【ネタバレ注意】東山奈央さん×小野友樹さんによる『グラブル』メインクエスト振り返りインタビュー。収録の裏話やそれぞれが演じるキャラクターについて語る
2025年10月22日の更新で12年にわたって展開されたメインクエスト“イスタルシア編”がフィナーレを迎えた『グランブルーファンタジー』(以下、『グラブル』)。 【記事の画像(6枚)を見る】 主人公のグランと彼の父親であるガラントを演じた声優・小野友樹と、主人公とともにイスタルシアを目指した“蒼の少女”ルリアを演じる東山奈央にこれまでの軌跡を振り返ってもらった。収録秘話やお気に入りのキャラクター、すでに展開が発表されているメインクエスト新章に向けての想いも! ■ ※本記事はメインクエストのネタバレを含みます。未見の方はご注意ください 東山奈央(とうやまなお): 『グラブル』にてルリア、アストロリア、ジェイドなどのキャラクターを演じる。そのほか出演作は、アニメ『ゆるキャン△』(志摩リン役)、『青春ブタ野郎』シリーズ(古賀朋絵役)、『機械じかけのマリー』(マリー役)など。文中は東山。 小野友樹(おのゆうき): 『グラブル』にて男主人公やガラント、ランスロットなどのキャラクターを演じる。そのほか出演作は、アニメ『桃源暗鬼』(桃角桜介役)、『Fate/strange Fake』(セイバー役)、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない』(東方仗助役)など。文中は小野。 ■ プロローグから変わらない!? ルリアとともに歩んだ12年間 ――『グラブル』イスタルシア編がついに完結となりました。改めて、現在の心境を教えてください。: 東山: 収録が始まった12年前は、それこそイスタルシアは本当にたどり着ける場所なのかどうかもわからなかったので、メインクエストで具体的にイスタルシアの存在が語られるようになってきたあたりで「ついにたどり着いちゃうの!? でも、その先の『グラブル』はどうなるんだろう!? 」というワクワクと不安とが入り混じるような形で収録していて。 ――でも、生放送でメインクエスト新章が始まるというお知らせがあった。 東山: はい。それでいまの物語がどう締めくくられるのかが純粋に楽しみになりました。振り返ってみると長い旅でしたね……。それこそ何百人というキャラクターたちと出会ってきましたし、やっぱりあっという間という感じではなかったです。 小野: しかも、それぞれと濃い時間を過ごしてね。 東山: そうそう。本当にいろいろな悲劇に遭遇しながらたどり着いたイスタルシアだったので。こういう形でひとまず旅を締めくくれたというのは感慨深いといいますか、ひと言では胸中を語れません。 小野: ちょっとメタ的な話になるんですけど、物語の中で旅の目標を達成しなければブラウザゲームとしてサービスを続けられるわけじゃないですか。とーやまん(※小野さんによる東山さんの愛称)も言っていたように“イスタルシアはあくまで象徴であってたどり着けない説があるぞ”と僕も主人公役をやらせていただきながら思っていました。 ちなみに今回のインタビューに先がけてメインクエストの第1章から読み直してみたのですが、ルリアは主人公のことを“この人”と呼んでいて時間の流れを感じましたね。 東山: ああ! そうでした! 小野: “蒼の少女編”のラストではそれが“あなた”になっているんですよ。 東山: そうなんですよね……。自分の昔のお芝居を聞いたら「キャー、恥ずかしいー!」となりそうなんですけど(笑)。役が決まったときは、いっしょに空を旅するキャラクターのキャストが沢城みゆきさんや田村ゆかりさんといった偉大な先輩たちばかりのうえに、なぜかオーディションもなく私にルリア役として白羽の矢が立ったので衝撃的でした。 小野: 正直、第1章のとーやまんのお芝居がその時点で完全にルリアでビックリしました。いまのとーやまんは12年前より声質がわずかに低くなって、お芝居にも若干の落ち着きが出ているんですけど、それくらいしか違わないというか……。