週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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―――あ、あのランキング覗いたら日刊ランキングで1位になってるんですけどマジで何があったんですか……?


エンジョイ:威嚇サイクルレントラー

「ハァッ……」

 

オモダカからの本格的なスカウトを受けてから考える時間が極めて増えた、その癖に配信で紹介をするポケモンは直ぐに決まるのだから困ったものである。

 

「ジムリーダーか……でもなぁ……絶対面倒な事になるよなぁ……」

 

スカウトを受けた内容については思案をし続ける日々、やってみたい一方で絶対にブラックな労働環境に足を踏み入れたくないという絶対の気持ちがあった、あったのだが……此方がうんともすんとも言わずに悩み続けているとハッサクが妥協案のようなものを提出してきた。

 

『それではアカデミーのバトル学での教員というのは如何でしょうか、バトル学での対戦教員は常に募集中なのです。何せ生徒会長、ああいえ何でもありません』

 

アカデミーでのバトル学の教員、ポケモンリーグではなくオレンジアカデミーの臨時教員にならないかという提案。此方はなっても良いかもしれないと思っている、基本的にハッサクの助手をしながら偶にバトル学で対戦相手を務めながら配信をする……何よりアカデミーの校長は既に聖人とも言われるクラベル校長なのでそれなら行っても良いかもしれない。

 

「というかやっぱりネモ、いるんだな……あれに目を付けられるのはって言うのは遅いか……配信やってんだから既に目付けられてるだろうし、あの子はあの子でバトル好きなだけだからオモダカさんよりもずっとマシな部類だし」

 

「クシュン!!」

 

「バトルか……それならいいかもな」

 

 

「それでは今回ご紹介するのは―――此方です」

「ガァァトゥァ!!」

「レントラーさんです」

 

・おおっカッコいい!!

・イケメン来ちゃぁ!!!

・レントラーだぁ!!

・電気タイプで来たかぁ

 

「レントラーさんは見ての通りとてもカッコよくその鋭い眼光で睨みを利かせれば逃げる事は出来ません。というのもレントラーさんは壁などを透かして見る透視の力があります。この力で危険物の探知に迷子の仲間を探したりもします。この力は当然バトルでも有効で煙幕の中だろうが砂嵐の中だろうとも狙った獲物を逃がさない眼光の狩人というべきなのがレントラーさんなんです。何せ私が楽しみに取ってあった貰い物のお菓子を何時の間にかテーブルの上に置いて一緒に食べようって誘ってくる程に鋭い眼光です」

「トゥラ」

 

・いや可愛いなwww

・見た目のカッコよさとのギャップよwwww

・何どや顔して胸張ってんだ褒められてねぇぞwww

・しかしそんなに目がいいのか。

・う~ん暗闇でのバトルでも強そうだな。

 

「そんなレントラーさんの特性は威嚇、闘争心、そして夢特性が根性になります。どれも強力な物ばかりですが闘争心は些か使い所が難しいかもしれませんが、私のレントラーさんは男の子なので攻撃力が上がれば男の子、下がれば女の子という判別方法があるので女のコならばメロメロで動きを止めるというコンボも出来ますね。まあ私のレントラーさんは威嚇ですけど」

 

・へぇっ~!!闘争心ってそんな活かし方あるのか!

・なんかミノムッチの性別を判断する時にも使ったって話聞いたな。

・闘争心が湧かないから今度はメロメロにして籠絡かよ。

・エグいwww

 

「威嚇はご存じの方もいらっしゃると思いますが、フィールドに出た時に相手の攻撃力を下げる事が出来る優秀な特性です。これを活かして相手のダメージを減らしながらガンガン攻めるのもありなんですが、ボルトチェンジという技を組み合わせてみても良いと思います」

 

・ボルチェンを?

・ボルチェン is 何。

・ボルトチェンジな。

・クイックターンと同じく使ったらダメージ与えながら手持ちに戻る技だよ。

・はえ~

 

「そして此処で後続に繋げても良いのですが、再びレントラーを出して威嚇で攻撃力を下げながらもつぶらな瞳で更にダウンさせてからボルトチェンジでエースアタッカーに繋げるというサイクル役もこなせます」

 

・面白い、面白いけど

・つぶらな瞳を使うレントラー……

・想像したらクッソシュールwww

・キリッとしたレントラーのつぶらな瞳……

・ダメだ如何頑張ってもグラサン外したらメルヘンな目つきの人しか出てこねぇwww

・というかサイクル?って何、自転車?

 

「サイクルというのは苦手な相手が来たらそれに対して有利なポケモンに交代して戦う事です。くるくるとパーティを回していくのでサイクルと呼ばれます。交代が成功さえすれば此方の得意を相手に押し付けることが出来るので、有利不利がハッキリしているポケモンには有効な戦術です」

 

・あ~そういう事か。

・でもそれってちょっとズルく、はないか、普通の事か。

・寧ろパーティ単位で戦うなら態々苦手な相手をさせる事の方が可笑しいもんな。

・対応出来るなら良いけど、それよりも強く出られるならそっちの方が良いし。

・相変わらず1ON1は想定しない配信だぁ。

 

「だって公式の3対3前提ですし。サイクル運用で威嚇レントラーさんは相当に強いです。物理型の相手ならば威嚇と瞳の相乗効果でポテンシャルは発揮出来なくなる上にレントラーさんはボルトチェンジで引っ込んでしまうので仕留める事は難しく、逆にエースが飛んできて戦うか逆に自分も交代を余儀なくされるので相手のパーティ編成の情報を引き抜く事も出来ます」

 

・あれ、そう考えたらどえらく強くね?

・これと起点作成のワナイダーさん組み合わせたら面白いんじゃね?

・逆に物理技が苦手なエースポケモンのサポートとしても機能するのか!?

・あっそうか、攻撃力が下がるから……応用利きまくる?

 

「実際レントラーさんのポテンシャルは滅茶苦茶高いです。これは他のポケモンでも出来ますがレントラーさんは器用な上に地面タイプ相手にも草分けで弱点を突きながら加速、リフレクターや光の壁対策にサイコファングで壁を砕く突撃隊長もこなせます。視力も良いのでスピードタイプのポケモンにも強く出れますのでかなりお勧めです」

 

・やっべ育てたくなってきた!!

ナンジャモ:ボクも持ってるよ~!!マジおススメ~!!

・うおっナンジャモ⁉

・ホントよく来るなナンジャモwww

・今回は同じ電気タイプだし、余計に気になったのかもなwww

 

最近よく来るようになったナンジャモにもお礼を言ってから配信を締める事にした。一先ずアカデミーの方には行っても良いかもしれないとハッサクに言いに行こうかな?と思ってその日を終えた。そして次の休日に丁度テーブルシティに用事があったのでついでに会いに行こうとアカデミーへと向かっていた時だった。

 

「あっ!!?貴方、そうだ間違いない!!ねぇラビさんだよね!!?私とバトルしない!?」

「えっ」

 

バトル大好き生徒会長に絡まれてしまった。

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