週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:土食ミミズズ

「皆さんこんにちわ、今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。本日は私にしては珍しく外部での配信となります」

 

・おっ~待ってたぜ!!

・おおっ外部配信!!

・場所的に、ハッコウシティ近くか?

・なんで分かるんだ?

・なんで分からんの?

・えっ俺が悪いの?

 

 

「今回はゲストさんもお招きしております。さあどうぞお二人共」

「はっはい!!オ、オレンジアカデミーのアオイです!!」

「同じくオレンジアカデミーのハルト、どうぞよろしく」

 

・あれ、この二人って……

・ナンジャモさんに勝ったばかりの二人じゃね?

・おっ~撃ち落としからのマッドショットのハルトきゅんじゃん!!

・キュンてあ~た……

 

「本日は特別編です、バトルを交えてポケモンさんの紹介をしようと思います。それでは本日紹介するのが此方です」

「ミミズズズ!!」

「ミミズズさんです」

 

・おおっミミズズ!!

・鋼タイプでも特に面白いやつ!!

・ヤドンに続いてとぼけた顔してんなぁ

・可愛いだろ?

・ヌマクローを思い出した。

 

「ミミズズさんは鋼タイプのポケモンさんです、今回はバトルを通じてミミズズさんの強さを皆さんにご紹介しましょう。それではどちらがバトルをします?」

「んじゃ俺」

「何で!?私がやりたいよぉ!!」

「何言ってんだよ、アオイはナンジャモの時だって上がりまくって終盤まで押されっぱなしだったじゃないか、だったら俺が行くべきだろ。それに相手は鋼、俺の方が良いだろ」

「ううっ……」

 

・ハルトきゅんか。

・ハルト君って結構頼もしい感じっぽいな

・可愛い顔していい判断してる。

・これが、ギャップ萌え……!!

・なんかちょくちょく危ない奴おらん?

 

「お相手はハルトさんですね」

「ああ、アオイはアンタの事大好きだけど俺は好きな配信者程度だから。だけどアンタの事はスゲェって思ってる、何せネモと互角にやり合うんだから」

「いえいえ、初見同士の隙を突いたまでですよ」

 

・えっネモ?

・ネモってあのバトルジャンキーのチャンピオン?

・あれとバトったん!?

・それで互角!?

・そのバトル見たかったぁ!?なんで配信しなかったんだぁ!?

 

「その時はアカデミーの教員の代役だったんです、さてそれはさておき―――ハルト君、始めましょう」

「ああ!!」

 

オレンジアカデミーの ハルト が 勝負を仕掛けてきた!!

 

「行くぜ、アチゲータ!!」

「ゲェタ!!」

 

ハルトが繰り出したのはアチゲータ、如何やらクラベル校長から貰った初めてのポケモンはホゲータだったらしい。鋼タイプに炎タイプ、順当な選択だ。

 

「まずは手堅く、焼き尽くす!!」

「ゲェェル、タァァァ!!」

 

大きく息を吸い込み、その空気に引火させたような炎の波が押し寄せて来る。いきなりタイプ一致、しかも此方の持ち物まで警戒して焼き尽くすとは……楽しませてくれると言わんばかりに笑みを浮かべた。

 

「地面に潜って回避を」

「ミズゥ!!」

 

勢いよく地面へと突っ込むと信じられない速度で身体が地面へと埋まっていく。炎はミミズズに当たる事もなくラビの周囲を焼いただけ、その炎の熱を受けながらも涼しい顔をする。

 

「消えた!?」

「ミミズズさんは地中の中で暮らすポケモンさんです、この程度は容易く技ですらありません。ポケモンはタイプだけではなくその生態によっても戦法などにも違いがあります。炎タイプの技をぶつければ倒せるほど軟ではありません」

「アチゲータ気を付けろ、来るぞ!」

 

ハルトの言葉を聞きながら周囲への警戒をし続けるアチゲータ、相手は見えない地面の中にいる。ならば警戒し続けるしかないのだ、そして次第に地面が揺れ始めアチゲータは一気に警戒を強めてハルトは叫んだ。

 

「真下に向けて焼き尽くす!!」

「ゲェェタアアア!!」

 

ジャンプから地面へと放った焼き尽くす、アオイもこれには上手い!!と思った。地面から来るポケモンが攻撃する場所と言えば死角となる真下に決まっている―――筈だがミミズズは全く姿を現す事はなかった。

 

「ゲ、ゲタ!?」

「ミズズ」

「ゲタァ!?」

「ま、真正面!?」

「アイアンテール!!」

「ミミミズッズゥ!!」

 

何と真ん前から堂々と姿を見せたミミズズに意表を突かれたアチゲータ、反応が遅れてしまいアイアンテールをもろに喰らう。幾ら炎タイプとは言えこの奇襲は効く。

 

「アチゲータまだ行けるか!?」

「ゲ、ゲタ!!」

「それでは蜷局を巻く」

「させるな、地団駄!!」

 

蜷局を巻こうとしたミミズズへとアチゲータは追撃を行う、思いっきり地面を踏みしめて発するエネルギーがミミズズへと炸裂する―――のだが、ミミズズにはまるでダメージはなかった。それどころか先程よりも元気が溢れていた。

