週刊エンジョイポケモン放送局   作:魔女っ子アルト姫

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エンジョイ:テラスタルフラージェス

登録者急上昇中の配信者、ラビ。ナンジャモとのコラボ以降登録者数が伸びていく一方でとある接触がありラビを悩ませていた。常連にもなる程に通っている宝食堂、そこで何時ものメニューを食べていた際に隣に座り、自分に上司が話したいと話を振ってきた人物……チャンプルタウンのジムリーダーであるアオキであった。ジムリーダーであると同時にポケモンリーグ営業部に勤めるサラリーマン。

 

「……アオキさんの上司となれば……あの人だよなぁ……」

 

何を隠そう、アオキはサラリーマンでありながらジムリーダーそしてポケモンリーグの四天王までも兼任している。そんなアオキの上司となれば該当するのは一人しかない。ポケモンリーグ委員長にしてトップチャンピオン、オレンジアカデミー理事長、オモダカ。

 

「兼任し過ぎじゃない?」

 

四天王は一人の少女を除いて教師だったり面接官だったりと全員が兼任をしている。それ程までに優秀と捉えるべきなのか人手不足と捉えるべきか……兎も角、自分はオモダカに目を付けられたと思ってもいいだろう。そして話とは何なのだろうか……。

 

「まさか、俺に四天王かジムリーダーをやれっていう事じゃないだろうな……?」

 

話を持ってきたのもアオキだったというのも随分とあれな気がする、アオキは自分の後任になるかもしれない相手を見に来たのでは……という気がしてならなくなってきた。素直な事を言わせて貰うとンな物をやりたくはないのでアオキには悪いが全力で拒否させて貰う方針で決定する。

 

「俺だって普通に仕事があるからな、ジムリーダーなんてやりたくない」

 

配信を週刊にしているのもそれが理由、平日は仕事で忙しいので休みの日は自由にのんびりと自分のしたい事だけをして過ごす。それが自分のライフスタイルなのだ、それを乱されて堪る物か。

 

「さて今日久しぶりに俺の好きなポケモンでも紹介しようかな」

 

 

「は~い皆さん今日もポケモン育ててますか?まだまだな貴方もこれからの貴方も、此処をきっかけに一歩踏み出して行きましょう。ナビゲーターは私、エンジョイポケモン放送局のラビがお送りします。それでは本日の取り上げるポケモンは此方、フラージェスさんです」

「ラァ~ジャ」

 

・お~今回は草ポケモンなのか

・いやフラージェスはフェアリーだぞ

・この見た目でフェアリーは無理でしょ。

・流星群撃ってみろ、無力化されるぞ。

・火炎放射うってぴんぴんしててビビった覚えあるわ。

 

「はい、此方のフラージェスさんは見ての通り花のような見た目で実際に花畑などで姿を見る事が出来ます。そんなフラージェスさんですが残念ながらバトルで使っているトレーナーさんは少ない印象が強いのではないでしょうか?それもその筈、フラージェスさんの特性はフラワーベールと共生というダブルバトルなどで真価を発揮する特性だからです」

 

・だからシングルじゃ見ないのか

・たまにいるよなぁダブル特化型みたいなポケモン

・綺麗で使ってみたいんだけどなぁ……ダブル、苦手なんだよなぁ……。

・同じく……。

・ダブル推奨ポケモンなら今回の紹介は肌に合わなそうだぜ……。

 

この世界でもダブルバトルというのは矢張りシングルに比べると人気は下、というのも単純に考える事も多い上に注意するポイントも数多くあるので敷居が高いのが要因とされている。だが、このポケモンをダブルバトルで活用するトレーナーなんて結構いるのでそんな紹介はしない。

 

「この配信は基本的に公式戦のシングルがメインですのでダブルバトルは想定しません、なのでフラージェスさんはシングルバトルでの戦い方をご紹介します、あっフラージェスさんハーブティー有難う御座います」

「ラ~」

 

何処かに行ったと思ったらハーブティーを淹れてくれていた、フラージェスのグラスフィールドを使ってよく育ったハーブを使ったお茶……実に美味しい。おっと配信に集中しなければ。

 

「まずフラージェスさんですが、特殊攻撃に対する防御力である特防が高いんです。これによって特殊アタッカーを食い止める防波堤としても機能しますが、特攻も高いので返しの一撃で手痛い反撃をする事も可能です。が私が紹介したいのは此処ではありません、今回は私もテラスタルを活用した戦術を紹介しようと思います」

 

・おおっ遂にテラスタル活用⁉

・テラスタルアンチじゃなかったのか!?

・アンチとまではいかんがこれまでは対テラスタルみたいな感じだったもんなぁ。

・なんだったらテラスタルでタイプを変えずにナンジャモに勝ってるしな。

 

「フラージェスさんの特性にフラワーベールという物があります、これはダブルバトルで場に出ている味方の草ポケモンに強力な効果を発揮するのですがフェアリータイプであるが故に恩恵を得ることが出来なかった、ですがテラスタルで草タイプになる事でこのフラワーベールの力を自分で使えるようになるのです」

 

・あ~成程!!その手があったな!!

・そっか自分も草になればいいんだ。

・俺が草タイプになる事だ。

・俺は草タイプなんだ、誰が何と言おうとも草タイプなんだwww

 

「そしてフラワーベールの効果はとても強力なんです。技や特性によって能力が下がる事はありませんし状態異常にもなりません。キョジオーンさんが持っている清めの塩とドラパルトさんのクリアボディの二つを併せ持ったような特性なんです」

 

・ハァッ!!?

・つっよっ!!?

・清めの塩とクリアボディだぁ!?

・ふざけんな俺の威嚇ポケモンたちの威嚇が通じねぇじゃねえか!?

・そもそも特殊寄りのフラージェスに威嚇する意味ねぇだろ。

 

「絡め手を主軸にするパーティや電磁波や鬼火から祟り目でダメージを狙う相手にも強く出られますね。かと言ってフラワーベールの為だけにテラスタルを切るのは……という方はスキルスワップで逆にフラワーベールを相手に押し付けるのもありですね、まあ草テラスタル持ちだったら逆にピンチを招くのでその辺りの見極めは大事ですね」

 

・いや今回の紹介は面白かった!!テラスタルの活用としてありだな!!

・威力アップや相性をカバーするんじゃなくて特性を生かす為とは……。

・フラージェスが欲しくなりました!!

・捕まえに行きたい!!

 

「そう思って頂けたら紹介した甲斐がありました、それでは今週の配信はこれまでとさせていただきます。皆様のお相手はラビとフラージェスさんでした」

 

そうして配信を切る、今日は中々に高評価でフラージェスも嬉しそうにしている。自分もこれこそが紹介をする醍醐味だと思っている、この後飲むお酒は美味しいんだろうなぁ……と思ったのだが直後にメールが来た。タイミングを計っていたかのようなそれに眉を顰めながらそれを見る。

 

「……予想的中って所か」

 

差出人の欄はポケモンリーグ委員長、オモダカの名前があった。




テラスタルを上手く使うと言ったらやっぱりこれじゃないかなぁと思ってご紹介。
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