週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

20 / 435
エンジョイ:エンカウントアオハル

『あっラビ氏~今大丈夫?例の子、ハルト氏とアオイ氏だっけ?が来たよ、なんか姉弟らしくて仲良く来たんだよね。それで一応言われたとおりに伝言は伝えたけどこれからどうする?このままボクのテストさせちゃっても大丈夫?』

「その辺りは問題ありませんよ、お会い出来ると言ってくれましたか?」

『ラビ氏って自分の事にはあんまり興味ないよね、ラビ氏は既に人気配信者なんだから二人共会いたいって話は大興奮で是非って食い気味だったよ』

 

仕事中に来たナンジャモからの連絡、遂に来たか……と思う一方でマジで姉弟なのか……本当にこの世界はどうなってしまうのかという不安が一層強まってきた……。

 

「それじゃあ明日そちらにお伺いしますのでハッコウシティに泊まって下さるようにお願い出来ますか?」

『あ~それなら大丈夫、ボクの方からコラボお願いして振り回しとくから~』

「そ、そうですか。それじゃあお願いします」

『ラビ氏のお願いならたとえ火の中水の中森の中~』

 

そう言いながら通話が切れるのだが、頭が痛くなるのは偏頭痛だろうか。

 

「いっそのこと、俺が挑発してくるミラコラ捕まえるか……ああいやマスボに入ってるんだっけ……あれでも捕まえられたよな……まあそれは置いといて……俺は如何するべきか……」

 

SVのメインストーリーには三本の柱がある。ポケモンリーグに挑戦するルート、ペパーと共にスパイスを探しながらヌシポケモンと戦うルート、そして悪の組織枠であるスター団と戦うルート。それらにどこまで干渉するか、まあ妥当な事を言えばペパーのレジェンドルートに絞るのが妥当だと考えている。

 

「そもそも他の二つが関われないしな……いやネモ関連で関わろうと思えば関われるけど……それはあれじゃん」

 

兎も角方針を決めながらも急いで仕事に取り組む、コルサから頼まれているロズレイドとマスカーニャの仮面舞踏会モチーフのイラスト……コルサの依頼は本気で取り組まなければ完成出来ない……そして頑張って完成させた結果、コルサから満点に近い点数を貰えたので仕事を終わらせてハッコウシティへと向かうのであった。

 

「初めまして、ではありませんが改めてご挨拶を、私はラビです。趣味で配信をしているしがないイラストレーターです。本日は突然のお話にも拘らず予定を作って下さって有難う御座います」

「い、いえっ此方こそ!!え、えっとアオイです!!いつも配信見てます!!」

「ハルトです、ネモが何時も薦めて来るので一緒に見てます」

 

ハッコウシティのポケモンセンター近く、そこでラビはSVの主人公であるアオイとハルトと本格的に顔を会わせることになった。以前のバトル学で顔自体は合わせているのだがあの時は結局ネモとばかり絡んでいたので話す時間はなかった。

 

「お二人共ナンジャモさんのジムテストには合格されたそうですね、おめでとうございます」

「い、いやぁ~そう言われると照れますよ……!!」

「そうそう、弱点を突いただけだし」

 

そうは言うが対策としてはかなり良い部類だった。アオイは真っ向からの勝負ではあったが、適切なタイミングでテラスタルを切り火力を集中させて突破、ハルトの場合は電気テラスムウマージに対してジオヅムの撃ち落とすで浮遊を無効化してからマッドショットを連発して勝っている。

 

「それが中々出来ないのがナンジャモさんのジムテストです、あの方は初心者にとっての大きな大きな壁の役割をしてますからね」

「確かに凄い色んな人の前でのバトルは緊張しました」

「そう、俺はそうでもなかったけど」

「ハルトは暢気だけど私は結構繊細なの」

 

姉と弟らしいが、二人の関係性は極めて対等な事がよく分かる。そんな二人のボールから二匹のポケモンが飛びだした。

 

「あっミライドン勝手に!!」

「コライドンお前まで」

「ギャッス」

「アギャス」

 

遂にこの目で見た、未来から来たミライドン。古代からコライドン。ネモの話で疑っていた訳ではないがこうして自分の目で直接見る事が矢張り大事なのだという事が分かる。そんなミライドンとコライドンは何やら匂いを嗅いでいるのか、自分が背負って来たリュックを頻りに嗅いでいる。

 

「ああもう、ダメだってっば……ごめんなさい、悪い子じゃないんですけど」

「目を見れば分かりますよ、とてもいい子のようだ。優しくて純粋な二人ですね、お二人が気になっているのはきっとこれでしょう」

 

そう言いながらリュックからお弁当箱を取り出した、そこには色とりどりのサンドイッチが収められておりミラコラは目を輝かせた。

 

「これは私からのナンジャモさんのジムテスト合格のお祝いです、どうぞ食べてください」

「えっ!?良いんですか!!?」

「勿論、ネモさんがお二人の事を推すので私もこの位の応援はしようと思いまして」

「ネモが?」

 

ネモとは最近よくバトルする、ネモ曰く偶然会っているらしいが……それは本当なのか?と思う程に遭遇する。ネモから二人の進捗は頼んでいないのに話される。将来のライバルが順調に育って嬉しいと語っていた。だからヒソカとか言われるんだぞと思ったりはした。

 

「お二人はこれから何方へ?」

「このままハッコウシティを北に進むつもりです」

「そこにスパイスがあるってペパーも言ってたし、またヌシポケモンとバトルかな」

「あそこのヌシと言えば……ミミズズですね、手強いですよ?」

「えっラビさん知ってるんですか!?」

「そりゃ勿論、伊達に旅をしてたわけじゃありませんからね。そうだ、折角ですからミミズズの事を紹介しましょうか?」

 

その言葉に一段と反応したのはアオイだった。是非!と目を輝かせているがハルトはそこまでではない、単純に良かったと言いたげな顔をしている。

 

「実際にミミズズ相手にバトルもしましょうか、その方が分かりやすいでしょう。これから貴方達がどこまで行けるのかも見てみたいですし、ネモさんの目が何処まで確かなのかも、ね」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。