【太鼓の達人民誹謗中傷事件】たっち編
はじめに
この記事は、Twitter(X)で誹謗中傷されたあとに相手を特定、解決に至るまでの経緯を記したものです。
いろいろと苦労した軌跡を最後までお読みいただけますと幸いです。
誹謗中傷編
始まりは以下のツイートでした。
このツイートに反感を持った太鼓の達人民の一部は、当方への誹謗中傷を開始したのです。
ところで、当時、Twitterで絶大な知名度を誇るインフルエンサー「滝沢ガレソ」に何度もパクツイされていた当方は、パクツイされるたびにガレソに「こらっ! またネタをパクりやがって! フォローしろ!」とツッコむという、お約束事をやっておりました。
パクツイとは、人気のあったツイートをパクってツイートすることを言います。なお、自分はガレソにパクられることを誇りにすら思っていたので、逆に面白がってネタとしてガレソにツッコんでいました。
(ちなみに後日談ですが、しばらく経った後ガレソからDMが届き、「情報源として参考にさせていただいております!」とフォローされましたw)
そして、冒頭のツイートもガレソにパクられたので、ガレソにお約束のツッコミを返信したところ、 たっち@tachi2716 から絡まれました。
その後のやり取りで、当方が諭すも・・・
その後たっちは「(ガレソに)フォローしろって言うのは乞食」などと発言したため、「乞食という表現は名誉棄損に当たる可能性がある」と警告すると・・・
そこで当方は、たっちに対し以下のように宣言しました。
すると、たっちは「記事を買わせるために脅迫してくる」旨をツイートします。
彼にしっかりと償いをしてもらう必要があると考えた私は、本人を特定するために動き出したのでした・・・
開示請求編
さっそく、発信者情報開示請求権に基づく仮処分命令申立書を作成し、東京地裁民事9部に提出しました。
双方審尋では裁判官から「子育て失敗した、という表現は強い人身攻撃である」と心証開示され、X社からも強い反論はなく、開示決定がなされました。
しかしX社からは開示がいっこうに進まず。
開示が遅れに遅れまくったせいで、間接強制金が発生するという異常事態まで発生します。
その件については記者からの取材に応じ、読売新聞に記事が掲載されましたのでこちらからご一読ください(後段の『Xの対応「あまりに遅い」』の部分です)。
その間にも、たっちは当方に絡み続けます。
そんなある日、たっちの元へX(Twitter)から「法的請求を受けた」という通知が行われます。
X(Twitter)は裁判所から発信者情報開示決定を受けると、発信者に「法的請求を受け取った」と通知を行う運用となっています。
しかしたっちは、ググれば自分がどのような状況下に置かれているかすぐに理解できる状況にもかかわらず、以下のようなツイートをし続けます。
注:以下のスクショは たっちがハンドルネームとIDを変更しています。
9月を過ぎ、ようやくX社からメールで回答があり、たっちのIPアドレスが開示されました。
アクセスプロバイダが某キャリアであることが判明したため、任意の開示請求をしたところ、1週間ほどで返事がありました。
通常、アクセスプロバイダへ任意の開示請求を行うと、アクセスプロバイダは発信者に「あなたはこのような理由で開示請求されているが、開示に同意するか? 開示しないのであればその理由を教えてくれ。2週間以内に回答よろしく」という意見照会書を送付します。
つまり、アクセスプロバイダへの任意の開示請求については、アクセスプロバイダと発信者とのやり取りが発生する以上、回答まで1か月くらいかかることが多いのです。
それなのにアクセスプロバイダから1週間での回答・・・嫌な予感がします。
・・・アクセスプロバイダからは「複数の情報が存在するため、特定できませんでした」と回答がありました。
X(Twitter)から開示されるのは、発信者がログインの際に用いられたIPアドレスとその時間(秒まで)、ひとつずつです。
つまり本件は、たまたま同じ時間にTwitterにログインした者複数に同じIPアドレスが割り振られており、そのうちの誰が本件の発信者であるかは特定できなかった、ということになります。(なお、キャリアではたまに発生する現象です)
たっちの開示に失敗しました。
自分のモチベーションは駄々下がり。
「たっちがきちんと謝罪してくれれば、悔しいけどここで終わらせても良いか・・・」という考えに至った自分は、人づてで たっちに謝罪の意思があるか確認しました。
そして、人づてで聞いた返事は以下のものでした。
「どーせハッタリ」
「あんだけで訴えられるわけない」
「あんなの世間知らずのニートかなんか」
たっちには絶対にお灸を据えてやらなければならない・・・消えかけていた火が一気に燃え広がった私は、ふたたび特定のために動き出すのでした。
特定編
たっちのツイート内容から、おおまかな生活圏は絞り込めていました。
何か彼を特定する手がかりはないか・・・
そんなとき、ふと思い出します。
その地域に某議員の友人がいることを。
さっそくその友人にコンタクトをとった私は経緯を説明し、彼にたっちのツイート内容をチェックしてもらうことにしました。
「この写真に写っているラーメン屋は○○○っぽいな・・・」
流石地元民、彼はたっちが投稿した写真の情報から、どんどん情報を引き出していきます。
「わはははは!」
友人が突然、笑い出しました。
「これ見てよ!」
友人は1枚の写真を指定します。
そこには、学校名が見切れているTシャツが写っていました。
その後複数の写真でその学校の校章マークを確認し、たっちが通学している可能性の高い高校が判明しました。
