山上被告人質問の主な内容 安倍氏銃撃事件公判
安倍氏銃撃事件の公判で、山上徹也被告の本人質問の主な内容は次の通り。
【弁護人からの質問】
―自殺した兄に対して考えたことは。
兄を無視し、妹を優先したのは自分。やりたいことを何一つできず、無念というか。
―事件直後の接見で「自分が兄を殺したようなものだ」と言っていた。
言ったと思う。協力するなり、実家に帰ってお金に困らないように一緒に生活するなりすべきだった。
―兄の葬式はどのようなものだったか。
奈良の統一教会の人がひつぎの前で「統一教会の式を行う」と突然言い出した。「やめてくれ、帰ってくれ」と言うと「分かりました」と答えたが、直後に「では式を始めます」と全く無視して始めた。黙って見るしかなく、なんてことをするのだろうと思った。
―兄の死後、母や妹と連絡を取らなくなったが、気持ちの変化は。
非常に憂鬱(ゆううつ)な気分になった。
―安倍氏と旧統一教会の関係について。
2006年、祝電を送っていた頃から(関係があると)思っていた。
―安倍氏が官房長官時代に祝電を送ったことか。
その頃奈良教会の幹部と話す機会があって、「われわれの味方だ」と話していたので。
―(安倍氏の)祖父の岸信介氏から3代にわたる歴史的経緯を知っていたか。
時期ははっきりと覚えていないが13年ごろ、インターネットで調べているうちに分かった。
―旧統一教会による被害について、どこから情報を得ていたか。
そういったことを取材して記事にしているインターネットサイト、元信者が書いているブログなど。
―一番よく見ていたサイトは。
「やや日刊カルト新聞」。
―政治家がイベントに参加していたことをどう思うか。
第2次安倍政権のメンバーに多いことは知っていた。統一教会のイベントに国会議員がある程度参加していた。地方自治体で統一教会の主催するものもある。それは非常に良くない。
―旧統一教会の関連団体に安倍氏が寄せた動画を見た時に考えたことは。
非常に長い期間務めた首相なので、どんどん社会的に認められてしまう。問題のないものとして認知されてしまうと思った。
―認知された結果はどうなると。
力を誇示するというか、被害を受けた側からすると、非常に悔しい受け入れられない気持ち。
―自身の感情は。
絶望と危機感だと思う。
―怒りは。
安倍元首相本人に対してではないが、困るという感情。
【検察官からの質問】
―休日の過ごし方は、銃と火薬の製造が中心だったか。
そう。
―手製銃のデザインで何か参考にしたのか。
海外の動画や、ゲームに出てきたものの外観を参考にした。
―安倍氏を襲撃対象としたのはいつか。
頭の片隅には(前から)あったが、確定したのはおおむね22年7月以降。