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ラッコキーボード制作秘話と新バージョンの告知

みなさまこんにちは、riv_mkです。
この記事は、キーケットスタッフ Advent Calendar 2025 - Adventarの5日目の投稿です。

2025年3月開催のキーケット2025で、「ラッコキーボード」という1キーだけのラッコのフィギュアの形をしたキーボードを販売しました。
今回は、このラッコキーボードの制作秘話と、次回のキーケット2026で販売予定の新バージョンの告知をしたいと思います。

ラッコキーボード制作秘話

初代プロトタイプ(2019年)

ラッコキーボードは一番最初のプロトタイプでは、キーボード入力機能はなくキースイッチテスターのようなもので、ラッコの形状で四角い穴が開いていてキースイッチを差し込めるタイプのフィギュアでした。
2019年冬のワンフェスでの販売を予定していましたが、レジンキャスト初心者の私はレジンの収縮や紫外線硬化の歪みを考慮せずスケジュールギリギリで制作を進めていたため、結局納得行くものができず、この時は共同出展者のないんさん(遊舎工房元取締役)に会場で見せただけで、販売はしませんでした。

ジンキャストから3Dモデリングへの移行(2024-2025年)

時は流れて6年後、やっぱりオリジナルのキーボードを作るとしたらラッコキーボードを実現させたい!と思い、最初のプロトタイプの頃に考えていた、内部に基板を差し込めるタイプのラッコフィギュア型のキーボードの筐体モデリングを始めました。

この時は「目が光る」というのも面白いかもと思っていましたが、見た目が可愛くなくなってしまうのでやめました。

以前制作していたようなスカルピーで原型を作成してレジンキャストするフィギュアの場合は内部に基板を保持する構造の設計難易度が高くなってしまうことと、個人の色々なリソース(時間、空間、集中力など)がレジンキャストに不向きだったため3Dプリントで進めることにしました。
以前のキースイッチテスター的なフィギュアは手足が上に出っ張っていてフォルムがラッコらしい可愛らしさがあり良かったのですが、キーボードとして上から押すことを考えるともう少し平べったい方が良いと思い、外観の造形も改良することにしました。

ラッコキーボードの制作①ラッコのスケッチ

ラッコのスケッチ

ラッコキーボードのモデリングで最初にやったことは、ラッコの写真や映像をたくさん見て、特徴をスケッチすることでした。
今回の造形でこだわったのは、下記の点でした。

  • ラッコの毛の質感をいい感じに表現する
  • ラッコの顔は可愛らしくしつつ、デフォルメしすぎずにリアルなラッコらしさも保持する

ラッコキーボードの制作②キーキャップのスケッチ

ヒトデキーキャップのスケッチ

ラッコキーボードはバリエーションごとに異なるキーキャップが付属するのですが、初回販売のバージョンではヒトデキーキャップを制作しました。
ヒトデのキーキャップのモデリングも、最初にスケッチしてから進めました。

完成したヒトデキーキャップ

ラッコキーボードの制作③Zbrushでのモデリング

MaxonのZbrushという、粘土のように造形できるスカルプトツールを使用して、生き物の質感にこだわってモデリングしました。

Zbrushでのキーボード筐体のモデリングについては、この記事では詳細は割愛するのですが、近いうちに方法をまとめたものを本(同人誌)にしたいと思っています。
ゲスト執筆者を募集していますので、Zbrushでキーボード関連のアイテムをモデリングしている、または興味がある方がいましたらぜひお知らせください。

新バージョン「AQUARIUM」


ここで、キーケット2026の販売告知です!
今回、ある意味一番スタンダードなラッコのカラーリングになっています。

新バージョン「AQUARIUM」は、日本国内の水族館で見ることができるラッコ(カリフォルニアラッコ)の体色を参考に、グレースケールカラーのグラデーションで表現しています。
キーキャップは、縦に長いカラーコン(色はまだ未定)を付属予定です。
ラッコの体色の灰色から黒へのグラデーションは、積層型プリンタの1レイヤーごとに厳密に色を指定して表現するという方法(輪切りにしたときの平面の模様がすごくシンプル)で印刷する予定です。
本来の「Artisan」の語に込められた職人らしい手作業の美しさには及ばないながら、モデリングの段階で寄せ木細工のような精巧なパターンを作成し、それをプリンタが忠実に具現化するというインダストリアルな緻密さの「Artisanキーボード」を目指しています。Bambuプリンタの多色プリントのベンチマークとしてもなかなかの仕上がりになる予定なので、ぜひ会場で手にとってご覧ください!

明日はponyoxaさんの投稿です。
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