MAMOR 最新号

2月号

定価:780円(税込)

画像: 艦長が語る、新型護衛艦『もがみ』最大の特徴とは?

 防衛装備品の世界で大きなトランスフォーメーションが起きている今、激変する世界の安全保障環境の潮流に対応した新世代護衛艦FFM『もがみ』がデビューした。

 FFMとは、対潜・防空能力を持ち、揚陸部隊や補給部隊などの護衛を任務とする艦艇フリゲートのFF(Frigate)に多目的(Multi -Purpose)と機雷(Mine)のMを足した多機能護衛艦という艦種である。海上自衛隊のFFMは『もがみ』だけではない。すでに進水した同規格の『くまの』や『のしろ』のほか、さらに数隻のFFMが建造中だ。

 新型護衛艦が誕生するきっかけとは? また、従来の護衛艦に比べFFMの強みとは何か?『もがみ』のクルーに話を伺ったので解説しよう。

掃海長:新たに機雷戦が行える護衛艦が誕生

掃海艇の艇長も務めたことがあるベテラン船乗りの胡3佐。「『もがみ』を初めて見たのはCGでした。かっこいいなと一目ぼれですね」

 多機能が特徴で従来の護衛艦にはない機雷戦能力を有している『もがみ』だが、鋼鉄の艦体で機雷を安全に捜索・処分するために、USV、UUVという特殊な無人機を搭載する予定だ。

 また護衛艦では初めて、機雷処分を実施する「水中処分員(EOD)」も乗艦する。これにより、従来の護衛艦では対応できなかった機雷戦(機雷の敷設や処分など機雷に関する作戦)が行えるようになった。

 掃海に関する指揮を行う掃海長の胡真二3等海佐は、「既存の護衛艦では初めてとなる無人機雷排除システムの体制確立と『もがみ』の早期戦力化を図るために、慣熟訓練を繰り返しています」と熱く語る。

船務長:艦内や各機器の状況がCICで一目瞭然

「マストに夜間でも見える高感度カメラが6個装備されているので、CICで周囲360度の監視ができます」と話す船務長の井上3佐

 円形に14台のコンソールが並ぶ、近未来的な『もがみ』のCIC。3面式のタッチパネルディスプレーを採用し、これまではオペレーターによって着席するコンソールが決まっていたが、ここではフリーアドレス制になっており、オペレーターの配置が自由になった。少ない人数でも最適な配置で運用できるため、従来艦よりも乗員数を少なくすることができた。

 船務長の井上晃志3等海佐は、「これまでの護衛艦では通信員、電測員、電子整備員、機関科員などが別々の区画で勤務していましたが、『もがみ』ではみんなここにまとまって勤務しています」とCICが省人化を体現した形だと説明する。

砲雷長 副長:従来の護衛艦よりも探知されにくい

省人化のため各配置の人数が少ない。大谷3佐は「武器などの整備や運用の際には、砲雷科内で配置を越えて対応します」と話す

 高ステルス化の追求は、特徴的な外観だけではない。主砲やアンテナの基部も台形、はては艦載ヘリの格納庫に設置された探照灯まで多面体をしていて、細部までとことんレーダー返射断面積低減を図っている。

「従来艦と比べると、側面のハッチを開ける必要があるので、魚雷やいかりなどの運用には、やはり手間がかかってしまいます」。そう語るのは、砲や魚雷など武器関連を総括する砲雷長兼副長の大谷邦雄3等海佐。

「しかし、敵のレーダーから探知されにくいというのは、その手間を上回るほどのメリットです。より重視した『もがみ』のステルス性は、今後の任務において重要だといえます」と強調する。

艦長:今後配備されるFFMのパイオニア的存在となる

「『もがみ』は掃海艦艇乗りと護衛艦乗りが共存するユニークな艦艇。ワン・チームの精神で、協力することを艦風にしています」と関2佐

 旧来の護衛艦にはない『もがみ』の強みとは何か?その質問に『もがみ』全体の指揮や統制を行う艦長の関健太郎2等海佐は答える。

「平時は増大する警戒・監視活動に従事し、有事においては対潜戦、対空戦、対水上戦など各種の任務ができる。さらに、これまでは掃海艦艇が担っていた対機雷戦機能も有しており、従来の護衛艦に比べ多様な任務への活用が可能でありながら、船体がコンパクトで少人数で運用している。それが最大の特徴です」

