エアプタシン
ひとびとのもうそうがうみだしたかなしいもんすたー
「言うことを聞け!護竜(できそこない)ども!」
「フハハハ!見よ!今ここに究極の護竜(ごりゅう)が誕生するのだ!」
※全てミームを元にした二次創作であり、本編には存在しない捏造された台詞です。
| 注意事項 |
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| ※当記事には『モンスターハンターワイルズ』の重大なネタバレを含みます。 |
| ※また、特定のキャラクターの人物像を大きく改変したネタが含まれます。 |
“エアプタシン”とは、モンスターハンターワイルズの舞台である禁足地の一部である守人の里シルドの住民、タシンに関するネットミーム。タシンの事をまるで本作の黒幕であるかのように改変して描いた二次創作である。
エアプボンドルドなどと同じく本来のストーリーやキャラクター本人とは全く違うのを解った上でやっているものが大半である。
誤解のないよう強調すると、本編において彼が悪役でないのは当然のこと、あたかも悪役であるように見せかけるミスリード的演出も一切存在しない。
今作のストーリーは、ナタやタシンら守人の先祖である竜都の民が、人の手で使役するための生命を作り出していたという、生命倫理や古代文明の存在に深く踏み込むものであった。
この意外な展開と後述の要素が重なった結果、主にX(旧Twitter)上で良く知らない事について外面の印象だけで的外れな事を言うエアプの体裁で大喜利のような現象が起き、広まっていった。
全くそんな事はない。
むしろとても心優しいおじさんである。
そもそも、ストーリーにおけるタシンはナタの亡き父の友人であり、彼に代わってナタの面倒を見ていた。
守人の里が白の孤影アルシュベルドの襲撃にあった際、命懸けでナタを外へと逃がしたり、帰郷したナタを涙ながらに迎え、顔を合わせたばかりのハンターや禁足地調査隊に対しても親切で、知識を与えてくれたり、気前良く食事を振る舞ってくれたりもする。
そもそも本シリーズはモンスターとの共存がテーマの主軸であり、こう言った展開が起こりうるとするならばこっちやそっちのシリーズだろう。
詳しくはちゃんとプレイした上でのタシンおじさんの記事を参照。
- そこはかとなく圧のあるご面相。本人だけでなく里の住民にも強面の人物が複数いる。
- 重要キャラであるナタに近しい人物であり、守人や護竜の秘密を詳しく知っているという絶妙な立ち位置。
- 強力なモンスターである白の孤影が襲撃してきて目の前で大暴れしていたはずが、なぜか生き延びている。(※1)
- 初対面の時に分厚い石の扉の向こうから「ナタなのか?」と出て来るまでの時間が早すぎて、入り口で待ち構えていたように見える。(※2)
- 段階を追って説明するせいか情報を小出しにしているように見え、言いかけた説明を中断して「実際に見た方が良い」「私が結晶を取り除いて道を作るから」などとハンター達を現場に誘導することが多い。
- 例えば、竜都地下の「眠り場」に向かい、護竜の秘密を説明した絶妙なタイミングで眠っていた護竜が復活しハンターに襲い掛かる…というシーン。直前に「最近は護竜が目覚めやすくなっている」と説明するシーンがあるため、目覚めやすくなっていた護竜を作為的にけしかけたように見えてしまう。
- この際、タシンはナタを連れ二人だけで繭の中へ隠れ難を逃れていた。繭が一時的な隠れ蓑になることは最初から知っていたが、この回避手段をハンター達には教えなかった。(※3)
- 「考え方まで父親に似てきたんだな」という意味深なセリフがある。(※4)
- 本作では各地の集落と交流する際、地場の料理を振舞われる。他の集落だと村人も共に食卓を囲むのだが、タシンら守人の一族は珍しい白い野菜を次々と差し出してくれる割に、なぜか自分たちは一切口にしない。(※5)
- 緊急事態の際、打開策の一つであるナタのペンダントが持つ効果を説明しつつも対策会議の場では曖昧な物言いに終始する。(※6)
- モンハンと同じCAPCOM制作の作品に顔がよく似た悪役がいる。(※7)
- 過去に発売されたモンハンシリーズのとある外伝作品において、実際に人類サイドで黒幕的な役回りのキャラクターが存在していたのを印象的に覚えているプレイヤーが多かった。
などの要素が災いして妙に胡散臭いと感じられてしまい、やや重めなストーリーと相まって今作の黒幕はタシンではないかというネタがネット上で発生し、「エアプタシン概念」として広がっていった。
要するに深読みから生まれた想像の中のタシンを表現したものである。
イラストや漫画だけでなく、多くの嘘字幕コラも作られている。
また、上記のよくいる黒幕っぽい立ち位置に反して、実際には友人の子供を愛し心配する至って善良で良識的な優しいおじさんであったために、却って正反対のこういうネタが笑えるというギャップも大きいだろう。
