【独自】ついに大阪に「EVバスの墓場」が出現か?不具合多発でリコールも出た『万博EVバス』の行方
つまり、別のフェリー会社と交渉するなかで、不具合のあったEVバスを阪九フェリーの乗り場である泉大津港近くに集結させたところ、まるで「墓場」のようなものが出来てしまったというわけだ。
関係者の話によると、この駐車場の保管料は1ヵ月で約200万円と推定される。11月〜12月までの2ヵ月分を契約しているといい、料金は400万円ほどになるとみられる。この料金について、EVMJの幹部は驚きの発言をしているという。前出の関係者が続ける。
「本社へ移送する理由は、不具合のあったEVバスの回収のためです。それなのに、上層部の一部は『管理元である大阪メトロが置き場所に困っていたので、ウチが置き場所を探した。賃料に関してはひとまず立て替えるが400万円の駐車料金は大阪メトロに請求すべき』と主張しているといいます。バスの不具合は弊社の落ち度。そもそも欠陥がなければ北九州に送り返す必要もない。何を考えているのか……」
ついにリコールも提出された
大量に集積された万博EVバスを含むEVMJのバスについては、9月に国交省から、過去に納車された317台すべてに対する点検命令が出されている。国交省が10月17日に発表した内容によると317台のうち113台に不具合が見つかったとされており、「3台に1台は問題がある」という驚きの実態が明らかとなった。EVMJの別の関係者が囁く。
「ブレーキホースの損傷が多く発生した時期がありました。私の経験では車両設計の段階からやり直さないとダメなレベルの不具合でしたが、最終的に行ったのは強度の高いブレーキホースへ交換しただけ。会社としては修理にコストはかけたくないということでしょう。見た目だけが直っていればいい、その場しのぎの対応ばかりです」
11月28日、EVMJは国交省からの指摘を受け、制動装置(ブレーキホース)の不具合に関するリコールを届け出た。今後は制動装置に関して運行事業者からの不具合の申し出があった場合、無償で対応するという。しかし、メーカーである中国・WISDOM社から送られてきた対策済みのブレーキホースは、品質に関して大いに疑問がつくようで、本当に正しいリコール作業ができるのかどうかも不明である。
