幼馴染にフラれたので旅に出ることにした   作:イグアナ

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番外編出しました。実は昨日くらいからあらすじにURL記載してます。

怖いのが、あらすじにURL記載する前に閲覧してる人が十数人居たことですね。何者なんだ……。

さて、ではほんへ↓





69話

「オウホウッ! タカぶるハイボクだぜっ!」

「やっぱり貴方も……予想外」

 

 ポケモンバトルが終わると、二人は満足気にそう言って、俺たちの前から去っていった。

 

「……今ので良かった……のか?」

「う〜ん。仕掛けて来た理由はよくわからないんだけど、なんというか、二人とも強ければ認めてくれるような人達だから……」

「……つまり、勝ったから問題ないってことか?」

「多分そういうこと!」

「……判定ガバくないか……?」

 

 よくわからんがこれで良いらしい。

 

 いや、あの……やった側としては楽しかったけど、食らってる側からすると結構酷いことした気がするんだけど……。

 

「というかシバリくん、そろそろトウカシティに着くんだよ? 今はもっと、気にするべきことがあるんじゃないかな?」

「……それもそうか」

 

 やっぱり忙しい合間を縫って会ってもらえるんだからな。失礼のないようにしなければ……。

 

「……サポートとか、要る?」

「大丈夫。俺が全部言うから」

「……えへ。そっか! じゃあ任せるね!!」

 

 そう言って、ハルカは嬉しそうに笑みを浮かべた。

 

 

─────────────────────────

 

 

「ほう、君がシバリ君か」

「はい」

「一体、何の用があってここに来たのかな?」

 

 父親としての圧。その全てがシバリへと向けられていた。

 

 センリが何故こんなに威圧的なのか、シバリには皆目見当も付かなかったが、ハルカはその理由を察し、父親を宥める為に割って入った。

 

「お、お父さん……そんなに圧をかけなくても……」

「し、しかしだな……」

(……お父さん?)

 

 ここでシバリは、ようやくセンリとハルカが親子だという事実を知り、それと同時に納得した。

 

(そっか、だからセンリさんとの予定を取り付けられたのか。……とはいえ、ちょっと無理させちゃったかな)

 

 この機会は無駄には出来ない。そう思ったシバリは、臆することなくセンリに向き合った。

 

「センリさん! 貴方とお話したいことがあります!」

「……! 言ってみたまえ、内容次第では──!」

「──ケッキングのことです」

「…………は?」

「…………へ?」

 

 予想外の言葉に、センリとハルカの目が点になった。

 

 しかし、ハルカはすぐにシバリの意図を察した。

 

(そ、そっか……! 最初から本題を切り出すんじゃなくて、まずは共通の話題で仲を深める作戦なんだ!)

 

 全然違う。

 

 そもそもシバリからすれば、ケッキングの話題こそ本題なのだが、ハルカからすると本題とは"親へのご挨拶"なので、そこで認識の食い違いが発生していた。

 

「ケッキングが……なんだって?」

「実は俺、センリさんと同じく止まらないケッキングを育てたんです」

「……なんと」

「だから、センリさんとは是非、ケッキングのことについて語り合ってみたくて……!」

「……ほうほうほう。なるほど、なるほどな……?」

 

 

 

──────────────────────────

 

 

 

 ──数時間、センリとシバリは楽しそうに談笑していた。

 

「ハッハッハッハッハッハッ!! 怠けているケッキングを無理矢理動かすとは、随分無茶をしたなぁ!」

「センリさんこそ、まさかそんな方法があったなんて……」

「今度……いや、なんなら今日でも良い。お互いのケッキングでバトルでもしてみないか?」

「いいですね! 是非!」

「よし来た! 考えるだけでも楽しみだな……」

「もしかしたら、止まらないケッキング同士、案外相性が良いかもしれませんね」

「わたし達みたいにか?」

「「アッハッハッハッハッハッ!!」」

 

 笑い合う二人を見て、ハルカは床に蹲っていた。

 

(い……1ミリも"ご挨拶"の話をしてない……! 1から10までケッキングの話だけ……!)

 

 なんならハルカは、シバリとセンリが二人だけの世界に入ってしまっているかのような雰囲気すら感じていた。

 

(な、なんというか、このままじゃ置いていかれる……! そんな気がするぅ……!)

 

 そう思い、なんとか二人の会話に混じろうとハルカが顔を上げたところで──。

 

「いやぁ! どこぞの馬の骨みたいな野郎ならともかく、君みたいな男なら是非婿に来てほしいところだな!」

「!!」

 

 センリの言葉に、ハルカの目が輝きを取り戻した。

 

(も……もしかして、今までの会話は、この言葉を引き出すため……?)

 

(チャンスだよシバリくん! 今なら、きっと──!)

 

 『頑張って!』という意思を込めて、ハルカは拳をギュッと握ってシバリの方を見守る。

 

 そして、彼の口から出た一言は──。

 

「とんでもないです! ハルカは俺になんて勿体ないですよ! もっと良い人が居ますって!」

(あ……あれぇ!?)

 

 まだシバリは仕掛けない。いや、そもそも仕掛けるつもりはないのだが。

 

「……実は言うとだね、ハルカから会わせたい人が居るって聞いたときは、てっきり"そういう意味"だと思っていたんだ」

「……あー、だから今日最初に会った時……」

「その通りだ。誰とも知らん男にハルカをやるわけにはいかないと、つい威圧してしまった。申し訳ない」

「いえいえ、それだけハルカのことを大事に想ってるってことじゃないですか!」

「……そう言って、くれるのか……!」

 

 センリは震えた声でそう言うと、シバリの肩を掴んだ。

 

「君のような若者に会えるとは、今日は素晴らしい日だ!」

「センリさん……」

「よぉし! 今日は豪勢に出前を取る! たくさん食べて泊まっていきなさい!!」

「いいんですか!?」

「いいとも! ハルカも文句はないな!?」

「あ、うん……」

 

 そうして結局、"ご挨拶"の話など掠りもせずに、会話が進んでいったのだった。




・シバリ
ケッキングトーク楽し〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!

・センリ
この若者好き〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!
婿に来てもいいぞ!

・ハルカ
ご挨拶いつするのぉ!?

まだ出てない地方で好きなところ(参考にするかも)

  • カントー地方
  • ジョウト地方
  • カロス地方
  • アローラ地方
  • パルデア地方
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