物語の中での自然な変化のように感じたくらいだからすごい。 東山: そう言われると、うれしいですね(笑)。 小野: たまたまなんですが、パーシヴァル役の逢坂良太くんと会ったときにいっしょに昔のパーシヴァルのボイスを聴く機会があって、逢坂くんの初期のパーシヴァルは…… ものすごく若々しかったです。いまのパーシヴァルになるまでに5年は試行錯誤したそうで。 東山: 逢坂さんの中でパーシヴァルが完成したっていうことかな。 小野: だからこそ、とーやまんのルリアが昔からあまり変わってないのが際立つんです。 東山: それはやっぱりルリアといっしょにいる時間が長いからかもしれませんね。たとえば、お休み期間を挟みながら10年くらい続く作品はほかにもありますけど、『グラブル』はゲームやナレーションを含めて月3~4回の収録が12年間続いているという密度の濃さなので。これだけ密に関わらせていただいているキャラクターは唯一無二です。 ――ルリアはこの10年近くでコミカルなイメージもついた気がします。 小野: それはおもに『ぐらぶるっ!』の影響でしょうね(笑)。 東山: “ヒュゴゥ”の影響が大きいのかな(笑)。ユニークな掘り下げもありつつ、“広い世界を知ってもあなたを知りたい”という気持ちがルリアの核にある要素なのは変わりませんし、いろいろなものに対して素直に感情を出していくのがルリア。そして、いちばん気をつけているのは悲劇に慣れないようにすることです。純粋にいつでも誰かの心に寄り添って素直に心を痛められるルリアを演じていきたいという気持ちはこれからも変わりません。 もちろん、彼女にも変化している部分はあります。空の旅が始まったばかりのころは守られるヒロインだったのが、いつしか守るヒロインに変わっていったこともあり、たくましさが身につきました。 ――“ルリアの成長を描くためにこう演じてほしい”というディレクションはありましたか? 東山: ちょっとしたノイズだったり滑舌だったりでリテイクをさせていただくことはありますけど、あとはほとんどないですね。インタビューの前日にも200ワードほどの収録があったのですが、ディレクションはほぼなくスムーズに終わりました。 ちなみに収録をしているときは“蒼の少女編”や“暁の空編”のように区切られているわけではないので、物語のどこが境目なのかは実際にゲームをプレイするまでわかりません。ですので、ルリアが歌ったら章が終わるという印象で(笑)。 でも、区切りかたは納得がいくといいますか、黒騎士アポロニアがオルキスのために信念を貫いて主人公との決闘に挑む展開が“蒼の少女編”のクライマックスにあったのは胸アツでした。 小野: あそこは本当に盛り上がるシーンでしたよね。 東山: あと、アーカーシャ! 戦力が整っていない状況で戦うことになって、ぜんぜん勝てませんでした(笑)。 ――当時、リアルタイムでメインクエストを追っていた騎空士の中には、アーカーシャに苦戦した方も多かったはず……。 東山: やっぱりそうなんですね(笑)。最終的にアダムがゴーレムを用意してくれていたので、オーキスも無事に女王オルキスと共存できましたけど、そういう悲劇の向こう側に救いがある展開も『グラブル』らしくていいなと思いました。 あと、“蒼の少女編”から登場していたキャラクターが“星の旅人編”で成長して活躍する展開にも鳥肌が立ちましたね。まさか、ロキが最後の最後まで関わってくるなんて……ロキとフェンリルだからこその絆みたいなものも最高でした。 小野: フェンリルもまたこの先の旅で再登場してほしい! 東山: わかります。メインクエスト全体を俯瞰してみると、空域が変わるタイミングで章が切り換わるというのはすごく納得感がありましたね。ファータ・グランデ空域からナル・グランデ空域に行くというのはそれくらい大きいことだったので。最近はわりと気軽に空域を越えられますけど。 小野: 瘴流域はどうした!? 一同 (笑)。 