「出禁になっているんですよ」処分のフリー記者・横田一氏が場外で抗議 国民民主の党大会

国民民主党大会に参加できないなどとして抗議活動を展開するフリージャーナリストの横田一氏=11日午後、東京都墨田区(奥原慎平撮影)
国民民主党大会に参加できないなどとして抗議活動を展開するフリージャーナリストの横田一氏=11日午後、東京都墨田区(奥原慎平撮影)

国民民主党が11日に開催した党大会では会場となった東京都墨田区のビルの1階に同党の一部の記者会見を出入り禁止となったフリージャーナリストの横田一氏も駆け付け、出禁処分を不服とするビラなどを配るなど抗議活動を展開した。横田氏は産経新聞の取材に「国民民主党の出禁体質、差別的報道対応を訴える」と強調したが、ビラを受け取ってくれる人はわずかだったという。

横田氏は、不規則発言を重ねたり挑発的な言動を繰り返したりする記者として知られる。昨年11月、榛葉賀津也幹事長の会見で持論を唱え続け、注意したベテランカメラマンに対して「やらせ記者」と発言。榛葉氏は「『ルールを守ってください』と言っても守らず、他のジャーナリストに暴言を吐いた」などと横田氏の言動を問題視し、12月以降「出禁」としている。

横田氏は、榛葉氏の説明に納得がいかないとして党大会への参加も試みたが、認められなかったという。「案内を出した記者しか入れないという。おかしいじゃないか。批判的な記者を排除するとしか思えない。政党として体をなしていない」などと持論を展開。「(ビラを)受け取ってくれる議員もいるが、ほとんどが無視する対応だ」と嘆く。

それでも横田氏は「出禁になっているんですよ」などと訴えながら、来場者にビラを配ろうとした。

横田氏に声をかけられた1人は「知ってますよ。あまり邪魔しないように」と苦言を呈した。冷淡な対応にも横田氏は「でも存在は知っていた」とややうれしそうに語っていた。(奥原慎平)

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