 最新鋭艦ということで、とかく艦体構造や新規装備品が話題になりがちな『もがみ』だが、関2佐はそれらを運用するために励んでいる乗員にも注目してもらいたいと力強く語る。

「『もがみ』の後に何隻も控えているので、続くFFMの道標になれるように、航跡をしっかりと残すのが1番艦の乗組員の使命です。みんなにはそうした気概を抱いて、パイオニアになれる喜びを感じながら勤務してほしいですね」

(MAMOR2023年5月号)

<文/古里学 写真/村上淳>

超・新世代護衛艦『もがみ』発進!

 自衛隊にも、部隊の精強さを表現し、隊員の士気を高めるためのロゴマーク(シンボルマークもロゴマークに含める)がある。

 どれが一番カッコいいか? 編集部が数えただけでも、軽く200個を超える中から、編集部による1次審査で選んだ100個から読者が投票で選んだロゴマークを(MAMOR2025年5月号にて実施)、ランキング形式で「自衛隊ロゴマーク大賞」の「読者賞」として紹介する。

<読者投票・第1位> 第3後方支援連隊(陸上自衛隊)

受賞した第3後方支援連隊は、どんな部隊?

千僧駐屯地(兵庫県)に本部が駐屯する後方支援部隊。所属する部隊に対して、装備品の整備や回収、物資の補給、衛生などの支援を行う

部隊コメント

 広報陸曹の福井3曹です。この度は大賞をいただき大変光栄に思います。部隊が一丸となって後方支援の任務完遂することを表したロゴマークです。今後も任務にまい進します。

<読者投票・第2位> 特殊作戦群(陸上自衛隊)

受賞した特殊作戦群は、どんな部隊?

ゲリラや特殊部隊による攻撃への対処に当たる、陸上自衛隊唯一の特殊部隊。習志野駐屯地(千葉県)に所在している

<読者投票・第3位> 飛行教導群(航空自衛隊)

受賞した飛行教導群は、どんな部隊?

全国の戦闘機部隊に対して「敵役」を演じて戦技指導を行う部隊。通称「アグレッサー(侵略者)」。戦技に関する調査研究なども行う

<読者投票・第4位> 飛行開発実験団(航空自衛隊)

受賞した飛行開発実験団は、どんな部隊?

航空機やミサイルなどの航空装備品に対する試験などを実施する航空自衛隊唯一の部隊。各種装備品が任務に適したものかを確認する試験や評価のほか、試験飛行操縦士(テストパイロット)や技術幹部の教育も行っている

5位以降の読者投票ランキング

5位

No.006 空.ブルーインパルス

6位

No.082 陸.中央特殊武器防護隊

7位

No.062 海.練習艦隊
No.010 陸.第11特殊武器防護隊

9位

No.089 空.宇宙作戦群
No.042 陸.第1空挺団

11位

No.013 陸.奄美警備隊

12位

No.099 陸.中央音楽隊
No.067 海.第2護衛隊群
No.017 海.ホワイトアローズ
No.065 陸.水陸機動団

16位

No.024 海.潜水艦「じんりゅう」
No.034 空.第303飛行隊

18位

No.096 陸.第1普通科連隊
No.039 陸.第9偵察戦闘大隊
No.058 陸.第10師団
No.069 陸.第44普通科連隊

(MAMOR2025年7月号)

<文/魚本拓>

自衛隊ロゴマークに着目!

