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【月刊pic-step12月号】桃豆こまもち先生インタビュー

こんにちは、月刊pic-step編集部です!
今回は、人気イラストレーターの桃豆こまもち先生のインタビューをお届けいたします。


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桃豆こまもち(ももず こまもち)
2020年からフリーランスのイラストレーターとして活動を開始。
フリーイラストレーターとして1点もののイラストを手掛けるほか、
Vtuber関連のイラストや、グッズ用イラストで高い評価を受けている
人気イラストレーター。
プロのイラストレーターとして活躍するようになった現在も、個人サークル『MochiPeach』(モチピーチ)としてイベント参加を続けている。


桃豆こまもち先生は得意としている萌え系のイラストで数多くのファンを獲得し、2021年には「第18回 高精細複製原画 GALLERY」(株式会社虎の穴)に参加、フリーイラストレーターとしての実力を示しました。
成人向けイラストから、ぷにぷにしたかわいらしい女の子のイラストまで網羅する桃豆こまもち先生は、どのようにして現在の作風にたどり着かれたのでしょうか?
まずは、現在の作風に至るまでの道のりを伺いたいと思います。

自分の作風に出会うまで

―この度はインタビューにご参加くださりありがとうございます。改めまして、よろしくお願いいたします。早速ですが、先生についてお話をお聞かせください。桃豆こまもち先生は何歳ごろからイラストを描き始めたのですか?
 
桃豆こまもち先生:絵を描くこと自体は物心つく前から始めていました。最初は鉛筆画を描いていました。デジタルイラストに関心を持つようになったのは中学1年生の頃です。
自宅に父親のノートパソコンと板タブレットがあったので、環境に恵まれていたのかなと思います。遊びの延長という感覚でデジタルイラストに取り組んでいました。
 
―お父様がそういったツールをお持ちだったんですね。幼いころはどんな絵を描かれていたんですか?例えば、アニメの模写とか、オリジナルキャラクターとか、いろいろあると思うのですが……
 
桃豆こまもち先生:好きなキャラクターを真似して描くこともありましたが、オリジナルキャラクターを作って描くことが多かったと思います。
そのころは、今のような女の子のイラストはちょっと難しかったので、ウサギとか、犬とか、動物をデフォルメした感じのキャラクターを作って描いていました。
 
―かなり早い段階からオリジナルキャラクターを創作していらっしゃったんですね。すごいと思います。特に好きな動物はいますか?
 
桃豆こまもち先生:動物は全般好きですけど、犬か猫かで言うなら猫が好きです。あと、インコも好きです。私が魅力を感じた動物をキャラクター化して、オリジナルで描くことを楽しんでいました。
 
―お話を聞く限り、幼いころの絵と現在の作風は大きく変わったのかなと感じました。先生が現在のスタイルを確立なさったのはいつ頃なのでしょうか?
 
桃豆こまもち先生:現在のような萌え系の女の子のイラストを本格的に描き始めたのは、だいたい3年前です。絵のスタイルが安定してきたのは、本当にごく最近なんです。ここ1、2年くらいだと思います。
自分で絵を描きつつ、他の方のイラストを見させていただく中で、だんだんとかわいらしいモチーフや、絵柄に惹かれていったという感じです。
 
―試行錯誤して現在の画風にたどり着いたという感じなんですね。素敵だと思います。先生は1日にどれくらい絵を描いてこられたんですか?
 
桃豆こまもち先生:私は筆が乗る時と乗らない時の波が結構大きいんですね。調子が出ない時は本当に描けないので、「できる時にできるだけ描く!」という感じです。
もう、起きている時間は全部イラストを描くというくらいです。
ただ、なるべく普通の生活とサイクルを合わせたいという気持ちもあるので、なるべくフルタイムで働くくらいの時間に合わせるようにしています。
 
―フルタイムということは1日8時間くらいだと思いますが、お仕事に加えて、趣味の絵を描く時間をとっているということですか?
 
