|
2021.02.28 Sunday
新説「岡田あーみん死亡説」を真っ向から否定する検証
JUGEMテーマ:漫画/アニメ
さて、前回こちらの記事で触れた「岡田あーみん死亡説」を真っ向から否定していこう。
「さくらももこが岡田あーみんの彼氏を略奪した説の検証」のため、ネットを徘徊していたら、2017年に男出禁の2ちゃんねること(私が言っているだけ)がるちゃんことガールズちゃんねる「岡田あーみん好きのガルちゃん民と雑談したい」スレにおいてなんと新説「岡田あーみん死亡説」が登場しているのを発見した。 これまで「岡田あーみん死亡説」自体はないこともなかったが、どれも「噂の、更に伝聞」の域を出ないものばかりで、我こそがソースなりと「自分自身が集英社の編集から明確に聞いた、と主張する死亡説」は恐らくこれが初めて(後程調べられる範囲で調べます)。以下抜粋。
さてこの説について検証してみる。
まず最初に結論から申し上げると、この説はデマである(書き込んだ本人が本気で信じているのか作り話をしているのかは不明)。 実際はご本人やご家族が出てこない限り真実はわからないが、少なくともこれを書き込んだ人物の情報は整合性が取れていない。 結果的に本当だった(書き込みの段階でご存命ではない)ということはあり得るが、この人の情報自体はデマである。
それでは件の書き込みを見ていく。 >かなり昔に集英社の編集の人に会った時 >(辞めてから・亡くなってから)もう何年も経ってるから >その頃はネット掲示板もなかったし(喋っても)平気だと思ったんでしょう。
話を聞いたのは「かなり昔、ネット掲示板のない時代」であり、岡田あーみん氏は「更にそこから何年も前に亡くなった」ということになる。
ご本人が最後にお仕事をされたのは1997年10月17日発行の集英社文庫版『お父さんは心配症 4』におけるあとがきの執筆である。 ちなみに、文庫版1巻が発行されたのは1997年の8月である。 ※2015年に『ルナティック雑技団』の新装版が出たり、2018年にベルメゾンでコラボグッズが出たり、2020年のりぼん展でグッズが出たりしたが、ドラえもんやちびまる子ちゃんの例にもあるように、ご本人が亡くなられてもグッズが出たり書籍が出版されたりすることは当然あるし、岡田あーみん先生の新規コメントや描き下ろし等もないので、岡田あーみん先生ご本人が明確に行った仕事と確認できるのは文庫版のあとがきとなる。 文庫4巻分の単行本作業を一気に行い、そして早めに作業を行ったと仮定し、且つその後の編集作業・校正も見届けない(行わない)まま岡田氏が余裕を持った単行本作業を終えたあと急いで命を絶ったと仮定して、考えられる限り一番早いと思われる岡田氏の死亡推定日を大体1997年6月末と見積もろう。
>ネット掲示板のない時代 ネット掲示板のない時代は、1982年以前である。 ハイ論破。 といきたいところだが、そうはいうものの80年代はパソコン通信の時代なので、まったくメジャーではなかった。一家に一台というほどではないが一般人がPCを手にし、学校にPCが(授業の一環として)置かれ始めるのはWindows 95が発売されてからのことである。 なお、95~99年の段階で「ネット掲示板」自体は存在しているし、マイナーなものではない。 例)今野敏著『イコン』(1995年)や第10回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作涼元悠一著『青猫の街』(1998年)はネット掲示板を題材とした話である。 また、1995年には出会い系サイトの掲示板も盛んに利用されていた。 参考:【ネットの出会い】昭和~平成~令和。時代と共にどう変わり進化する?、出会い系サイト(Wikipedia) ここでもハイ論破と行きたいのはやまやまだが、恐らくこの人の言う「ネット掲示板」は「2ちゃんねる」のことを指しているのだろう。 2ちゃんねるが出来たのは1999年。 岡田あーみん関連スレが最初に立ったのは、2000年のことだ。
一般的知名度はというと、同じく2000年の5月3日に起きた西鉄バスジャック事件(ネオむぎ茶事件)の発生によって「2ちゃんねる」という言葉は一般人にも広く浸透した。2002年には利用者は300万人超。 恐らく更に爆発的に利用人口が増えた要因が2005年にドラマ化した『電車男』。2008年時点では利用者1,170万人超といわれる。 起点を2000年とするか2005年とするかは微妙なところだが、因みにミクシィは2003年にサービス開始、ミクシィの岡田あーみんコミュニティは2004年5月3日設立である。 2002年頃には「2ちゃんねるを万人が利用」とまではいかないものの、「ネット掲示板」はとっくに日常に浸透していたと言っていい。じゃあ、ミレニアム問題(2000年問題)で大騒ぎだった2000年や新世紀2001年を「ネット掲示板がない時代」と表現することがしっくり来るかと言われると微妙だが(私は来ない)、じゃあ仮に2000年としよう。
ということで、件の書き込みを整理するとこういうことになる。
ネット掲示板のないかなり昔(2000年=17年前)に、集英社の編集者から聞いた話である。 岡田氏は何年も前(※3年前)に亡くなった。 ご家族の意向で黙っていたが、 もう何年も前(※3年前)の話なので、 見知らぬ他人である読者(レス主)に喋ってもいいと判断した。ご家族の意向で内緒だけどね。
ほーらおかしい。
デマ肯定派が「いや、3年も経ってれば……」と反論してきそうだけど、たった3年で見知らぬ他人にここだけの話だからといってペラペラ喋ったのか? 合コンでもしてたんですかね。かわいい女の子に誰も知らない作家の極めて個人的な情報を教えて気を引こうとしたのかな。男性編集者ならまあ有り得そうで怖いんだけどね(ド失礼)。 まあいいよ自分で仮に設定しといてなんだけどそもそも2000年を「ネット掲示板がなかった時代」なんて言うか?