※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

 陸上自衛隊警務隊には、海外の高官などが自衛隊の市ケ谷地区の施設を訪問する際などに、警護を担当する専門の部署がある。中央警務隊の第2班だ。

 中央警務隊第2班では、月に3、4件、年間で約40件の要人警護を担当している。要人が来日する際には、その1、2週間前から訓練を実施し、警護任務に備える。ここでは、日本を訪れる重要人物を守るための訓練をリポートする。

要人を守る格闘・戦闘能力の向上を目指す「警護体術訓練」

脅威者に、警務官が2人1組で対処する警護体術訓練。警護の際の格闘技の基本となるのは柔道で、第2班の隊員は全員が有段者だ

 要人警護にあたっては、脅威者が突然攻撃してきたときに対処する訓練も重要だ。来日した各国の要人をいつでも守れるよう、隊員はさまざまな襲撃に対して未然に防止するための訓練を日々行っているという。

 訓練を行うにあたり重要視されるのは、警務官たちのチームワークを高めるため、現状について声を出して分かりやすく共有・確認するなど、常にコミュニケーションを徹底することだという。

 さらに、体当たりの訓練を何度も繰り返すことで基本となる動作を習性化し、要人の安全確保のために自然と体が動くようにすることだ。

 そのために主に実施されるのが、「警護体術訓練」と「要人警護訓練」だ。

「警護体術訓練」は襲いかかってくる脅威者から要人の安全を確保するための、警務官の格闘・戦闘能力の向上を図る訓練。

 防衛省の体育館内で行われているこの訓練は、脅威者が正面から接近してきた場合や、胸ぐらをつかまれた場合、物陰から突然出てきた場合など、あらゆるケースの対処法を、「上級格闘指導官」の資格を持つ警務官が中心となり実戦的な指導を受ける。

移動中に現れた脅威者への対処を習得する「要人警護訓練」

画像: 要人警護訓練では、要人を先導する警務官がまず刃物を持った脅威者に対処する

要人警護訓練では、要人を先導する警務官がまず刃物を持った脅威者に対処する

「要人警護訓練」は屋外で実施するが、移動中の要人の前に脅威者が現れた場合を想定し、それに対処する訓練だ。

 VIP車両から降りて移動する要人役を4人の警務官がひし形に取り囲むように警備・警戒する。そこへナイフを手にした脅威者が現れる。

画像: もう1人の警務官が加わり、脅威者を取り押さえるためにサポートをし、2人で脅威者をうつ伏せの状態に押し倒し、後ろ手に手錠をかける

もう1人の警務官が加わり、脅威者を取り押さえるためにサポートをし、2人で脅威者をうつ伏せの状態に押し倒し、後ろ手に手錠をかける

 その瞬間、脅威者に近い警務官は迷わず脅威者のほうへと走って行きすばやく脅威者を取り押さえる。

画像: 残りの2人の警務官が要人を脅威者から引き離し、万が一の危険に備え、盾でカバーしながら車両など近くの安全な場所まで誘導する

残りの2人の警務官が要人を脅威者から引き離し、万が一の危険に備え、盾でカバーしながら車両など近くの安全な場所まで誘導する

 その一方、要人に近い警務官はアタッシェケースを模した盾で要人を守りながら、あっという間に脅威者から引き離し、安全な場所(VIP車両や建物など)へと避難させる。

 各担当の機敏な動作と調和のとれた連携プレーが瞬時に行われる。トラブルが発生した場合、警務官はいち早く要人と脅威者を遠ざけることを優先するのだ。

 これらの訓練を要人が来日する本番当日まで、何度も鍛錬することで、要人の生命・身体を危険から守るのだ。

(MAMOR2025年8月号)

<文/魚本拓 写真/山川修一(扶桑社)>

特別司法警察最前線'25

※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

  

 海上自衛隊の主力装備・艦艇を動かすためには、多くの乗員が必要だ。そのため、海上自衛隊には「海上訓練指導隊群」という、艦艇の乗員を鍛える指導者たちが集まったインストラクター役の部隊が存在している。

 なかでも横須賀海上訓練指導隊は艦艇での指導のほか、シミュレーターによる訓練指導も担い、修理時など艦艇が稼働しないときも部隊を強くする体制を作っている。この訓練と同隊にしかない立入検査班の指導を紹介しよう。