桃豆こまもち先生:お仕事と趣味を合わせて8時間ですね。今日は仕事の絵を描く日、とか、今日は自分の活動用の絵を描く日といった具合に、作業時間を使い分けています。
 
―ご自身で作業時間を使い分けてスケジュールをこなしていらっしゃるんですね。すごいと思います。もしよかったら、先生が今、使っているツールを教えてください。
 
桃豆こまもち先生:ソフトはCLIP STUDIO PAINTを使っています。機材については液晶タブレット(Wacom Cintiq Pro 16)を愛用しています。
中学1年からずっと板タブレットを使ってきたんですが、3年前に液晶タブレットに変えたんです。慣れるまでに時間はかかりましたけど、今では液晶タブレットのほうが、圧倒的に使いやすいと思っています。
 
―板タブレットと液晶タブレットでは操作の感覚が全く違うと聞きます。先生は液晶タブレットのどんなところがいいなと思われたんですか?
 
桃豆こまもち先生:板タブレットを初めて触った時は、紙に描くのとまったく違うので大変でした。板タブレットは手元を見ずに絵を描くんですね。中学生のころに手書きから板タブレットに移行していたのが、液晶タブレットでは再び手元を見ながら描くようになったんです。アナログに戻ってきた感覚で、習熟するまで大変でした。
私としては、液晶タブレットのアナログに近い作業感覚が、描きやすいなと思います。
 
―教えていただきありがとうございます
 
ぷにっとしたかわいらしい女の子の描写や、愛らしく華やかな衣装デザイン、獣耳やしっぽのもふもふした質感が、多くのファンを魅了する、桃豆こまもち先生の作品は、どのようにして生まれるのでしょうか?
ここからは、ファンの皆様から寄せられた質問と、先生の作品を絡めてご紹介していきます。

イラスト「お月見うさぎちゃん」

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「お月見うさぎちゃん」

―先生がSNSに投稿した作品を拝見しているのですが、巫女さんのような衣装とか、動物の耳やしっぽがついた女の子ですとか、とてもかわいらしいなと思います。どんなところにこだわって描いているんですか?
 
桃豆こまもち先生:私はぷにぷにした女の子が好きなので、肌の柔らかさの表現にはこだわっています。あと、動物のモフモフしたかわいらしさの表現については、耳やしっぽの毛の柔らかそうな質感を重視しています。
イラストは自分の好きなものを表現したいから描くという部分が大きいと思うんですね。好きだからこそ、こだわって、自分の出せる力で一番かわいいと思えるまで、描き直して、表現するようにしています。
 
―好きなことを追及して描くというのは、先生のファンの方にとっても参考になるかもしれないですね。衣装についてはいかがでしょうか。やはりお好きな衣装からアイデアを思いつく感じですか?
 
桃豆こまもち先生:皆様の参考になると嬉しいです。
私は特にメイド服とか、和風ロリータ衣装が好きです。和風の中にもフリルやリボンが入って、かわいらしい感じがあると、より良いと思います。
自分でデザインする時は、インターネットでコスプレ衣装を検索したりして、こうしたらかわいいかな、という発想の出発点として活用しています。
一発でデザインが決まることはなくて、描きながら付け加えたり、消したりして、イメージをブラッシュアップしていく形です。
 
―先生の中でイメージを思い浮かべて、そこから描いて、修正をして、ベストな状態に仕上げていくような作業なんですね。
 
桃豆こまもち先生:そうですね。装飾にしてもつければいいわけじゃなくて、全体的なバランスが大事だと思うんです。情報量が多ければ多いほどイラストのクオリティが高いように見えるものなので、ついつい描きすぎてしまうこともあるんですけど、全体のバランスを見ながら、メリハリをつけるようにしています。
 
