女性記者が「夜な夜な活動する謎の集団がいる場所」で車中泊した結果…「午前2時にノックをしてきた人物」の正体に驚愕
謎の集団「こたつ会」の噂
さて、問題の集団である。 先輩ライターいわく、もともとは天王寺のほうで活動していた「タンス会」という謎の男性グループがルーツなんだとか。独身男性だけで構成され、同じ趣味(それも女性には理解されにくい)を持つ仲間たちが、ちょっとした悪ノリで結成したのが始まりらしい。その中の一部の過激派が暴走し、「痴漢行為」に特化した一派となり、「こたつ会」と名乗るようになったという。 活動内容は、電車での集団痴漢や、24時間プールでの“接触”など。取り締まりが厳しくなるにつれて活動場所を転々とし、いまではこの道の駅周辺で夜な夜な出没し、女性に対する露出行為や集団での追い回しなどを行っている……という話だが、もちろん都市伝説のように語られているだけで、真偽は不明だ。
午前2時、静寂を破るノック
車の後部座席をフラットにし、一人晩酌を始める。唐揚げとコンビニサラダ、缶ビール。途中からハイボールに切り替え、外の空気を浴びながら過ごす。 時間はゆっくり流れていた──まではよかった。深夜2時頃。一台の車が駐車場に入ってきた。グレーと白のツートンカラーのシエンタ。広い駐車場なのに、一列を空けてなぜか私の車の目の前にピタリと停車する。しかも、向かい合わせになるような角度。 運転席には20代か30代くらいの男性二人。その時点でちょっと不気味だったのだが、次の瞬間、さらにぞっとすることが起きた。助手席側の窓を「コンコン……」とノックする音。驚いて振り向くと、すぐそこに、学生風の若い男性二人が立っていた。 あの人たちの仲間か? 一瞬そうも考えたけど、なんか本当に困ったような表情をしている。ただ、まったく足音に気づかなかったのが不気味すぎる。 「どうかしました?」と少しだけ窓を開けて話しかけると、彼らはこう言った。 「すみません、宿を予約してるんですけど、場所がわからなくて……このあたりの人かなと思って」
こんなに深夜になぜ?
いかにも困った人を装っているけれど……。いやいや、地元の人が道の駅で車中泊なんて、しないでしょ。しかも、その宿って、車で2分の距離。スマホがあれば一発で行けるはずだ。 怪しい。でも、怖いから強く言えない。私は丁寧に道順を説明し、彼らは軽く会釈して立ち去っていった。ふう……と息をついたそのとき、ふとシエンタを見ると──後部座席にも三〜四人が乗っていて、何かを食べている様子が見えた。合計で五人以上。何の目的で、こんな深夜に……? それを見た瞬間、私は即座にエンジンをかけ、車を発進させた。帰り道、冷や汗が背中をつたう。帰宅しても胸のざわつきは収まらなかった。あの夜の光景が頭から離れない。 数日後、私はSNSや匿名掲示板で「車中泊」「露出」「痴漢」といったワードを組み合わせて検索し、片っ端からメッセージを送った。ほとんどは無視されたが、一人だけ「こたつ会らしき集団を知っている」という人物から返事が来た。