最新のシミュレーターで、より強い艦艇乗りを育てる

画像: シミュレーター「F-NAT」。風速は最大50メートル、波浪は最大20メートルなどの設定が可能で、艦橋からの視界を模擬した映像も天候に合わせ変化する

シミュレーター「F-NAT」。風速は最大50メートル、波浪は最大20メートルなどの設定が可能で、艦橋からの視界を模擬した映像も天候に合わせ変化する

 横須賀海上訓練指導隊には、現在、日本で唯一ここにしかないシミュレーターがある。その名も「F−NAT」。正式名称を「教育訓練用統合環境装置」といい、F−NATは「Frigate multi-purpose Navigation Trainer」の略称だ。

 同様のシミュレーターに「NAT」(Navigation Trainer)があり、これは第1術科学校(広島県)や防衛大学校(神奈川県)にもあるが、F−NATは2022年から就役している最新の『もがみ』型護衛艦の艦橋を模擬できる。シミュレーターの処理能力も向上しており、よりリアルな模擬航海ができるのが特徴だ。

「NATに比べ、視認性が向上しました。海図も最新の状態に更新できるため、港湾施設など陸上の目標は現地で目視する状態に近くなり、リアルです。

 また少人数で運用できる『もがみ』型に合わせ、艦橋からの操艦だけではなく、レーダーやソナー、通信などが集約され指揮・発令を行うCIC(戦闘指揮所)からの操艦にも対応するなど、総合的な航海訓練が可能です」

 こう説明するのは、同隊の尾崎2等海佐。

画像: シミュレーターの脇には天候や時間などを調整するコントロール室がある。指導官の指示に合わせ、さまざまな海洋環境を作り出す

シミュレーターの脇には天候や時間などを調整するコントロール室がある。指導官の指示に合わせ、さまざまな海洋環境を作り出す

 取材時は護衛艦『ゆうぎり』の若手乗員が航海術の演習をしていたが、周囲を取り巻く多数のリアルな民間船舶や、スピーカーから聞こえる風や、汽笛の音が臨場感を増し、乗員たちの間で飛び交う報告や号令を聞いていると、実際の艦橋に乗り込んでいるような錯覚を覚えるほど。

「夜間や濃霧、荒天などさまざまな状況を模擬できますし、日本列島周辺の大部分の海域をシミュレートできるので、初めて行く基地、港に向かう際の事前演習もできます。また訓練を終えた後は、艦艇を上空から斜めに見下ろした鳥かんの視点に切り替え、操艦訓練を客観的に振り返れるのも特徴です」と尾崎2佐。

「一人ひとりの動きだけではなく、チームとして互いにどうカバーするかを見て指導します」と教育のポイントについて語る尾崎2佐

 艦艇に初めて配属される若手海士に対し操舵や見張りなどの基本を学ばせる教育、海曹や幹部の指導力を向上させる教育、艦艇長をはじめとする乗員の異動などに伴うチームワークのビルドアップまで、幅広く用いられているF−NAT。今日も艦艇乗りを鍛える「トレーニングジム」の役割を果たしている。

不審船対処など、危険な任務に臨む隊員を鍛える

画像: 緑色の帽子と腕章を着用しているのが指導官。私服を着ている不審船の乗員役も、指導官が務め、訓練を重ねる

緑色の帽子と腕章を着用しているのが指導官。私服を着ている不審船の乗員役も、指導官が務め、訓練を重ねる

 各護衛艦の乗員によって編成される「立入検査隊」。必要に応じて不審船に隊員を乗り込ませ、積み荷や船舶書類、船内区画の検査を行う「立入検査」を担っている。

 基本的な教育は第1術科学校で行われるが、立入検査隊員の訓練指導を行うのは、同隊指導部の「立入検査班」だ。

「任務をまっとうし『無事帰ってきました』という報告を受けたときがうれしいですし、やりがいを感じます」と語る草場曹長

「私たちは各護衛艦から集まった隊員に訓練指導を行います。初級者から上級者まで隊員のレベルに合わせた指導を実施し、任務を果たせるように教えます」と語るのは、立入検査班の先任指導官である草場海曹長。