本編を知っていればあり得ないからこそ、冗談として成立するということである。
以下の注釈に示した通り、上記の「黒幕っぽく見える」とされた要素は、だいぶ恣意的に解釈されたものである。
- ※1.「急に意識を失って、目覚めても数日動けなかった」と言っているため、物理的な負傷ではなく特殊能力のエネルギー吸収を受けて昏倒していた模様。また「生存者は目覚めて動けるようになってまず墓を作った」という旨の台詞があり、多数の死者が出ている中でタシンを含む人々が助かったのは本当にただ幸運なだけであった。
- ※2. 実際にはナタが帰還した途端にいきなり登場したわけではない。戻ってこられた故郷の風景に感極まったナタが「おじさん!帰って来たよ!おじさーん!!」と何度も叫びながら辺りを歩き回り、しばらくして彼が扉の前に来た所で「ナタなのか…?」とタシンが現れるため、声を聞きつけて出て来た描写を「いきなり出て来た」と強引に解釈したものである。
- ※3. 護竜の攻撃で二人が孤立し、目の前にあった繭に慌てて逃げ込んだ状況で、そもそも教える時間が無かった。ハンター達のみで竜都下層に向かう際は「この先は警備用の護竜が活動しているから」と警戒するよう伝えてくれる。
- ※4. 亡きナタの父の善良さを踏まえた発言であり、穏やかな表情で言っている。
- ※5. 外部との交流が少なく、「来客をもてなす」という作法そのものが無かったのが原因。食材は竜乳を栄養とした土地でのハウス栽培に適した植物であり、守人にとっては日常的に生産している普通の食事であった。そのまま食べても問題ないどころか表情が緩むほど美味である模様。これらはシルドニンニクやリュウトホオズキとしてゲーム中でも食事に利用できる。
- ※6. 禁足地全体の生態系に関わる重大な決断であり、ハンター達もかなり悩んでいる。そもそもタシンら守人の一族を含め、禁足地の住人はネガティブに言うなら現状を受け入れるだけの人々で、全体的にハンター達に促されるまで、非常事態に対する打開や抵抗自体を思いつけないという描写が続くため、むしろタシンの反応は禁足地の人間らしいものである。
- ※7. そもそも「顔が似ている」というのは印象に過ぎない。タシンに限らず、そうしたキャラクターは探せばいくらでも出てくるものであり、ただのこじつけ。
細かい設定は創作者によりさまざまで、挙げていけばきりがない。以下は一例。
- 一見親切なように見えて、その本質はどこまでも傲慢。
- ハンター達を野蛮人(ワイルズ)共と呼び見下す。雑なタイトル回収。ワイルズが既に複数形になっているにも拘らず、更に「共」と付けて複数形を重ねるのもお約束。ナタやハンター側がワイルズという言葉に別のポジティブな意味を付与して言い返すこともある。
- タシンが護竜を元にアルシュベルドを造った。
- 護竜(ガーディアン)をそのまま「ごりゅう」と呼んでいる。
- ラスボスの力を欲して策略を巡らせている。
- 何故かモンハン世界にはそぐわない自動拳銃を持っており、ナタやハンターに銃口を突き付ける。
- 竜乳で育てた野菜をハンターに提供し龍灯の影響を及ぼそうとしている。
- ソウシがシーウーに捕食されたのはタシンにとって邪魔だったから。
- 環境生物のキョムトンとギョムドンはタシンの実験によって成れ果てた元人間。
- アルシュベルドの正体はタシンの実験台にされたナタの父親。
- ナタはタシンによって造られた護竜人間であり、複数体存在する。
- またはタシン自身が護竜技術の先駆けとして造られた護人である。
- ラスボスと合体してタシン自身が護竜となる。
中でもタシン自身が護竜になるという設定は、今作で強調される「ハンターの武器を人に向けてはいけない」という原則に対するカウンターパンチとして筋が通ってしまうためか、よく用いられている。ラスボスの名と語数が一致するので「タ・シン」とネタにされることも少なくない。
多くの罪<シン>でタ・シン、とこじつけられてしまうところがまた絶妙である。
ちなみに、safariでワイルズのストーリーを調べた結果、『ナタの父はタ・シンにより護竜アルシュベルドにされており父を倒した後、タ・シンがゾ・シアと融合した際にハンターを救うためにナタが原種のアルシュベルドになります』というとんでもない事が書かれていたという報告がある
他にも、なぜかヴェルナーのセリフ「もう止まらんよ」を言うケースや、ナタに目論見を看破されて全く関係ない作品の台詞を言うケース、全貌を暴露して勝ち誇る、あるいは目論見が外れ窮地に陥ったところをシーウーに捕食されるという展開も多い。エアプナタがアルシュベルドに変身して手を下すなんていうものも。
当然ではあるが、このようにキャラクターの人物像を改変するネタを不快に思う者は少なくない。
どこでもかしこでも軽々しく口にするべきではないため、キャラ改変ネタを用いるときはTPOをしっかりわきまえよう。