日本の主力ロケット「H3」8号機が22日、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられたが、「日本版GPS(全地球測位システム)」と呼ばれる準天頂衛星「みちびき5号機」を予定した軌道に投入できなかった。宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、打ち上げが失敗したと発表した。
JAXAによると、衛星を分離する前、第2段エンジンが予定より早く燃焼停止した。エンジンに燃料を供給するタンクの圧力が低下し、推力も想定より小さくなっていたという。衛星が第2段エンジンから分離されたかどうかは、把握できていないと説明した。
JAXAは「国民の皆さまのご期待に応えられず、深くお詫び申し上げます」とのコメントを発表。文部科学省は同日午後に対策本部会議を開き、原因究明を進めることを確認した。
H3ロケット8号機は、当初7日に打ち上げを予定していたが、機器の不具合により延期。再設定後の17日も、打ち上げの直前、エンジンから出る高温の燃焼ガスを冷やすための注水設備から必要な水量が出ず、自動で緊急停止していた。作業手順を変更したことが原因で、従来の手順に戻したという。
H3は、6月の打ち上げが最後となった大型ロケット「H2A」の後継として、低コスト化をめざし、JAXAと三菱重工業が開発した。初号機の打ち上げは失敗したが、2号機以降は成功を重ねていた。来年2月1日にも、「みちびき7号機」を載せて9号機を打ち上げる予定を発表していた。
打ち上げを中継で見ていたと…
- 【視点】
JAXAは12月22日14時半から記者会見を開き、「みちびき」5号機を予定していた軌道に投入できず、消失した可能性があることを明らかにしました。JAXA山川理事長をトップとする対策本部を設置し、原因究明を進めるとしています。また、JAXA理
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