【的野美青さん】メッセージ
ラジオドラマ『あさの居る場所』に出演させていただきました!
表情も動きもない分、間の取り方や息遣い、言葉の温度がそのまま届いてしまうので、いつもとは違う緊張感がありました。
迷いを抱えたままでも生きていく朱佐の姿に、最初に台本を読んだとき、思わず涙がこぼれてしまって。「居場所」や「壊れてしまったもの」と向き合いながら、元に戻らない現実の中でも前に進もうとする朱佐の気持ちをどう声に乗せるか、
たくさん悩みながら一つひとつ大切に演じさせていただきました。
声だけだからこそ聴いてくださる方の想像力に委ねられる部分もあって、それがラジオドラマの面白さなんだと感じています。
この作品に関われた時間を大切にしながら、またこうした形でお芝居に挑戦できたら嬉しいです。ぜひお聴きください〜!!
演出担当スタッフの本吉です。
今回のお話は石川県七尾市にある「能登島」が舞台。能登に祖母の家があり、実際に被災もされた脚本家の林真子さんと取材を重ね制作したオリジナルドラマです。
的野さん演じる女子高生の朱佐(あさ)は、これまでの経験から“壊れたもの”へどこか諦めている気持ちがあるのですが、地震によって周囲の人々と関わる中でどのように変化していくのか。
とても魅力的な声をされている方だと常々思っていた的野さん。色々なご発言を聞けば聞くほど「朱佐」がいる!と感じたことからお願いさせていただきました。実際に、周囲の言葉を受け止めながら不安定な心と向き合っていく朱佐そのものをみずみずしく演じてくださいました。
キャストの中には石川・富山・福井出身の方もいらっしゃいますし、実際に地震後に能登を訪れてくださった方もいます。
それぞれ強い思いを持って参加してくださった、素晴らしいキャストのみなさんに心から感謝しております。
放送の約2週間後には地震から2年が経ちます。的野さんが仰ってくださったように、聴いてくださる方に委ねられるドラマが地震を経験された方にもそうでない方にも届くと信じています。
住んでいる方々や能登に少しでも思いをはせてくださったら嬉しいです。
『あさの居る場所』、いよいよ今週末12月20日(土)からの放送、「らじる・らじる」での配信は、放送から一週間です。どうぞお楽しみに。
(この記事は番組の「聴き逃し」配信終了までの期間限定公開です。)