東山: 空域を越えるのは本当にワクワクする体験でしたし、かと思えば“暁の空編”では境界に落っこちて“下に落ちるとこんな世界があるのか”みたいな体験もさせてもらって。『グラブル』の世界を冒険していると楽しいのはもちろん、胃のあたりがキュッとなるような緊張感や焦燥感を味わえるのも魅力だと思います。 それも絵画みたいに綺麗なグラフィック、背景美術を手掛けてくださっているスタッフさんのおかげかなって。そこに成田勤さんの作る音楽が加わることで、自然とその世界に誘われる感じがします。 ■ 試行錯誤しながらたどり着いたガラントへのアプローチ ――小野さんはグラン役のみならず、物語のキーマンとなるガラント役も担当されています。出演決定までの経緯を教えてください。: 小野: 『グランブルーファンタジーヴァーサス-ライジング- 』(以下、『GBVSR』)の追加収録のときに「ちょっと相談したいことがあります」と福原(哲也)さんから渡されたのがガラントのセリフが書かれた紙で(笑)。名だたる先輩方が候補に挙がっていたそうですが、それでも僕が演じられるようであれば意味合いが変わってくるので…… ということでボイステストのような形で4~5パターン演じさせていただきました。 ――細かくアプローチを調整してみた? 小野: そうですね。複数のキャラクターを演じている以上、被らないように気を配っているのですが、ガラントはトーンとしては下のギリギリライン。ムリなく出せることが大事で、声が荒れている日はちょっと出しづらいイメージです。 ――老いすぎず若すぎずみたいな……。 小野: ガラントの実年齢は40代半ばなんですけど、イスタルシアに10年滞在しているので年齢感としては30代半ばぐらいなんですよね。 東山: 思っていたより若い……! 小野: グラブルフェスのステージ上でガラントのお芝居を聴いたら自分の声にはぜんぜん聴こえなくて、よかったなと。僕はすでにかなりの数のキャラクターを演じているのでガラントも演じてしまって大丈夫なのかなという気持ちもあったんです。 東山: おののさん(※東山さんによる小野さんの愛称)はサジタリウス役もありますしね(笑)。 小野: そうそう(笑)。これでお父さんまで僕だったらあまり印象がよくないのではないかと思いましたし、それでも制作陣がガラント役・小野友樹でいきたいと思うのであれば選んでくださいとお伝えしていました。 東山: でも、私はグランの父親はずっとおののさんが演じると思っていましたよ。 小野: えっ!? さすがルリア! 東山: ジータ役の金元寿子さんも別の大事な役回りで出てきていましたし、『グラブル』ならそういうキャスティングをしてくれるのかな、してくれたらいいな…… みたいな。収録現場で小野さんがガラント役だとわかったときは、ホッとするような気持ちがありました。 小野: 大人たちがさまざまなことを考えながらキャスティングをしてくれていると思うんだけど、そういう意見はありがたいなぁ(笑)。じつは最初にエイプリルフールイベントでグランを演じたときもかなり声を若く作っていたので、アニメ『グランブルーファンタジー ジ・アニメーション』が始まると聞いたときはキャストも変わるだろうと覚悟していたんです。当時は少年系の役のオーディションにも容赦なく落ちまくっていましたから。 一同 えーっ!? 小野: ガラントがトーンとしてはムリなく演じられる下のギリギリラインという話をしましたけど、グランを演じるときのトーンは逆に上のギリギリラインでしたし。 東山: おののさんはアニメの収録のときから自分の声はグランとしてはちょっと大人びているんじゃないかって気にされていましたよね。でも私は、グランくんって16歳でかわいい顔をしているんですけど、個人的にはあれだけの猛者をまとめあげている団長なので声から強さや頼もしさが伝わってきたほうがいいと思うんです。ジョブでいうなら“レスラー”みたいな(笑)。 小野: レスラーのグランは声質的にはドンピシャかも(笑)。 