【Tarzan】口臭が発生する原因とメカニズム。
自分では気がつきにくい口のニオイ。その原因は? 仕組みは? 口臭外来の専門医が科学的に解説。 このニオイの原因は? 口臭が発生するメカニズム。
●教えてくれた人 有冨理左(ありとみ・りさ)/東京科学大学病院特任助教。東京科学大学病院「息さわやか外来」の外来医長も務める。外来診察をしながら、同大大学院の歯学総合研究科にて、「次世代多孔性素材を用いた遠隔口臭測定システムの構築」を研究中。
口臭とは主に「口の中で発生するガス」のこと。
口腔内で発生する揮発性硫黄化合物=ガスが呼気で外に運ばれ、臭いが拡散。第三者がクサいと感じたら、それは口臭。 「口臭症は、本当に臭う真性口臭症、臭いがほぼないのにあると思い込む仮性口臭症、その思い込みに心理的な苦痛が伴う口臭恐怖症の3つに分類されます。実際に臭う場合、実はほとんどの人が持つ生理的口臭と、原因があり持続的に臭う病的口臭の2種類があります」(東京科学大学病院・有冨理左さん)
真性口臭症 【生理的口臭】 起床時や、一時的に口の中が不潔になっているとき、口の中が乾燥したときなどに発生する。臭いは軽度~中等度。口腔ケアや唾液分泌で軽減する。 【病的口臭】 歯周病やむし歯など口の中に疾患がある場合。臭いは中~強度。また肝硬変や肝がん、糖尿病など全身疾患が由来の場合もあり、強度は原因によって異なる。いずれも持続的に臭いが発生し、原因疾患の治療が必要。 仮性口臭症 ほとんど口臭がないのに本人は「ある」と言う。心理的な要因が大きい。 口臭恐怖症 上記2つに対する治療では改善が期待できないもの。
口の中はこんなに汚い!口臭の生まれかた。
歯磨き不足で残った食べかすや、歯周病で破壊された歯肉や組織、死滅した細菌などのタンパク質が口腔内に山積。舌の上に蓄積し舌苔として付着したり、あるいは歯周ポケットやむし歯の穴に入り込み、ますます口腔内が不潔に。 「その状態で唾液の分泌が減り口の中が乾くと、嫌気性菌が活発になり、口の中のタンパク質を分解。その過程で揮発性硫黄化合物=ガスが発生する、というのが口臭発生の仕組みです」