EVやスマホに使われているリチウムイオン電池。
その負極材に欠かせないのが、
黒鉛(グラファイト)です。
日本のリチウムイオン電池用黒鉛は、
約9割を中国に依存していると言われています。
意外に思われるかもしれませんが、
影響はEVだけではありません。
鉄スクラップを溶かして再利用する
電気炉(EAF:Electric Arc Furnace)
ここで使われるのが、巨大な黒鉛電極です。
この供給が詰まると、
・建材
・自動車用鋼材
・インフラ関連資材
これらのコストが、静かに、
しかし確実に押し上げられる。
つまり黒鉛は、
日本の「物価の下支え」そのものです。
聞いた業者さんの話では、
船は出ている。運賃も払っている。
それでも動かない。
理由はひとつ。
「書類が通らない」
現代の貿易で最大のボトルネックは、
港でも船でもありません。
「コンプライアンス・リードタイム」
と言われるものです。
簡単に言えば輸送や輸出許可の待ち時間です。
どれだけ金を積んでも、
どれだけ急いでも、
許可・審査が降りなければ、貨物は動かない。
距離ではなく、
政治と制度が納期を決める時代になりました。
(続く2