東山: 努力の賜物かもしれませんが、おののさんの声はどんなグランくんに対しても汎用性のあるお声をされていてぴったりだなって感じます。一心同体な立場としては。 小野: 改めて考えるとグラン役が僕よりもっと声の高いキャストさんになっていたら、今度はガラントを同じキャストが演じるということができなくなっていたわけですよね。そう考えると、ここに来て僕がグランを背負わせていただいた意味もより強く出てきたのかなと思ってしまいます。 ――小野さんといえば、さらにランスロットなどのキャラクターも演じられています。 小野: たとえば『GBVS』の収録ではグランとランスロットを同時に録っていました。僕の場合は声のトーンにはざっくり大きな引き出しがいくつかあって、声が高いグループの中にグランとランスロットがどちらもいます。お芝居の段階までいけば明確に個別のキャラクターとして際立つのですが、ふたりが同じ空間で会話をする可能性がある以上、かなり明確に分けることを意識しなければなりませんでした。ですので、グランが極端に少年に振れる場合もありますし、ランスロットとしてもかなり思いきりやらせていただいています。 東山: 希望を胸に、前へ突き進んでいくグランと、人の上に立って誰かを守るんだという使命を持ってるランスロット、本当にどちらも大事なキャラクターですよね。あと、どちらも自身のお父さんとの関わりがカギになるキャラクターだから不思議な巡り合わせかも。 小野: ランスロットの父親のバンを演じられたのも小野(健一)さんなので、かなり巡り合わせを感じます。 東山: そっち!? 確かにファミリー感が出ていますけど(笑)。 ■ 何の情報もないからこそ台本を読んだときの衝撃が! ――メインクエストの終盤では、空の世界の根幹にまつわる情報がつぎつぎと開示されていきましたが、おふたりは情報をどこまで知った状態で収録されていたのでしょうか?: 小野: “星の旅人編”のラストではガラントも出ましたが、キャラクターの資料もほとんどなかったですね。身長や体重などの基本的な情報は見た記憶がありますが……。 東山: 好きなものと嫌いなものとかまでは……? 小野: 知りません(笑)。 東山: ガラントの情報、すごく気になりますね……。私は『グラブル』の初期メンバーのひとりということもあって、ある程度のキャラクター資料を渡されてはいたんですけど、最初に読んでも理解できないところがけっこうあって。 ただ、2年か3年くらい経ったときに読み返してみると“ビィさんがバハムートの化身で…… ”みたいなことが書いてあって「えーっ、そうなんだ!? 」と(笑)。逆にルリアのところには“謎の少女”くらいしか書かれていませんでしたし、アストロリアの存在も出てくるまで知りませんでした。そういう意味でもルリアといっしょに「私ってなんなんだろう?」とずっと思っていた感じですね。 小野: 自分を知っていく旅をしていたと。 東山: 自分探しの旅だ(笑)。私は台本をもらって素直にそれを受け取る感じだったので、メインクエストのクライマックスでは「えっ、私、消滅しちゃうのかな?」とハラハラしていました。台本を読む前には一度深呼吸をして覚悟を決めなければいけませんでしたし、読んでいても仲間がどうなってしまうのかひたすら祈るような気持ちになっていたと思います。 ――“星の旅人編”では仲間がつぎつぎと命を落としていくという衝撃的な展開もありましたし、覚悟が必要というのもわかります……。 東山: だからこそ、最後まで本当に新鮮な気持ちでお芝居にも挑めた気がします。最後の最後にたたみかけるように投入される物量もすごくて。悲しいこともたくさんありましたけど、『グラブル』が悲劇だけでは終わらない作品であることを再認識できましたし、これまでついてきてよかったなと心から感じられるラストシーンでした。 小野: 主人公はちゃんとガラントとも再会できましたしね。 東山: 再会したのも束の間、ガラントさんが散ってしまって……。壊れたメガネだけが映し出されたときも「そうは言ってもきっと大丈夫だよね……?」