 

「な、何で!?鋼タイプに地面の技は効果抜群の筈!!」

「不発に終わった焼き尽くす、それによって地団駄の威力は2倍になる。良い判断ですがミミズズさんの特性は土食、地面タイプの技のダメージを受けることなく体力が回復します。他で言う所の貯水と同じですね」

「そ、それじゃあミミズズには地面技が効かない!?」

「その通りです。それでは更にダメ押し、アイアンヘッド!!」

 

ミミズズは硬質化した頭で思いっきりアチゲータへと頭突きをかました、鋼タイプなのでアチゲータにはダメージは少ない、そしてミミズズはぶつかった際の衝撃で空高くへと打ちあがっていた。これはチャンス。

 

「アチゲータ、焼き尽くす!!」

「ホ、ゲ……チタ」

「ど、如何したアチゲータ!?これって怯んでる!?」

「これは僥倖、ミミズズさんそのままボディプレス!!」

 

アイアンヘッドによって怯んでしまったアチゲータは動けない、その隙を突かんとミミズズは全身を使った圧し掛かり、ハルトは必死にアチゲータに声を掛けて意識をはっきりさせようとする。

 

「アチゲータ頑張れ!!ミミズズが上から来るぞ!!」

「ゲ、ゲッ!?タッ!!」

「よし真上に向けて火炎放射!!」

「ゲエエエ!!!」

「しかし、もう遅いですね」

 

ギリギリの所で怯みから立ち直ったアチゲータだが、火炎放射のチャージが完了する前に乗りかかりが炸裂した。蜷局を巻いた事で防御力も上がっている、これによってボディプレスの威力は上昇する。土煙が張れたその先では目を回しているアチゲータの姿があった。

 

「アチゲータ戦闘不能ですね」

「―――っ……はい俺の負けです、有難う御座いました」

 

一瞬悔しさを滲ませて拳を握ったが、直ぐにそれを解いて頭を下げるハルト。そして直ぐにアチゲータの下へと駆けて行って抱き起す。

 

「アチゲータ大丈夫か!?ごめんな、俺の指示がダメで……」

「ホ、ホゲェ……」

「いえ指示は悪くありませんでした、死角への注意も十分でした。ミミズズさんは対策して来る相手とも結構戦ってますから敢えて真下からは出なかっただけですし殆どの相手はあれで狩れると思いますので寧ろ呆れる程に有効な戦術ですよ」

 

・いや実際ハルト強かったぞ。

・アチゲータとの息も合ってたし、アチゲータへの信頼も深かった。

・相手が悪かったなぁ……でもナイスバトル!!

・しかしいきなり焼き尽くすとか全く容赦ねぇなぁwww

・木の実とか潰しに来てるしなwww

 

コメントはハルトへの健闘を讃える物ばかり、アチゲータもよく頑張ったと言ったコメントも多い。実際かなり実戦的な戦い方をする子だという印象を受けた。

 

「ミミズズさんに限った話ではありませんが、地面の中で生活するポケモンさんは共通して地面の中も移動できる事を考えておいた方が良いですね」

「確かに……しかも土食っつう地面タイプを封じる特性まである」

「格闘タイプの準備した方が良いかも」

「うん、今回ミミズズと戦えて本当に良かったと思う」

「それは良かった」

 

・実際ミミズズって厄介だからな

・これにテラスタル組み合わせるとマジできついからなぁ……

・浮遊と違って無効にしたうえで回復されるからな……。

 

この後はミミズズの事を紹介して配信を閉じる事にした。目的は達成したのだから。

 

「お二人共、この先にいるポケモントレーナーや野生のポケモンさんもどんどん強くなります。ですがそれに臆する事無くもっと経験を積んでいってください、貴方達はもっともっと成長することが出来るんですから」

「はい、私も頑張ります!」

「俺も……またバトルして貰えます?」

「勿論」

 

ハルトは漸く笑みを浮かべて自分の手を取って握手をしてくれた。

 

「これから先、君たちはロースト砂漠という場に行く事になるでしょう。そこへと行く際にはどうか私に連絡をくれないでしょうか、此方私の連絡先です」

「ロースト砂漠、ですか?確か……あっジムのあるカラフシティの傍にある砂漠だ!!」

「でも如何して……?」

「最近そこでは不穏な噂が立っているのです、なので調べたいと思っているんです。加えてネモさんが太鼓判を押すお二人のこれからが気になるから、ですかね」

「良いよねハルト!?ラビさんが一緒に来てくれるんだよ!?YES以外の答えなんてないよね!?」

「あのさ、アオイは少しは遠慮っつうかミーハーすぎんだよ……まあ俺は賛成だけどさ」

「やったっ!!それじゃあカラフシティに着く前ぐらいにご連絡しますね!!」

「ええ、宜しくお願い致します。それでは折角ですからサンドイッチを食べましょうか、ミライドンとコライドンさんも食べたそうにしてますし」

 

この後、みんなで仲良くピクニックをした。

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