―周りの背景や小物が目を引きますが、きちんとキャラクターが際立っているなと思いました。計算されて、描きすぎないようにという狙いが生きているなと感じました。
 
桃豆こまもち先生:イラストの中でキャラクターを一番に目立たせるという目的で描いてているので、嬉しいです。ありがとうございます。
衣装デザインについては、実はフリルを描くのが苦手で、勉強中なんですよ(笑い)。
お洋服屋さんに並んでいる、かわいい服のデザインを参考にしたりして、頑張っています。コスプレ衣装のお店とか、ロリータ系のお店だと、少し現実離れしたようなお洋服がありますよね。装飾が多くてかわいらしい衣装を見ると、刺激を受けるんです。心が揺さぶられて、創作にいい影響をもらっているなと思います。
 
―先生の描かれる衣装はリアルでとても素敵だなと思います。実物を見て、絵に生かしていらっしゃるのが、研究熱心でとてもすごいですね。

イラスト1:🍰「『こぼねちゃん』と『みるくちゃん』」

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🍰「『こぼねちゃん』と『みるくちゃん』」

―「『こぼねちゃん』と『みるくちゃん』」という作品をご紹介させていただきたいと思います。こちらはどんな作品なのでしょうか?
 
桃豆こまもち先生:この2人についてはその場で思いついた創作でした。描いているうちに気に入ったので、後から名前を付けてオリジナルキャラクターにした感じです。
 
―何かコンセプトを決めて、デザインされたんですか?
 
桃豆こまもち先生:このイラストのコンセプトはイチゴショートケーキです。ケーキの上にキャラクター自身がデコレーションとして乗っているイメージで描きました。
このイラストには別のバージョンもあって、そちらでは全体が見ていただけますが、ホールケーキの上に二人が座っている構図になっているんです。
 
―女の子二人がイチゴのイメージなんですね。フリルが苦手とおっしゃっていましたが、とてもリアルで素敵だと思います。大変細かく描き込まれていますが、このイラスはどれくらい時間をかけて描かれたんですか?
 
桃豆こまもち先生:このイラストは、他の作品に比べて作業が長引いた記憶があります。ラフや線画といった工程を、本来はそれぞれ2日以内に終わらせたいんですけど、この作品では線画とか、塗りとか、工程ひとつに3日以上かかってしまいました。
 
―キャラクターが2人いる分、描く量も増えて大変そうですね。
 
桃豆こまもち先生:描き込みの量のほかに、データの重さでも作業時間は変わってきます。絵のサイズや解像度でデータの重さが変わってくるんですね。このイラストについては解像度が高い状態で描いていたのもあって、余計に時間がかかったんです。
 
―そういう要素もあるんですね。勉強になります。ちなみに、オリジナルキャラクターの髪型はどうやって決めていらっしゃるんですか?
 
桃豆こまもち先生:私の好みでツインテールをよく描くんです。このイラストでもピンク髪の子をツインテールでデザインしました。
 
―好きなものを詰め込んでイラストを描いていらっしゃるんですね。かわいらしくて、素敵と思います。

イラスト2:「ジャージメイド『こまこちゃん』」

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―次にご紹介するのは「ジャージメイド『こまこちゃん』」という作品です。こちらのイラストはジャージを着ているメイドさんなんですね。どうやって思いついたイラストなのでしょうか?
 
桃豆こまもち先生:最近、コスプレやイラストでこういうモチーフをよく見かけるので、私も描いてみたいなと思って描いたイラストです。
オリジナルキャラクターと「ジャージメイド」を組み合わせたコンセプトです。
 
―現在の流行ということでしょうか?
 
桃豆こまもち先生:ジャンルとしては以前からありました。私も3年前に一度描いたモチーフなんですけど、最近またよく見かけるようになった気がします。
 
―ポーズもかわいらしいですね。こういったポーズはどういう風に思いつくんですか?
 
