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【つくりかた】人工言語って、マジで簡単です

人工言語制作って、マジで簡単です。

先日「uponの知らない世界」という企画にお呼ばれして、そこで「人工言語の世界」について語ってきました。(このNoteを読んだ後に、ぜひ動画も見ていただければと思います)
今回のNoteでは、その内容の一部を抜粋しつつ、人工言語を作ることががいかに簡単かを説明していこうと思います。

この記事は、言葉遊びAdvent Calender 2025 の8日目の記事です。12月中にはクリスマスまで記事が毎日投稿されますので、ぜひご覧ください。

第1章 作ってみよう、今すぐに

さて突然ですが、あなたには人工言語を作ってもらいます。
この文章を、「あなたの言語」に訳してみてください。


「私はりんごを食べる」


できましたか?
え、ちょっと難しい?それでは、もう少し簡単にしてみましょう。

それでは、この3つの単語を、「あなたの言語」に訳してみてください。


「私」「りんご」「食べる」


発音や表記なんてどうでもいいです。もしあなたが異世界の人間だったら、例えばひとつ、こう呼ばれてるかもなあという想像を、なんとなくでいいので吐き出してみてください。
本当に適当でも結構です。アーでもカーでもサーでも大丈夫。やってみることが大事です。
どうしても決まらないなら、「りんご」だけを変えても結構です。「カヴィサ」とかどうですか?

できましたか?それでは、その3つの単語をつなげて声に出してみましょう。

さんはい、


「   」「   」「   」


…はい、「あなたの言語」完成です!おめでとうございます!!

……え、納得いかない?


第2章 人工言語は自由

さて、これから「あなたの言語」の完成記念日を祝いたいところなのですが、どうやら納得していただけていないようなので、ここからは少し「人工言語」そのものについて話そうと思います。

「人工言語」とは、文字通りヒトの手によって作られた言語のことです。ただし、日本語や英語は、ふつう人工言語とは呼ばれません。

日本語や英語などといった言語たちは、長い間何世代もの人間が暮らす中で自然と獲得したものなので「自然言語」と呼ばれます。
対して「人工言語」は、大抵は一人か少人数が作ろうと思って作った言語のことを指します。そう、先ほどあなたが作った「あなたの言語」のことです。

このNoteを読んでくださっている方々の多くは、人工言語というものに多かれ少なかれ興味がある方だと思います(そうでなくとも、この記事で興味を引き出します)が、その中には「人工言語制作って難しそう……」とか「ハードルが高い……」とか思っている方も多くいると思います。

全然難しくないです!本当に。
人工言語制作は、誰でも気軽に始められる言葉遊びなのです。
現にあなたは、第1章で「あなたの言語」をまさに作ったわけですから。

語彙とか文法とか、そういったものは後にして、最初は「あなたの言語」の語感を楽しみましょう。りんごは出来たから、次はバナナはなんて呼ぶんだろうとか、青りんごはどうかな?とか。

そして、これはどこまでいっても「あなたの言語」なのだから、決めるのはあなた。何を決めたって、誰に咎められることもありません。
例えば、「青りんご」という単語が「青+りんご」で決められてなくてもいいし、文法が話者や状況によってまるで違っててもいいし、実用的でなくても全然OK。だって「あなたの言語」だから。そこにルールはありません。あなたがルールを作るのです。

正解のない遊びは困惑するところもあるかもしれませんが、とりあえず今は自由に自分の言語を思い描くことをおすすめします。

……それでも、やっぱり「何から始めればいいか分からない」という人は当然いるでしょう。大丈夫、とっておきのものがあります。


第3章 人工言語のためのツール

何から手をつけていいか分からないなら、とりあえずこの2つは使ってみることをおすすめします。

スワデシュ・リスト

要するに「基礎的な語彙のリスト」です。一部を抜粋してみましょう。

  • 私 / わたし / I

  • 貴方 / あなた / you

  • 魚 / さかな / fish

  • 鳥 / とり / bird

  • 飲む / のむ / to drink

  • 食べる / たべる / to eat

日常でよく使う言葉が並んでいると思います。
これをひとつずつ「あなたの言語」に翻訳していけば、基本的なことを話すには十分な語彙が手に入るでしょう。

注:このリストに掲載されている通りに語彙を作らなければいけないわけではありません。例えば、イカとかタコを含めない「魚」という語彙(カテゴリ)を作ってもいいし、「飲む」と「食べる」を区別しない語彙があってもいいのです。「言葉があらわす枠組みを自分で決められる」ことも人工言語の魅力。

りんご文

正式名称は「りんごを食べたい58文」。様々な文章構造をした例文が載っています。これも一部抜粋してみましょう。

  1. 私はりんごを食べる.

  2. 私はりんごを食べた.

  3. 彼はりんごを食べている.

  4. 彼女はりんごを食べ終わっている.

  5. 彼女はりんごを食べ終わっていた.

(気付きましたか?第1章の最初に出てきた例文は、りんご文の最初の例文です)

正直、はじめは厳密な文法なんて気にしなくて全然OKなのですが、ひとつずつりんご文を翻訳していく中で、なんとなく自分の中で書き方のルールが生まれるかもしれません。
これを明文化することができれば、文法になります。「文法は後天的なもの」と意識しながら制作しても面白いかもしれません。

これらのツールは、「あなたの言語」の発展をサポートしてくれると思います。ある程度「あなたの言語」が固まってきたら、これらをうまく使って発展させることをおすすめします。

さいごに

実際に誰かが人工言語を作っている過程を見ると、具体的な作り方が見えてくるかもしれません。
以下は、私が人工言語を作っている過程を記した記事です。

これは一昨年の記事。文法は定まっておらず、自分の作りたい単語を作っています。

これは去年の記事。前回と比べると、文法と書体を強化していますね。

ぜひ、この記事を参考に、あなただけの言語を作ってみてください。「あなたの言語」に出会えることを楽しみにしています。

nap lemat londo ta pasta syalim mo!
記事を読んでくれてありがとう!

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