そして恐らくこの人の曖昧な記憶では、岡田氏が断筆したのが97年よりももっとずっと前なのだろう。 97年より前に亡くなっていることは絶対に有り得ない。なぜなら岡田氏が最後に雑誌掲載されたのが、97年4月発売の雑誌だからである。 現時点でアラフォー以上の人が「ネット掲示板がなかった時代っていつ頃だったと思う?」と訊かれたら、曖昧な記憶で答えれば皆「少なくとも1990年代以前?」となるだろう。 そして一般浸透(普及)率を無視し、2ちゃんねるが出来たのは1999年という事実に基づいて「ネット掲示板がなかった時代」をWindows 98が発売された1998年と設定すると、この「集英社の編集者」とやらは作家が亡くなった翌年に喋っていることになる。
まあ仮に2000年だったとして、現在の年齢が20代の人ならもしかしたら「2000年にネット掲示板がなかったと思う」のは有り得るかもね。自分が0~9歳くらいの頃にネット掲示板があったかなかったかなんて、大体の人は記憶にないものね。 じゃあこの書き込みをした人が20代だと仮定してそれも否定していこう。 まず書き込みは2017年なので、18歳以上(2000年時点0歳)であることは確実である。 一応書き込み当時のアラサーの年齢まで範囲を広げると、0歳(2000年生まれ)~17歳(1983年生まれ)。 そして >「私は岡田あーみんが好き!」 >「どうして根強いファンが沢山いるのにたった3作で辞めてしまったんでしょうね?もっと見たいのに」 という会話をしたなら当時0~5歳は有り得ないよね。 6(年長さん)~7歳(小学1年生)でこんな言い方するとも思えないけど、まあ6(1994年生まれ)~10歳(1990年生まれ)ならこういうニュアンスの話が出来る子がいるかもしれない。書いていてだいぶ無理があると思うけれど進めよう。 まあそれ以前にネット掲示板のない時代に(しかも10歳未満の小学生が)「根強いファンがいる」のをどこで知ったのかという問題は置いておいてあげよう。
ハイここからです。
>「子供向け漫画だったし(※読者の子供に悲しい思いをさせたくなかったというニュアンス)家族の意向もあって公表しなかったけどあの人はメンタルが弱い人で自殺してしまったからもう作品は見られないんだよ」って言ってた じゃあそれを子供には言わないよね?
>その編集の人は少し酔ってたし 初対面の相手が酔っているような場所に同席するということは、酒の席である=会話した時点で20歳以上ということ(親戚の集まりに子供が居合わせるということも考えられなくはないが)なので、そもそもこの会話をしている時点で子供ではない。
ということで、岡田あーみん死亡説はデマです。
【余談】 実はスレ内でもうひとつ否定意見が出ている。 それが2005年9月のあーみんスレ本人降臨(疑惑)。 2chの「懐かし漫画板」に立てられた「■あーみん劇場・第23幕 ベーゼしてやるっぺよ■」に本人が降臨したとされる出来事を、否定の根拠として挙げている。当然だが本人かどうかは不明。ただ、当時はそれこそ電車男などで今まで2chに馴染みのなかった人々が大量参入し、作家がまるで個人サイトへの掲示板に書き込むくらいの気軽さで名乗って降臨するということがままあった(例:菅野文、奥村真理子など)。 そして、2005年はドラマ「電車男」が放映している只中である。 尚、本人と思われる書き込みは>>416から。
一連の本人書き込みをまとめたものが別スレのこちら。(懐かし漫画板「【岡田】お父さんは心配性【あーみん】」スレ>>266-291) 真偽については当時のスレ民の間でも懐疑的で ・本人だったと信じてる ・本人ではない(釣りだ)と思う ・最初は本人だけど途中から別人の成り代わり ・真偽は不明だが、本人降臨祭りが楽しかったのでなんでもいい ・取り敢えず岡田あーみんが好きだ という感じ。
信じるか信じないかは、あなた次第。 |