新しいキー配列(尠撥配列)を考えてみたよ&習得してみたよ
QWERTY配列、直感的じゃないですよね?
ならば直感的な新しい配列を作ればいいじゃない!
この記事はにんじん帝国Ⅱ Advent Calendar 2025 - Adventar 12/18の参加記事です。
どんな配列?
言葉で説明するより画像を見せたほうが早いと思うので、Wikipedia風の画像で以下に。
円マークが変なのになっているのと「美数」は無視してください
以下配列
JWDRYFTOP-
AIENGLSUKM
ZXCVBHQ
はい、これです。これから配置の意図を一つづつ解説していくのでまだブラウザバックしないでください。
配置の意図
指をスライドする癖の利用
個人的に一番利用したかったことかつ一番こだわったところ。
それは"D"と"E"、"O"と"U"のようなよく連続するアルファベットを縦に並べていることである。
これは私が高速で文字を打つとき、指をスライドすることで同じ列のキーをワンストロークで打つからである。QWERTYなら"ed","uj",ik"などでそれが可能だが、これらは単独として文字が成立しないうえ、"uj"などはあまり登場しない。その点尠撥配列では「じゃ」「で」「おう」などが打てる。この中で「おう」は漢字の音読みでよく登場するため、この中で最優先としている。
"L"への役目付与
普通の日本語タイピングでは"L"は小文字にする程度でしか使用されないうえ、その機能も"X"と競合する可哀想な文字である。しかし私はこれに可能性を見出した。
それすなわち、"ls"で「し」、"lc"で「ち」、"lt"で「つ」を出すという役目である。
普段私はこれらを"shi"、"chi"、"tsu"と打っているのだが、これによって3打必要なところを2打で済ませることができるのである。こらそこ、"si"とか"ti"とか"tu"とかで出せばいいとか言わない!さらに、"l"+"a"・"u"・"e"・"o"で「しゃ」「しゅ」「しぇ」「しょ」が打てる。こいつらの存在意義は怪しいが、"s"と"h"か"y"の負荷軽減には役立つであろう。
なお、この発想はQWERTYにおいて"L"が"O"の直下に位置することから"ou"を打つためのキーに変えようと考えていたことが発端である。
上・中段への集中
QWERTY配列では使用頻度の高い"N"を筆頭とした文字のいくつかが下段に存在する。個人的に、キーの打ちやすさは中>上>>下ぐらいに感じているため、下段の"N"と"M"を中段に、上段の"Q"と中段の"H"を下段に変更している。また、それ以外のいくつかの中段勢を上段に追い出して代わりに上段の主要メンバーを受け入れるといった取り組みも行っている。
その他
"F","J",といった使用頻度の低い文字を都から追い出した
左手は"aien"、右手は"sukm"のように母音と使用頻度の高い子音を集めた
"zxcvb"+"a"+αは変わっておらず、いくつかのショートカットがそのまま
尠撥配列特訓結果
ここからはこの配列を16日間(2025/11/29~12/14)まで寿司打を中心に特訓した結果をかいつまんで載せる。
1日目「産声」
1日目のそれはもう大混乱。比較用に行ったQWERTYが正答428、平均5.8回/秒、ミスが13、総計4620円の得を出す傍ら、尠撥は上のような惨憺たる結果であった。
3日目「2回/秒の世界」
私は1日目で挫けることなく、2日目も、3日目も特訓をし続けた。その努力の結果がこれだ。初日と比べて倍程度早くなったそのタイピングは、着々と成長を実感できるものであった。
5日目「鳥栖変更」
私は打ってて思った。
「"hou"とか打ちづらいなぁ……」
そこで私は"T"と"O"、"S"と"U"を入れ替えるという大胆な決断を行った。この決断によって一時的に速度・精度は落ちるが、"hou"と、それを含む"chou"と"shou"から右人差し指の大移動がなくなり、最終的な速さに貢献するであろう。
以下配列
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AIENGLUSKM
ZXCVBHQ
以下配列
JWDRYFTOP-
AIENGLSUKM
ZXCVBHQ
この変更は入れ替えた文字から鳥栖変更と呼ばれ、尠撥配列史に名を残すこととなった。
7日目「3.0回/秒」
開始から1週間が経とうとする12/5、尠撥配列は3.0回/秒の域へと突入した。この範囲では脳の思考がタイピングに縛られている感覚はだいぶ薄れ、普段遣いも尠撥配列へと変更していった。着々と尠撥配列が成長していく一方、QWERTYは緩やかに速度を落としていった。それが明白となるのは翌日である。
8日目「QWERTYの破壊」
尠撥配列は昨日から横ばいといったところだが、QWERTYの方はかなりの崩壊を見せている。あの調子が良ければ6.6回/秒とかを叩き出していた勇姿はどこへやら、今やクソ遅激遅となっていた。
13日目「高級への勝利」
そして特訓の終わりが見えてきた13日目、当初の最高目標であった高級のコースで得をすることに成功した。しかも+1680というなかなかひっくり返らないスコアでだ。これで目標達成、特訓終了としても良かったのだが、練習がかなり趣味と化していたので、とりあえず16日目までは継続することとした。
最終日・16日目「5.0回/秒」
私は高級コースでスピードと精度を上げ続け、ついに5.0回/秒の速度へと足を踏み込むことに成功した。往時のQWERTYには劣るが、これでも普通に打つ分には少し速いくらいである。
なお、QWERTYも少しスコアが改善し、圧倒的な崩壊というほどではなくなった。
感想
初動はかなり辛いが、慣れればかなりの速度を出せそうな尠撥配列は作った意義のあるものであった。QWERTYを強制されない環境下では尠撥配列を使い続けたい。
おわりに
自分の癖を理解し、それを踏まえたキー配列を作ると、もしかしたらQWERTYより速く、楽に打てるようなタイピングライフが過ごせるかもしれません。是非、自己流のキー配列を考えてみてください!
あと最後に、投稿直前にやった尠撥配列での寿司打の記録を載せておきます。
この記事はにんじん帝国Ⅱ Advent Calendar 2025 - Adventar 12/18の参加記事です。



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