さっそく高校宛に、今までの経緯がわかる資料と「学校関係者なら個人特定が可能ではないか」と思われる証拠とともに「たっちが御校の生徒である可能性が高い。たっちを特定し、現状を保護者に連絡してくれないか。たっちの真摯な謝罪を以てこの件を解決とする準備がある」旨を通知しました。
約1週間後、高校から返事がありました。
そこで文面を素直に受け取った私は、警察署に赴きました。
何度か警察署に足を運び交渉を続けた結果、約2か月後、「被疑者特定後の告訴状受理とさせてほしい」という条件つきで事件受理してもらいました。
さっそく刑事から学校に連絡してもらったところ、先日の当方からの連絡後、該当しそうな生徒がいないか教員に確認しているが、今のところ確認できていない、とのことで、学校経由での特定は暗礁に乗り上げました。
ところで、実はその頃、当方が発信者情報開示請求について認識を誤っていることを知る機会がありました。
「同一の訴訟を行うことは二重起訴に当たるため不可能」という規定から「たっちについては発信者情報開示請求権に基づく仮処分命令を行っているから、もう二度と発信者情報開示請求を行うことはできない」と思い込んでいました。
しかし、「発信者情報開示請求権に基づく仮処分命令申立」ではIPアドレスが訴訟物であり、「発信者情報開示命令申立」ではIPアドレス、発信者情報(X(Twitter)ではメールアドレス、電話番号)が訴訟物となるため、「発信者情報開示命令申立でIPアドレスを除くメールアドレスと電話番号を訴訟物とすれば、仮処分命令申立とは別事件扱いになるため、二重起訴には当たらない」ということを弁護士から伺ったのです。
そこで、今度は発信者情報開示命令申立を行いました。
双方審尋では担当裁判官が「たっちは脅迫と主張しているが、300円の記事を買わせるために脅迫することは現実的ではない」と苦笑していました。
そして開示決定されました。
ほどなくして、X社から情報が開示されました。
X社から送付された文書には、たっちの電話番号が掲載されていました。
実は、X社からは双方審尋の時点で「電話番号情報を保有している」と聞いていた私は、来る日に備えて新たな電話番号を契約していました。
以前使っていたスマホにそのSIMを刺し、たっちの電話番号宛に以下のショートメッセージを送付したのです。
25分後、たっちから返事がありました。
「おお、くんにちわ」
「ご無沙汰してますしみけんです」
卑猥な言葉を組み合わせた挨拶に、AV男優名・・・
この期に及んでふざけた返事をしてきた たっちに軽くめまいを覚えた自分は、そのまま古いスマホを放置しました・・・
(なお後日談ですが、放置していたため電池が切れていたスマホを充電し起動したところ、ショートメッセージの着信があり「結局訴えられなかったんですねwwwwwwwwwwwwwざまぁ」)という追撃がなされていたことを申し添えます)
それから数日後、自分はとある法律事務所と委任契約を結びました。
委任内容は「たっちとの示談交渉」です。
弁護士は職権として、委任された職務に必要な情報については、弁護士会を通じて情報照会をかける(弁護士会照会といいます)ことが可能です。
電話会社に弁護士会照会をかけると、回線契約者の情報が開示されます。
弁護士会照会の結果がわかるまでおよそ1か月の間。
私は彼の裏垢をチェックしていました。
@tachi_sorairo です。
このアカウントは鍵垢(非公開アカウント)なので、直接の投稿内容を確認することはできません。
しかし、X(Twitter)検索でそのIDを指定すると、「そのアカウントへの返信内容」は確認することが出来るので、鍵垢がどんな投稿をしているのか推測することが可能です。
例えば以下の内容です。
これは、当方がたっちにショートメッセージを送付した直後の、@tachi_sorairoのフォロワーから@tachi_sorairoへ返信されたものです。
おそらくショートメッセージを晒したな、と確信します。
そうやってスキマ時間に@tachi_sorairoを監視していたある日、千載一遇のチャンスが訪れます。
@tachi_sorairoの鍵が開いている・・・!
さっそく、自分が たっちから絡まれ始めた時期からのツイートをチェックしていくと、案の定 たっちは裏垢でも誹謗中傷していました。
そしてやはり、ショートメッセージを晒されていました。
たっち曰く、「訴えると脅すことで金を取るまじでタチ悪いことしてる」「裁判すれば多分負けない」「25件も開示請求している」だそうです。
ちなみに25件の開示請求についてはこちらの記事のことを指していると思われますが、この記事の取材対象はふたりで、当方についての記事は後半部分。つまり、そもそも25件の開示請求を行っているのは当方ではありません。
また、@tachi_sorairoはご丁寧に たっちの裏垢である証拠も曝け出していました。
そしてその翌日、弁護士から回線契約者の氏名と住所が開示された旨の連絡がありました。
示談交渉編
回線契約者名は、おそらく たっちの母親と思われる人物でした。
さっそく回線契約者宛に、弁護士から「弁護士が受任したこと」「回線契約者と投稿者が違う場合は、投稿者を開示すること」「投稿者が謝罪すること」「示談金100万円を支払うこと」をたっちが投稿した誹謗中傷のスクリーンショットとともに通知しました。
通知してから数日後、回線契約者を名乗る者から弁護士宛に電話があり「自分の息子がTwitterでトラブルを起こしていることは知っている。この書類は本物か」という問い合わせがあったそうです。
そして、回答期限を過ぎてから弁護士宛に1通のおたよりが届きました。
ここから先は
¥ 300
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?



購入者のコメント