と思っていたら、本当にいなくなっていてショックでした。でも、ラストに思念体のような形でお母さんとともに出てきているので、旅のどこかでまた出てきて力を分け与えてくれるような展開もあるのかなと期待してしまいます。 小野: ピンチのときに来てくれたらいいなぁ。 東山: 期待大です。カタリナたちを取り戻すこともできたので、まだまだ旅が終わらないのはうれしいです。 ■ ――イスタルシア編での活躍がとくに印象に残っているキャラクターはいますか? 小野: やっぱり後にも先にも主人公の命を奪ったキャラクターである、ポンメルン&ヒドラでしょう! いまにして思えば、なんでヒドラごときにと思ってしまうんですけど(笑)。 東山: いまだったら一撃で勝てますよ(笑)。 小野: でも、あれがなかったら物語は始まっていないので、そういう意味ではきっかけをくれた人ですし、お話が進んでからの彼は味方のようなポジションでいてくれるので憎めないんですよね……。ポンメルン役の横島亘さんが『ぐらぶるTVちゃんねるっ!』のゲストでいらっしゃったときにその素敵な人柄に癒されたこともあって印象に残っています。そして、なによりあのヒゲ!(笑) 横の角度から見たときのフォルムが素敵です。 東山: 『グランブルーファンタジー外伝 追憶のアーシヴェル』というコミックが出るくらいクローズアップされた唯一無二の個性ですよね。月末シナリオイベントにもちょくちょく出てくれて愛着が湧いているのですが、最近ご無沙汰なのでまた活躍が見てみたい。 小野: 魔晶化したポンメルンもシリアスだけど、どこか愛嬌がある感じのいいデザインでした(笑)。敵としてのインパクトもあって。 東山: あと、印象に残っているキャラクターといえば、声を担当させていただいたアストロリアです。序盤はルリアだけじゃなくて物語を読み進めていく中で、騎空士さんにも「この人は事態を救ってくれるキーマンなのかもしれない……?」と勘違いをさせたかったので、やさしく母性たっぷりに演じさせてもらいました。 小野: わかりやすく悪そうな感じは出さなかったんだ。 東山: そういうディレクションだったんです。シナリオを読み返して確認してみたのですが、すでに先の展開を知っているからこそ胡散臭く感じる部分はあるものの、物語のカギになってくれそうなキャラクターだと思わせるような空気感は落とし込めた気がします。 ――アストロリアの本性が見えたときの恐ろしさは筆舌しがたいものがありました……。 東山: 後半になって本性が出てきたあたりからは“わー! この人悪い!”みたいな(笑)。“全部あなたのためよ、私の言っていることは間違いないでしょう?”みたいな感じでにじり寄ってくるので背筋が寒くなりますよね。ちなみに収録はルリアとアストロリアを分けずに演じ分けながら録っていったんですけど、完全に自分の中では天使と悪魔が交互にささやき合うような感覚で(笑)。ひたすらふたりのやりとりに身を任せました。 小野: フェスとかでみんなの前でやってみたらおもしろいかも。 東山: 確かに! 『ぐらぶるっ!』で描き下ろしてもらえれば、ステージ上でもやれるのでお願いしたいです。 ――コミカルなキャラクターになってしまう可能性が(笑)。 東山: 4コマの中でくらいは親近感の湧くキャラクターでもいいのかもしれません(笑)。あと気になるキャラクターというと、個人的にはヤチマが気になっているんですよね。オーキスちゃんみたいにルリアとシンパシーを感じる少女はたびたび出てくるんですけど、SSレア召喚石ヤチマの“1ターン中に2回召喚できるサブ加護”が引っかかっていて。それができるのはルリアとヤチマだけというのがすごく意味深な気がしちゃうんです。 ――なるほど……。 小野: 完全に脱線なんですけど、地球では古代から月を描いた壁画があまり存在しないみたいでそこから“月は人工物でのちの世に作られた”という都市伝説があるそうで。『グラブル』のシナリオでは神話や伝承がベースになることも多いので、『グラブル』における月もそういう可能性があるのかなと……。 