防衛省、海上自衛隊呉基地(呉市)に次期衛星の通信設備を整備へ 宇宙を活用した防衛能力強化 2026年度予算案に112億円盛り込む方向
防衛省が2026年度予算案で、宇宙を活用した防衛能力強化のため海上自衛隊呉基地(呉市)に、次期衛星と通信する地上設備の整備費として112億円を盛り込む方向で最終調整していることが19日、分かった。次期衛星は過去最大となる26年度予算案の主要事業の一つで、呉基地が新たな役割を担う。 【地図と写真】海上自衛隊呉基地 複数の関係者によると、同省は現在運用している防衛通信衛星「きらめき」の後継機として、より通信能力の高い衛星の製造に着手。呉基地内に通信管制局などを新設するのに向け、アンテナをはじめとした地上設備を設けるための調査や設計に入る。30年度までの完成を目指す。次期衛星関連全体では26年度予算案に882億円を計上するという。 2025年版防衛白書によると、同省は中国の軍事衛星の増加を懸念している。宇宙の利用は指揮統制や情報収集に不可欠と指摘。宇宙を活用して情報収集や通信、測位の能力を向上させる必要性を明記している。26年度には航空自衛隊を「航空宇宙自衛隊」に改編し、内部に「宇宙作戦集団(仮称)」を新編する方針でいる。 26年度予算案の防衛費(米軍再編経費などを含む)は、過去最大の9兆円規模とする方向で調整に入っている。27年度までの5年間で計約43兆円を投じる防衛力整備計画の4年目で、25年度当初の約8兆7千億円を上回る。
中国新聞社