「う~んやっぱり強いなぁ!!」
「やれやれ……全く此方は此方で大変ですよ、ネモさん前回よりも強くなってるじゃないですか」
「そうですか!?ニョロボンとのバトルを反芻し続けてジャラランガと一緒に特訓してたんです!!ねっジャラランガ!!」
「ジャラァァァ」
「う~んこれは追い抜かされるのも近いかもしれませんね」
仕事で仕上げたイラストを届けに行った帰り、偶然遭遇したネモに絡まれてバトルを懇願されてしまい一対一の一回だけという事でバトルを受け入れた。今回はケケンカニを出したのだが相手は前回と同じくジャラランガ、だがジャラランガは以前よりも戦いが洗練されており攻撃と防御のメリハリが更に出るようになっていたので苦戦させられた、最後はケケンカニのアイスハンマーとジャラランガのスカイアッパーというニョロボンとの激突を想起させる打ち合いになった。
タイプ一致と鉄の拳補正、そしてタイプ相性の良さを受けたアイスハンマーは本当にギリギリでジャラランガを捻じ伏せて勝利をもぎ取った。と言ってもケケンカニはジャラランガとしても戦いやすい相手だったのか全体的な流れを見ればジャラランガが終始ペースを握っていたのは事実。
「でもやっぱり強いですよラビさん!!私達ももっと頑張ろうねジャラランガ!!アオイとハルトに負けないようにしないといけないもんね!!」
「ハルトさんにアオイさんですか」
「あっはい、以前お話したお向かいさんなんです。最近パルデア地方に来たみたいで」
「そうなんですか」
という事はこの地方にはSVの主人公が二人いるという事になるのか……しかしそうなると彼らの下にやって来るあの伝説のポケモンの二匹は何方なのだろうか。
「あっそうだ、ラビさんは知ってるかな」
「何がですか?」
「実はアオイとハルトと一緒にアカデミーに行く途中で不思議なポケモンと会ったんです、モトトカゲとも似てるポケモンなんですけどなんか違うんですよ。でもその二匹二人に凄い懐いてて……でも図鑑で調べても全然なんです」
「モトトカゲに似ている二匹のポケモン……!?」
「はい、えっと……あっそうだスマホロトムに写真あったかも!」
その二匹と言われて真っ先に連想した異なる時代のポケモン二匹、アカデミーの名前がオレンジだからてっきりそっちだとばかりと思っていたのだが……まさか……
「あっあったあった!!ほら、この子達です」
ネモが見せてくれた写真、それはピースサインをしている三人の後ろから顔を覗かせているポケモンだった。頭部に特徴的トサカを携えているオレンジ色のポケモン、何処か機械的で冷たいがそれ以上に瞳が液晶に映ったドットのようなポケモン。それを見てラビは。
「……コライドン、ミライドン……」
「えっ?やっぱり何か知ってるんですか?」
「名前、ぐらいですかね……」
そう呟くのが精々だった。コライドン、ミライドン、この二匹の存在が意味するのは……過去と未来が現在に存在しそれが激突する事が確定したという事だった。
「前回のケケンカニさん関連でポケモンの紹介、というよりも戦術をご紹介しようと思います」
| ・あっマジで? ・今回はポケモンの紹介じゃなくて戦術なんだ ・珍しいな。 ・戦い方変えるのも楽しいからなぁ ・出来るならチャレンジしたい |
|---|
「さあお願いしますよ、それ!!」
「キュッ」
「本日の紹介のお手伝いをして下さりますのは此方、ミミッキュさんです」
| ・おっ初ゴースト? ・可愛い見た目と裏腹に激強ポケモン ・でもフェアリーなんだよな。 ・怖いゴーストが可愛いフェアリーとはこれ如何に。 |
|---|
「此方のミミッキュさんはゴーストフェアリーの複合タイプです。詳しい解説は何れご紹介しますのでお待ちくださいね。今回私がご紹介するのはミミッキュさんを起点としてトリックルーム軸のトリックルームパーティ、通称トリパです」
| ・トリパ ・名前からしてトリックルームを上手く使う感じなのか。 ・でもどうやるんだ? ・つうか何でミミッキュなんだ? |
|---|
