「あなたの意見を語る場所ではない」小野田紀美氏、安倍氏巡り持論開陳のフリー記者に苦言

小野田紀美経済安全保障担当相(木津悠介撮影)
小野田紀美経済安全保障担当相(木津悠介撮影)

小野田紀美経済安全保障担当相は19日の記者会見で、旧統一教会(現世界平和統一家庭連合)と安倍晋三元首相の関係などについて自身の見解を交えた質問を繰り返すフリー記者に対し、「ここはあなたの意見を語る場所ではない」と述べた。

このフリー記者は、外国人政策を担当する小野田氏に、「韓国が本部の旧統一教会の高額献金、日本人の国富の海外流出は、外国人の迷惑行為に当たると思うが、これに取り組まない理由は、安倍氏と教団のズブズブの関係がまた注目を浴びるのを避けるためなのか、理由を教えてほしい」と発言した。

小野田氏「以前申し上げた」

小野田氏は「理由に関しては、以前申し上げたので、自分が取材した動画を確認してほしい」と述べた。小野田氏は11月11日の会見で、同じフリー記者から安倍氏銃撃事件や教団に関する質問を受け、「所管外だ」「テロリストに対して私が何かコメントすることはない」と答えていた。

これに対し、フリー記者は「改めて聞いている」と強調。安倍氏銃撃事件で殺人などの罪に問われた山上徹也被告の裁判員裁判が結審したことを踏まえた再質問だとの趣旨を説明し、「山上被告の家庭の経済破綻を招いた安倍氏と教団のズブズブの関係について、何もコメントしないのか」と尋ねた。

小野田氏は「何もコメントはない」とした上で、経済安保担当相の記者会見は「私の所管に関して、省庁の意見を所管の大臣として話す場所」だと説明。フリー記者に対して「あなたの意見を語る場所ではないので、その辺は留意してほしい」と不快感を示した。

フリー記者は納得せず、「外国人担当として、外国人の迷惑行為の一種ではないか、ということを聞いている。なぜ所管内にならないのか」と反発した。これに小野田氏は「所管外だ。以上だ」と短く回答。フリー記者は「根拠はないのか」「外国人の迷惑行為ではないか」と食い下がり、小野田氏は「所管外だ。以前申し上げているので、しっかり確認してほしい」と取り合わなかった。

フリー記者「ご存じないのか」

また、フリー記者は、台湾有事を巡る高市早苗首相の国会答弁に関する中国側の反応を受けて、小野田氏が中国への依存を「リスク」と述べたことも問題視した。フリー記者は「中国との関係をさらに悪化させかねない、火をつけるような発言だと思う」と持論を述べ、中国がレアアース(希土類)の禁輸措置を取った場合の損害額と対応策を聞いた。

小野田氏は、「具体的な事態に対する仮定の質問には答えない」と述べた。一方で、「世界の各国も、特定国に依存することへの危険性を認知し、同志国の間で対応を話し合っている。適切な対応をしっかり国として行っていく」と強調した。

フリー記者が、訪日自粛の呼びかけなどを念頭に中国側の反発に伴う「被害額はご存じないのか」と続けると、小野田氏は「仮定の質問には答えない」と改めて述べた。

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