「勝ち逃げはこの私が許さない!」
というわけで、今回はヒーローがあっさりと勝ち逃げを許すワンシーンを取り上げます。
「あら、珍しいお客様ですこと」
邪悪な錬金術師、冥黒の三姉妹のアジトに単身乗り込んできたのは・・・
「貴様らのやり口には美学がない」
美学を重んじる超A級錬金術師、黒鋼スパナ。
冥黒の三姉妹の手に落ちたドレッドライバーとケミーカードの奪取が目的です。
「レプリケミーカード、ドレッドライバー、回収する・・・鉄鋼!!」
強化スーツ「ヴァルバラド」を身にまとい、臨戦態勢に入ります。
「ウォームアップにはちょうどいい!」
血気盛んな武闘派、三姉妹の次女クロトーが迎え撃とうとしますが・・・
「クロトー・・・こいつは私が」
三女ラケシスがクロトーからカードを預かり、ドレッドライバーを手にします。
シャキーーーン!
ドライバーを巻き、ヴァルバラドの前で不敵に笑うラケシス。
・・・まさか、ラケシスがドレッドに変身するのか?
「ヘンシン…」
髪をかきあげながら、けだるそうに発声するラケシス、すると・・・
ドゴーーーーーーン!!
ラケシスが仮面ライダードレッドに変身してしまいました!
「はあッ!」
ラケシス=ドレッドに果敢に挑むスパナですが・・・
「ぐわッ!」
ラケシスに毒を浴びせられ、動きを止められてしまいます。
「アハハハハ!今どんな気分?黒鋼スパナ?」
毒に蝕まれ、悶え苦しむスパナを性悪らしくラケシスが執拗に煽ります。
「私の忠犬になれば、許してアゲル・・・はい、お手?」
スパナを見下し、手を差し出すラケシスに対し
「笑えない・・・ジョークだ!」
気力を振り絞って立ちあがり、反撃します。
しかし、力の差は歴然・・・
「うわあああああッ!」
ラケシス=ドレッドに蹴り飛ばされたスパナはそのまま壁を突き破り・・・
「ぐはあッ!」
ドンガラガッシャーーーン!!
ドラム缶の海の中に叩きこまれてしまうのでした。
「うッ・・・ううッ・・・」
大ダメージに悶絶するスパナ、ですがこのまま引き下がるわけにはいきません。
全身に力を込め、なんとか立ち上がろうとします。
「・・・聞き分けのない猟犬ですこと・・・」
半死半生のスパナめがけてバラの吐息を吹きかけるラケシス。
フウゥゥゥゥゥ・・・
そのバラはたちまちスパナの周囲を覆い・・・
ドガドガドガドガドーーーーーン!!
「ぐわああああああああッ!」
「・・・・・」
スパナ、あえなく鉄鋼解除・・・ぐうの音も出ない完全敗北。
吐息ひとつでスパナを一蹴したラケシス、こちらは自ら変身を解除です。
指先を見つめながら恍惚の表情。しぐさがいちいちエロスです。
「そろそろ行こうか」
「今度こそあのドライバーを手に入れる」
もはや黒鋼スパナなど眼中になし。瀕死のスパナを放置し、余裕の勝ち逃げ。
スパナは図らずも憎き冥黒の三姉妹に情けをかけられる格好となってしまいました。
ヒーローが単身で敵のアジトに乗り込むも、敵の女との交戦でまったく歯が立たず、
ぶざまにボロ負けした挙句、とどめを刺されず放置される、屈辱的シチュです。
「仮面ライダーガッチャード」は、まだストーリーの序盤ですが、
この三姉妹によって主人公サイドの強キャラが随所でこんな目に遭わされています。
これはおそらくライダーシリーズ史上類を見ない展開で「確変」と言って良いでしょう。
「さあ、泣き叫びなさい?」
冥黒の三姉妹の三女ラケシス。スパナとのマッチアップが定番になっています。
冥黒の三姉妹は長女アトロポス以外のふたりが女幹部の雛型的キャラ設定で
「古き良き東映製女幹部」といった趣があります。
今後も、過度の期待はせず、生暖かく見守りたいものですね。