街なかを走る広告宣伝車「アドトラック」福岡市が規制強化へ 条例改正の動きに運送会社は困惑
市民からの苦情を受け、ことし10月、福岡市の高島市長はアドトラックを規制するために条例を改正する考えを明らかにしました。 ■高島市長 「子どもが口ずさんでいると。風俗のほうに引き寄せるようなものが街なかを走っているのは、これまで市民の皆さんと福岡市の景観を作ってきたのですが、当時、想定していなかった状況になっている。県外ナンバーも福岡市を走る場合に、しっかり市として指導ができる、そういった根拠となる条例の整備が必要と思っています。」 現在、福岡市屋外広告物条例では、車への広告物の表示に関して許可申請を求める対象は、運営者の拠点が市内にある車両に限られています。 改正案では、許可申請を求める対象を市外に拠点を置く運営者の車両にまで広げ、規制を強化します。さらに、広告面積を20平方メートル以下に制限する規制も新たに盛り込みました。
アドトラックではないものの、ラッピングを施した車で走る福岡県広川町の運送会社です。 ■原口商事・生田友見 代表 「こちらは、広川町の(特産品の)ラッピングをしています。一般の方に迷惑をかけることがあるので、地域社会貢献の一環で走らせています。」 こちらの運送会社は、食品を輸送する際に、ラッピングを施したトラックを福岡市内で1日1・2台走らせています。 条例改正の動きについては、困惑しているといいます。 ■生田代表 「正直、同じトラックなので走らせてほしくないというのがありますし、運送業界からすると、一生懸命ドライバーが汗をかいて荷物を積んで走っているので、そういった部分では非常に嫌だなという気持ちがあります。」 17日の福祉都市委員会では、市が示した条例改正案について議員から質問がありました。 ■阿部秀樹 市議 「発光しなくても音が大きいと思うのですが、今回の条例で規制できない?」 ■福岡市 住宅都市みどり局 都市景観室・坂田 室長 「音を出しているのは大型の車両が多いので、面積制限により大型の車両が減ることで、音について減っていく部分があるのかと思っています。」 福岡市は今後、今年度内に条例改正案を議会に提出し、来年10月の施行を目指すとしています。 アドトラックをめぐっては、すでに東京都が規制を強化しています。東京都は条例を改正し、都内を走る全てのアドトラックで、映像や発光などを使った広告が禁止されました。 ただし、現行の法律や条例では広告の内容によって規制ができないため、苦情が多い風俗店などの広告については新たな規制はしていないということです。