「訓練は1つひとつの動作に意味があり、原理原則を理解してもらうことを重視します。立入検査は時として身を危険にさらす任務。修得することが多々あります」と続ける。

画像: 停泊中の作業船を使って立入検査の訓練を実施。けん銃を構え、不審船の乗員にどう対処するかを指導する

停泊中の作業船を使って立入検査の訓練を実施。けん銃を構え、不審船の乗員にどう対処するかを指導する

 立入検査隊の隊員は、ソマリア沖・アデン湾に艦艇を派遣して行われる海賊対処行動でも活躍。隊員は海賊船にボートで接近し、時には移乗して対応する。

「立入検査隊は有事でなくても実任務を行うことがあります。それだけに全員が生きて戻れることが一番大切。指導官として厳しく指導するのは、彼らのためを思ってのことです」と草場曹長は付け加えた。

(MAMOR2025年7月号)

<文/臼井総理 写真/村上淳(相馬2佐) 写真提供/防衛省>

艦艇乗りをより強くするトレーニング・ファイル

※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

 自衛隊体育学校・第1教育課の教官直伝、6つに割れた腹筋、いわゆるシックスパックを作り上げるための筋トレ3種目を自衛官が実演してくれた。

 腹直筋、腸腰筋、腹斜筋を鍛えるトレーニングは、キツイが効果が期待できること間違いなし!

1:クランチ

腹直筋の上部に作用し、上腹部の引き締めが期待できる。

画像: 上腹部を引き締める!「クランチ」【MAMOR 2025年2月号 あなたも筋肉チャレンジ】 youtube.com

上腹部を引き締める!「クランチ」【MAMOR 2025年2月号 あなたも筋肉チャレンジ】

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2:Vシットアップ

腹直筋全体に効き、腸腰筋にも作用して体幹強化が期待できる。

画像: 腹直筋に効果アリ!「Vシットアップ」【MAMOR 2025年2月号 あなたも筋肉チャレンジ】 youtube.com

腹直筋に効果アリ!「Vシットアップ」【MAMOR 2025年2月号 あなたも筋肉チャレンジ】

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3:バイシクルクランチ

腹直筋、腹斜筋、腸腰筋に効き、脂肪燃焼、体幹強化も期待できる。

脂肪燃焼、体幹強化も!「バイシクルクランチ」【MAMOR 2025年2月号 あなたも筋肉チャレンジ】

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(MAMOR2026年2月号)

あなたも筋肉チャレンジ

 自衛隊には数多くの部隊があり、中には自隊のテーマソング「隊歌」を持つ部隊もあります。その歌詞を読むと、国を、地元を愛する気持ち、家族、仲間を想う気持ちが表されて、各隊員の心意気が伝わってきます。

 そんな隊歌にあなたも触れてみてください。

東北唯一のヘリコプター部隊「第2対戦車ヘリコプター隊」

画像: 八戸駐屯地公式サイトより(https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/hachinohe/sp/sp5-400-troops.html#2ah)

八戸駐屯地公式サイトより(https://www.mod.go.jp/gsdf/neae/hachinohe/sp/sp5-400-troops.html#2ah

 八戸駐屯地(青森県)に所在する陸上自衛隊の部隊。東北唯一の対戦車ヘリコプター隊で、装備する対戦車ヘリコプターや観測ヘリコプターで防衛警備、災害派遣などの任務を行う。

