マンモス校の再生はなるのか
公益通報と人権相談の窓口になっていたのは、コンプライアンス推進課と外部の法律事務所。日大側は「学外の法律事務所で十分対応できていると考え、一時休止しております」(広報部)として、休止期間中は外部窓口への誘導を行っているが、現場からは冷ややかな視線が注がれている。
「そもそも数千人の教職員を抱える巨大組織・日大において、学内の相談窓口をわずか数人で対応させていたこと自体が、制度設計として破綻していました。しかし、この『機能不全』を招いた真の元凶は上層部にあります」(同前)
田中英壽前理事長体制での相次ぐ不祥事を経て、2022年7月に作家の林真理子氏を理事長に迎えた日大。新たな執行部は高らかに「改革」を掲げたが、アメフト部の違法薬物事件や重量挙部などの不正徴収事件など、腐敗の連鎖は断ち切れていない。
「かつては田中前理事長にすり寄る人間が出世する構造がありましたが、いまは林理事長に気に入られたい『取り巻き』たちが、自己保身と権力維持に汲々としています。現場の職員や学生は置き去りにされているのが実態です」(同前)
内定者は逃げ、内部通報窓口さえ閉ざされた。「日本一のマンモス校」の再生は、あまりにも遠いか。