「ミミッキュさんにご協力して貰っているのは実際に私がミミッキュさんにトリックルームを張って貰う事が多いのもありますが、ミミッキュさんほど安全にトリックルームが張れるポケモンも中々いないんです。まずトリックルームの性質についてお話させていただきます。トリックルームはエスパータイプの技で時空を歪ませる事で素早さが遅いポケモンが素早いポケモンよりも先に動けるようになるという逆転現象を引き起こす技です」
| ・それはケケンカニの時に聞いたな ・ケケンカニも遅いからフォローしましょうってお話だっけ? ・そうそう、弱点もいっぱいだから攻撃するよりも先にダメージ受けるみたいな ・だから先に動いて殴ろうってか?結構単純だな |
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「単純なもの程厄介な物なのですよ。緻密に積み上げた物は崩すのは逆に一番を崩せばよかったりするものですが単純なのはそれ一つで完結出来ますからね。トリックルームの長所はそれまでの流れを一気に逆転できるという事です。スピードに乗ってガンガン攻めるポケモンやトレーナーにとってこれほどやり難い事はありません、速度で相手の頭を抑えて攻めるスタイルを封じられる訳ですからね」
| ・あ~そっか ・バトンタッチとかもそうか。 ・変化技で能力あげてる時に邪魔されたら大変だしな。 ・それに流れか、確かにやり難いなぁ ・俺鳥ポケモン使い、そうなったら多分泣く。 ・あ~……確かに鳥ポケモンはスピードタイプだもんなぁ |
|---|
「そしてトリックルームを展開する時に注意するべきなのは何時展開するのか、そして展開した時のポケモンの体力管理です。トリックルームは状況を一気に逆転可能ですがそれ故の難しさもあるのです、そこで登場するのが体力自慢か耐久力に優れているポケモンさんです。ミミッキュさんの他には同じくゴーストタイプのヨノワールさんなどもおりますが、私はミミッキュさんにお願いしています」
| ・先生何でミミッキュさんなんでしょうか!? ・それこそヨノワール君でも良いと思いまーす!! ・なんだこの学校みたいなノリは…… |
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「はい、いい質問ですね。ミミッキュさんには化けの皮という特性があります、この特性は一度だけダメージを無効化出来るという特性なんです、化けの皮が剥がれた後には少しダメージを受けてしまいますが強力な技を化けの皮を盾にしながらトリックルームを確実に展開出来るのはミミッキュさんだけです」
| ・出やがった化けの皮!! ・俺の晴れ大文字を耐えて反撃のシャドクロ急所……うわああああ!!? ・これがマジで厄介なんだよなぁ…… ・そうか、化けの皮でガンガン攻めるだけじゃなくてサポートでも役に立つのか ・マジかぁ……。 |
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「私の場合には此処に付随させて鬼火で相手の攻撃力を削いだりもしますね、加えてミミッキュさんは元々がそれなりに素早いのでトリックルームを張る前にある程度相手に攻撃するという選択肢もありですね、トリックルームを張ってしまえば後はケケンカニさんの独壇場です。アイスハンマーが素早さを逆に上げる事になって高火力高機動を得た氷の喧嘩屋がケケンカニさんなのです」
| ・これが、トリックルーム戦術!! ・いやぁこれ面白いなぁ!!岩使いの俺でもスピード勝負出来るかも!! ・普段は泣かされてるスピードポケを逆に泣かせることが出来る訳だ!! |
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ポケモン紹介ばかりだったがこういった戦術紹介も偶にはありだな、と思いながら今日はこれで配信を終わらせたのであった。そしてインターネットである事を調べ始める。そこである情報を発見する。
「ロースト砂漠にて巨大な二匹のポケモンが目撃される……まさかと思ったけど本当に……」