「第二対戦車ヘリコプター隊隊歌」の歌詞を紹介

海峡のぞむ 八戸に 集う武士 幾百ぞ
トウ ロケット ガン 胸に抱き
ほふく飛行で 敵求め 初弾必中 我が愛機
我等はみちのく
第二対戦車ヘリコプター隊

八甲田 名久井 仰ぎみて 海鳥友に 回転翼たて
操 ガナー 連携 必勝の ヘリボン掩護 対ヘリ戦
地上の友と いざ征かん 我等は戦う
第二対戦車ヘリコプター隊

階上 田子 練武の地 有無の言葉 必通し
無事故の整備 我が誇り ファープの変換 軽やかに
必勝求め 肩を組む 我等は輝く
第二対戦車ヘリコプター隊

「第二対戦車ヘリコプター隊隊歌」の歌詞を解説

(1):対戦車ヘリコプターが武装できる3種の弾種で、「トウ」は対戦車ミサイル、「ロケット」は70ミリロケット弾、「ガン」は20ミリ機関砲のこと

(2):操縦席(後席)とガナー席(前席)が連携して任務を遂行する

(3):ヘリコプターにより部隊を機動・展開させるヘリボン作戦において、対戦車ヘリコプターが空中から火力で掩護をすること

(4):前方展開地に、不足した燃料と弾薬を再補給できる場所(ファープ)を開設すること

東北唯一の部隊としての矜持が伝わる隊歌

画像: 東北唯一の部隊としての矜持が伝わる隊歌

「1991年ごろ、当隊が新編された際に、部隊の団結強化と士気向上のために作られた隊歌だと聞いています」と答えてくれたのは、第2対戦車ヘリコプター隊(2対戦ヘリ)の本田3曹だ。

 名前は分からないものの、作詞者は当時の2対戦ヘリの隊員、作曲者は当時の第9音楽隊の隊長だという。

「1番の歌詞にある『ほふく飛行』とは、低い高度で地面を這うように飛行する操縦技術のことです。また3番の歌詞にある『有無の言葉 必通し』は、指揮の命脈といわれる通信班の任務で、有線通信と無線通信を必ず通じさせるという意味です。どちらも陸自の航空科職種で唯一の火力戦闘部隊である2対戦ヘリの、不変の矜持を感じさせる歌詞ですよね」と本田3曹。

 個人的には、3番の最後の「我等は輝く第二対戦車ヘリコプター隊」の歌詞がお気に入りなのだとか。部隊では、検閲の前に隊員の士気向上の目的で歌ったり、定年退職や異動する隊員の「見送り」の際に歌ったりするそうだ。

 部隊としてのプライドと伝統を守り抜こうという思いがあふれる隊歌を、ぜひ聴いてみて!

(MAMOR2025年3月号)

<写真提供/防衛省>

これが部隊のテーマソング

※記事内容は上記掲載号の発売時点のものです

最新号のご案内(12月21日発売 定価:780円)

画像: 最新号のご案内(12月21日発売 定価:780円)

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【第1特集】国防は眠らない
自衛隊ドキュメント16時間

 国民の多くが仕事を離れ、くつろぎ楽しむ大晦日の夜も自衛隊は間断なく日本を守っています。大晦日の夜、自衛隊はどのような任務に就いているのでしょうか?

 12月31日23:30の国防の現場を覗いてみます。

【第2特集】自衛隊、われらの7日間戦闘

 陸上自衛隊では、日ごろの訓練の熟練度を測るため、敵、味方に分かれての模擬戦を行い、戦地における行動、判断、作戦能力などを審判が判定する「実地試験」があります。

 小隊レベルの少人数で行うものから、大規模なものまでさまざまですが、2025年9月に第14普通科連隊(14普連)と第35普通科連隊(35普連)が、攻撃側と防御側に分かれて7日間戦った「第10師団訓練検閲」をリポートします。

【連載】隊員食堂:「大山鶏のバターチキンカレー」 陸上自衛隊 米子駐屯地

 鳥取県にある陸上自衛隊米子駐屯地の「大山鶏のバターチキンカレー」 を紹介します。鳥取県はカレールウの消費量が全国トップクラスとのこと。隊員食堂でも毎週木曜日が「カレーの日」となっていて、さまざまなカレーが提供されています。

 そんな中でも人気なのが「大山鶏のバターチキンカレー」。北インドが発祥の地といわれているこのカレーは辛さが控えめで、マイルドな味わいが特徴。奥深い味わいがクセになる一品です。

【連載】防人たちの女神:菊池柚花さん(キャスター・タレント)

 陸上自衛隊・練馬駐屯地(東京都)の第1普通科連隊で撮影に臨んだ菊池柚花さん。同連隊は、東京23区の防衛・警備を担う部隊として知られ、災害派遣でも数多くの実績を持つ普通科部隊です。

 隊員たちが日没まで大きな声を張り上げて、格闘訓練をしていた様子を見て「第1普通科連隊の皆さんが、災害派遣などで私たちを助けていただけると思うと、本当に安心します」と、すっかり連隊のファンになった様子でした。

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