東京・市ヶ谷にある日本大学本部

「親に反対されたので辞退します」

なぜ学生は逃げていくのか。

「もちろん教育産業の斜陽化や売り手市場の影響も少なからずあると思います。、田中体制の負の遺産もあるでしょう。ただそれ以上に深刻なのが、2022年に林真理子さんを理事長に迎え、新体制になっても不祥事が止まらないことへの失望です。

アメフト部の薬物事件に始まり、重量挙部、陸上競技部、スケート部における金銭不祥事……。繰り返されるガバナンス不全は、学生や保護者を不安にさせています。『日大はやめたほうがいい』と親御さんに反対されるケースもあるようです。内定者の多くが日大の学生だけに、事態は深刻です」(同前)

スポーツ推薦の奨学生の保護者から納付金名目で現金をだまし取ったとして逮捕された重量挙部の前監督・難波謙二氏
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日大側も手をこまねいているわけではない。日大は千葉、神奈川、福島、静岡など広範囲にキャンパスや付属校を持つ。過去には「都内での配属でなければ辞めます」という学生もいたため、地方キャンパスへの配属人員を減らすなどの対応策も講じてきた。だが、学生たちの心は離れていくばかりだ。

「待遇や配属先の問題ではないのです。もっと根本的な『大学としての信用』が失われています。志願者数の減少もその表れです。『腐っても日大』なんて言われた時代もありましたが、このままでは本当に沈んでしまいますよ」(同前)

後編記事『日大「内部通報窓口」が崩壊…!「もう限界です」担当職員を精神不調に追い込んだ「苦情の中身」』につづく。

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