桃豆こまもち先生:キャラクターの性格からポーズを決めることが多いです。
この子は「こまこちゃん」っていう、元気っ子なイメージのオリジナルキャラクターです。元気な子だったら溌溂としたポーズで、おとなしい子だったら少し恥ずかしそうなポーズが自然かなと思って、デザインしています。
それから、このイラストには少しだけサイバーな要素も取り入れています。コンセントプラグを配置したり、ロゴっぽいカクカクしたデザインを背景に取り入れてみたりして、サイバーっぽい雰囲気が乗るように工夫しました。電気でチャージするアンドロイドみたいなイメージです。
 
―髪飾りに羽のイメージがあったり、小さな動物が描き込まれていたり、どこを見てもかわいいと思います。
 
桃豆こまもち先生:ありがとうございます。この動物については、こまこちゃんがいつも連れているペットのインコなんですよ。インコちゃんがだんだんデフォルメされていって、本来の形からかけ離れてしまったんです(笑)

イラスト3:🖤『らいらちゃん』

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🖤『らいらちゃん』

―最後にご紹介するイラストは『らいらちゃん』という作品です。こちらはこれまでとは少しイメージが違う、黒っぽい配色のイラストですね。少し小悪魔っぽいのかなという印象を受けましたが、どんなイメージのイラストなんですか?
 
桃豆こまもち先生:このイラストのコンセプトは、「『らいらちゃん』の私服は意外と攻めている」です。
この子もオリジナルキャラクターなんですが、普段は内気でおとなしめな子っていう設定なんです。普段はおとなしい服を着ているんだけど、私服はちょっと攻めていてっていう……。性格や普段のイメージとギャップがある感じを表現してみました。
 
―スイーツのピンク色が差し色になっていて、いいなと思います。目のところにも赤い色味が使われていますね。
 
桃豆こまもち先生:この子は甘いものが好きっていうイメージがあるので、スイーツを配置しました。配色については、目の色と合わせて全体のバランスを取ろうと考えたんです。
このイラストはもともと、イベントに出品するグッズ用に作ったんですね。
ショルダーポーチに配置した時のデザイン性を念頭にして作ったので、背景のチェック柄や、上の方のモチーフも、こういう感じになりました。
 
―グッズの形に合わせてデザインなさったんですね。イラストとしてだけではなく、グッズとしてもとても魅力的だと思います。先生はグッズのデザインもできて、すごいですね。
 
桃豆こまもち先生:ありがとうございます。イベントが近くなるとこういうグッズのイラストを描く機会が増えるんです。自分で扱うグッズは全部自分でデザインするようにしているので、ほめていただけると嬉しいです。

将来について


―まだまだ伺いたいことがたくさんあるのですが、残念ながらお時間が迫ってきました。最後に、先生の将来にかかわる質問に2つ、お答えいただければと思います。
先生はVtuber関連のイラストをたくさん手掛けていらっしゃいますが、将来ご自身がVtuberとしてデビューされるご予定はありますか?
 
桃豆こまもち先生:人前で喋ることがあまり得意ではないんですけど、やりたい気持ちは強いです。
 
―具体的な計画を立てているわけではないけど、興味はあるという感じなんですね。今後はどんな風に仕事をしていきたいのか、将来のヴィジョンを教えてください。
 
桃豆こまもち先生:今後は、もっといろんなお仕事をしていきたいです。やったことがないお仕事をやらせていただきたいなと思います。新しい経験を重ねて、それこそ、いずれはVtuberもできたら嬉しいです。今のところいつ頃というはっきりした予定はないんですけど、自分に自信をつけて、そう遠くないうちに、皆様にお届けできたらな、と思っています。

 
今回のインタビューには、事前に数多くのご質問が寄せられていました。インタビューに収めきれないほどの量でしたが、先生はすべてのご質問に、丁寧に回答をご用意して対談に臨んでくださいました。
山のような質問にも1つ1向き合う姿勢に、桃豆こまもち先生の穏やかで誠実なお人柄が滲みます。
桃豆こまもち先生、この度は本当にありがとうございました!
編集部一同、先生の今後のご活躍を楽しみにしております!


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よろしくお願いします。
次回もお楽しみに!


インタビュー:林 真一
記事:葉月 によ

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