2025年12月20日(土)

広島・松山竜平が退団 今季は1軍昇格一度もなし「このままでは終われない」来季構想外、現役続行を模索

[ 2025年9月30日 05:00 ]

広島・松山
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 広島の田中広輔内野手(36)と松山竜平外野手(40)が来季の戦力構想から外れ、今季限りで退団することが29日、分かった。9月に球団と来季契約について話し合った場で、ともに出場機会を求めて他球団での現役続行を強く希望。16~18年のリーグ3連覇に貢献した功労者だけに、球団は意向を尊重し、自由契約の手続きを取る方針だ。近日中に正式発表される。

 「アンパンマン」の愛称で親しまれた松山も赤いユニホームを脱ぐ。今月某日に球団側から構想外を告げられ、引退試合の打診を受けても即答した。

 「今年は一度も1軍に呼ばれなかったから予想はしていた。持ち帰って考えて…と言われたけど、僕の答えは決まっているので」

 他球団で現役続行の道を模索する――。球団は意思に配慮し、自由契約とする方針だ。

 鹿屋中央高から九州国際大へ進み、07年の大学・社会人ドラフト4巡目で入団。左のスラッガーとしてリーグ3連覇に貢献した。17年はキャリアハイの打率・326、14本塁打、77打点をマーク。18年には規定打席に初めて到達した

 出場機会が徐々に減少する中、23年にはここ一番で勝負強さを発揮し、代打で打率・380、21打点という驚異的な成績を残した。だが、今季は1軍昇格が一度もなかった。

 「まだ現役で野球を続けたい。体は何の問題もないし、このままでは終われない」

 不惑の挑戦。定評のあるバットコントロールを武器に、再び輝くための道を切り開く。

 ◇松山 竜平(まつやま・りゅうへい)1985年(昭60)9月18日生まれ、鹿児島県出身の40歳。鹿屋中央、九州国際大を経て、07年大学・社会人ドラフト4巡目で広島入団。巧みなバットコントロールと勝負強さで16~18年のリーグ3連覇に貢献。近年では主に代打を務めた。1メートル76、96キロ。右投げ左打ち。

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