それを踏まえてマルチバトル“神撃、究極の竜HL”の報酬がなぜか端末のような“オメガユニット”であることを踏まえると、アルティメットバハムートも機械の可能性があると思うんです。そこも月が関わっているとなると、やはり月の存在はものすごく重要なのではと。 東山: えっ、なに!? なんかよくわからないけど、すごく情報がつながっていく……? 小野: いままで月に関してはシナリオイベント“STAY MOON”で描かれて、逆にメインクエストには登場しませんでした。でも、新章で物語の幅が広がったことによってそのあたりが大きく絡んでくる可能性もありますよね。 東山: さすが考察勢!(笑) ――主人公たちの旅は一旦落ち着きましたが、今後、主人公たちとメインクエストでともに冒険をしてほしいキャラクターはいますか? 東山: 月末シナリオイベントで活躍した仲間もいいですよね。好みのシナリオイベントは“魔匕人”なんですけど、まだ途中なので……。今後の展開がすごく気になります。 小野: タイトルも“魔匕人:壱”だったから、きっと遠くないうちに続きがあるはず! 東山: ちなみに月末シナリオイベントでもっとも印象に残っているのはジェイド役で出演させてもらった“俺達のレンジャーサイン!”ですね。思い入れもひとしおで……。ウェルダーは誰もが序盤に仲間にできるキャラクターだからメインクエストに登場してもおかしくないので、ぜひあのふたりの物語の続きを見せてほしいです! ――心から同意する騎空士も多いかと! 最後におふたりからメッセージをお願いします。 小野: 来年12周年を迎えて干支がひと回りするところまで来ました。これまでは十二神将という概念が1年間を象徴していたので、今後どうなるのか気になる部分はありますが、『グラブル』のことなので先の布石は打たれているのかなと……。 12年を突破することでこれまであった既存の枠組みを突破してくれそうな力強さを感じますし、きっとスタッフさんたちはこれからも精力的に『グラブル』を展開させていってくれるはず。ひとりの騎空士としてこれからの展開が僕も楽しみです! 東山: 誤解を恐れずに言いますが、いまはゲームのサービスを長く続けていくのが難しい時代だと思います。“いつか『グラブル』が終わっちゃったら…… ”と考えたことがないといえば嘘になります。 でも私にとっての『グラブル』はもはや家族みたいな存在。いてくれることが当たり前だけれど、それは決して当たり前じゃありません。イスタルシアにたどり着いた時点で『グラブル』の物語を終わらせるという選択肢があってもおかしくはなかったと思います。なのに、まだまだサービスを続けてくれるというのはすごくうれしいし、そうなったのも『グラブル』を応援してきてくれた騎空士の皆さんがいてくれるからです。 これからも同じ“好き”を共有しつつ、ゲームの中でもリアルなイベントでも空の旅を楽しんでいけたらうれしいので、これからもどうぞよろしくお願いします!
【関連記事】
- 『ゼルダ無双 封印戦記』インタビュー。『ティアキン』ファンなら絶対に遊びたくなるようなゼルダ愛と、幅広いプレイヤー層に向けたおもてなしの精神を詰め込んだ作品
- 『プラグマタ』Switch2版は開発陣も驚いたハイクオリティー。各ハード向け体験版も展開予定。「ディアナのかわいさもぜひ体験して」【開発インタビュー】
- 『バイオハザード レクイエム』「レオンは過去イチで追い詰められ、限界に挑む」。バイオ史上最怖がりのグレースと最強のレオン、ふたりのパートが生む新体験【バイオ9開発インタビュー】
- 【ネタバレ注意】『グラブル』“イスタルシア編”完結記念。メインクエストのシナリオに深く携わる福原哲也氏&寺嶋氏による対談が実現。制作の裏側を赤裸々に語ってもらった
- 『エースコンバット8』シリーズを正当“深化”させた最新作。偶像の英雄は片渕須直監督によってどのように描かれるのか。無線会話の仕様は? 気になることを開発陣に訊いた【The Game Awards 2025】