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いいか、しんのすけ。 加工を理論値どおりに設計しても、最後は環境差でパラメータの『調整』が残る。 この調整が職人技・暗黙知・ノウハウだぞ。 例えば、アーク溶接は、ガスの要素を除けば基本は「電流・電圧・走行速度」の3つがパラメータだ。 理屈では、必要な溶着量(ビード体積)から速度とワイヤ径を置けば電流は決まる。 だけどな、電圧は“適正範囲”はあっても、姿勢・角度・熱の逃げで最適点がズレる。ここが現場での品質に対する追い込み領域だ。 一方で、溶接箇所が変わるごとに条件が変わるなら、条件の管理が必要だ。 そして、将来、品種追加や担当交代があっても同じ思想で再現できるように標準化する。 暗黙知は属人化として否定されやすいことだが、現場は暗黙知という要素があって初めて成立する。 暗黙知を許さない環境は確実に破綻するからな。 だからこそ、暗黙知を形式知に変えるナレッジマネジメントを行い、再現性を高めることが生技の仕事だ。 大変だが、ここがものづくりの面白さでもあるんだぞ。
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