「結婚はコスパ悪いという若者が7割」効率や正解を求める若者が陥る選択的無行動 #エキスパートトピ
「結婚につながらない交際は時間やお金がもったいない」という20代が74%との民間調査がある(20~49歳の未婚男女を対象とした2025年『マシェラボ』調査)。
失敗や遠回りを避け、より確かな未来のためにお金や時間を使いたいという令和の若者の姿が浮き彫りになったと分析している。
確かに、内閣府「社会意識に関する世論調査」によると、「経済的なゆとりと見通しが持てない」と回答した20-30代は2023年には7割を超えて年代別でダントツである。
しかし、コスパにこだわる若者の背景には別の問題もあるのではないか。
ココがポイント
20代の74.0%が「結婚につながらない交際は無駄」、他世代を大きく上回る
出典:FNNプライムオンライン 2025/8/5(火)
恋愛は選ばれし者だけの娯楽になっちゃったね
出典:ピンズバNEWS 2025/11/8(土)
好きな人と外食すると2人分のお金がかかるけど、1人で2回外食するより遥かに幸せな時間が過ごせる
出典:Togetter (トゥギャッター) 2025/7/13(日)
生涯未婚でも、バーチャルなパートナーとして「AIがいればそれでいい」という時代が来るのだろうか
出典:荒川和久 2025/10/14(火)
エキスパートの補足・見解
「結婚はコスパ悪い」説というのは随分前から言われており、そのたびにネットでは未既婚による論争も起きている。が、面白いのは既婚者もまた「結婚はコスパが悪い」という部分は否定はしていないことだ。
実際、結婚して子どもが生まれれば、それに伴うコストは必要だし、何かと手間のかかる子育てには多くの時間を奪われる。それでも、だからこそ、それ以上の心の満足感を得られているのであり、未婚と比べて既婚の幸福度が高いのもそのひとつの表れだろう。
既婚の「結婚はコスパで測るものではない」という言葉はその通りなのだが、それは未婚の若者には響かないのも確かだ。
今の若者は以前に比べて、情報量が多い分、選択肢も多い。選択肢が多いことは決して良いことばかりではなく、何も選べないという逆説を生む。失敗やリスクを避けたいと思えば思うほど選択的無行動に陥る。
AIが相談相手という若者が増えているのも、何か「正解」を求めたがる若者の不安の表出かもしれない。
しかし、正解の恋愛もなければ、結婚はゴールでもない。間違いや失敗を繰り返しながら作り上げるもの。むしろ正解や効率を求めるあまり、かけがえのない無駄が生む偶然の幸運を排除してしまっているのではないか。