zeroは12月、バングラデシュ・コックスバザールにある世界最大の難民キャンプを取材。ミャンマーから逃れたロヒンギャ難民が暮らしていて、ファーストリテイリングは難民の女性たちが縫製技術を習得するための支援を行っています。
ここで働くことで、難民の人たちは収入とともに生きる活力を得ていました。なぜ日本から遠く離れたバングラデシュで難民支援を行うのでしょうか。
柳井社長
「着る服に満足していないどころか、着る服がないんですよ。着る服がこれだけ人々を勇気づけるということに、初めて服屋をやっていて気がついた」
柳井社長が見据える未来について聞きました。
柳井社長
「やっぱり『世界の中の日本人』ということをもっと考えないと。世界の中で生き残らないといけないし、日本も生き残らないといけない。そこの危機感があまりないですよね」
日本のトップ経営者が語る危機感とは、どういったものでしょうか。
藤井貴彦キャスター
「難民問題を支援しようと思ったきっかけは何だったんですか?」
柳井社長
「ユニクロで売っていた服を回収し始めたんですよ。それを有効に使えるところがないかなというところで、難民のキャンプにそれを持っていったら、すごく喜んだんですよね。本当にもうびっくりするぐらい」
「人間の必需品で『衣・食・住』。それが実感として分かったんですよ。『着るものがこんなに大事なんだ』ということが初めて分かった」
その時、服が持つ力に気づいたといいます。