村上の契約はMLB、そして他の日本人FA選手にとって何を意味するのか

6:48 AM GMT+9
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      村上宗隆のホワイトソックス入りのニュースを受け、MLB.comはMLBインサイダーのマーク・フェインサンド記者に、この契約の分析と、ホワイトソックスの今後の動きについて聞いた。

      村上がホワイトソックスと結んだ2年3400万ドル(約54億円)の契約は、レッドソックスの左翼手、吉田正尚が3年前に結んだ契約(5年9000万ドル=約135億円)と比べ、期間は大幅に短く、平均年俸も低い。吉田のパワーが期待されたほどメジャーリーグで通用しなかったことを踏まえると、メジャー球団はNPBの打者に対して懐疑的になっているのだろうか?

      各チームがNPBの打者に対して懐疑的になっているかは不明だが、これは各球団が、村上のようなタイプの打者に対して、少し慎重になっていると私は感じている。吉田は日本での7年間、高打率(.326)と高い出塁率(.419)を誇るエリート・コンタクトヒッターだった。当時、レッドソックスは「払いすぎ」だと見る向きも多かったが、吉田は村上よりもわずかに高い平均年俸で、より長期の契約を勝ち取った。

      村上には、大半のMLBの評価担当者がこちらでも通用すると信じるエリート級のパワーがある。だが、空振りの多さと、メジャーの投手を相手に空振り率が悪化するのではないかという懸念もある。村上には今、それが通用することを証明するための2年間の機会がある。村上には、平均年俸を抑えたより長期のオファーもあったが、この2年契約を選び、自分自身に懸ける決断を下した。

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      ホワイトソックスが村上との契約で最有力候補として、世間から注目されていたわけではない。だが、チームが進もうとしている方向性を考えれば、これは理にかなっている。村上はホワイトソックスの若い選手構成でフィットするのか?

      ホワイトソックスは、多くのコンテンダー(優勝を争うチーム)にはない立場にいる。つまり、村上のようなハイリスク・ハイリターンの選手に懸ける余裕があるということだ。仮にシーズンの最初の1カ月間、1試合に2つの三振を喫したとしても、大きな期待を背負った強豪チームでプレーする場合に伴うような『村上をベンチに下げろ』というプレッシャーは生じないだろう。シカゴは村上が解決策を見いだすための時間を与えることができる。そしてもし、村上がそれをやってのければ、チームは潜在的なチームの構成要素、あるいは有力なトレード候補を手に入れることになる。

      これはホワイトソックスの補強がまだ終わっていないことを示唆しているのか?

      今オフの動きは、これで終わりではないだろう。村上という待望のパワーヒッターを加えたことで、ホワイトソックスは今、先発投手とリリーフ投手の両方で投手補強に焦点を合わせている。フランバー・バルデス、レンジャー・スアレス、今井達也らトップクラスの先発投手の市場に参戦する可能性は低いが、シカゴが獲得を目指せる投手は他にも数多くいる。

      1月4日の契約期限が迫る岡本和真にとって、これは何を意味するのか? **29歳の岡本は25歳の村上よりも年長だが、NPBでのパワーの数値は、2018年以来安定している。岡本もまた、短期契約を検討しているのだろうか?**

      岡本が、吉田の結んだ5年契約よりも短い契約を検討する可能性はある。もっとも、岡本は村上よりも洗練された打者だと見なされており、3歳年上であることを考えれば、それは理にかなっている。カイル・タッカー、コディ・ベリンジャー、アレックス・ブレグマン、ボー・ビシェットらの選手には手を出さないが、インパクトのある打者を求めている球団から、1つか2つのオプトアウト(契約破棄)条項を含んだ4年か5年の契約を提示されたとしても驚きはない。パイレーツやレッズのような球団が、岡本に懸ける可能性はあるだろうか? もし岡本のスキルがメジャーに適応すれば、違いを生み出す選手になるかもしれない。

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