あと、ポケモンジャンルで総合評価1位になれたみたいです! ありがとうございます! これからもまったり書いていくつもりなのでよろしくお願いします!
あと活動報告書きました。私の活動報告を書いたというよりは、私へのコメントをする場として用意した感じです。
例えば最近アンケートで番外編の置き場所を聞きましたが、DMで「1話の前とか最終話の後に差し込むと、本編についた感想がズレてしまう」という懸念をお教えいただけました。
そういう感じの『感想欄に書けないけど言っておきたいこと』とかを気軽に言える場所として用意した感じなので、良い感じに使ってくださればと思います!
ではほんへ↓
「……どうかな? わたしのこと、好きになった?」
「……ごめん。やっぱり、俺は……」
「むぅ……そんなこと言って、愉しんでた癖に……。……ふふっ、なら、もう少し──」
「バシャア!!」
「「!?」」
突然けたたましい音と共に扉が壊れ、ハルカとバシャーモが部屋の中に入ってきた。
「ハルカ!?」
「シバリくん! 大丈──────夫?」
ハルカは俺達の状況を見て、首を傾げた。
「………………………………………何、してたの?」
「何って、
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遡ること十数分前。
「これから二人だけのコンテストライブ、しちゃお?」
「へ……?」
ルチアはそう言うと、俺から少し離れてボールからチルタリスを出した。
「えっと、コンテスト、ライブ……?」
「そう! シバリくんがわたしに演技で魅せてくれたんだもん! なら、わたしも演技でシバリくんを魅了してあげようかなって!」
そう言ってカラッと笑うルチアを見て、俺は少し部屋を見渡した。
「……でも、この部屋そんなに広くないけど……」
「ふっふっふ、わたしを舐めちゃダメだよシバリくん。今までコンテストアイドルとして、色んな状況でアドリブの演技をしてきたんだもん! この部屋の中だけでもわたしはコンテストライブ出来ちゃうよ! ねっ! チルル!」
「チルー!」
チルタリスが元気に返事をして、それを見てルチアはニコリと微笑んだ。
「だから……目に焼き付けてね。今からやるのは、シバリくんのためだけに
そうして、ルチアとチルルの演技が始まり──。
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そして今に至る。告白されたことが一瞬頭から抜けてしまうほど、ルチアの演技には夢中にさせられてしまう何かがあった。
「……頑張ったんだけど、時間切れ、かぁ……」
「え?」
「わたしがシバリくんにアピールするのは、その扉が開かれるまでって決めてたの。シバリくんには少しでも長い時間見ててほしかったから、鍵までかけちゃって……。……でも、まさか壊されるとは思わなかったけど……」
「それは……」
ぶっちゃけ俺も不思議に思っている。なんでハルカは扉を壊してまでこの部屋に入ってきたんだ?
二人してハルカの方を見ると、彼女はアワアワと慌て始めた。
「……え、えっと、これは、そのっ、なんて、言うか……」
「「?」」
「あのっ、ダイゴさんに背中を押されて、その……」
「「ダイゴさん?」」
え? ダイゴさんって、俺をホウエン地方を案内してくれる予定だったっていう、あの?
ハルカに扉の破壊を促すなんて……もしかして、ダイゴさんってヤバい人なのか……?
「い、一応、この件についてはおじさまに聞いておこっかな……」
「……おじさま?」
「そう! ミクリおじさま! 私の叔父で、ダイゴさんと仲良しなの!」
「そうなのか……」
「ルチアさんって、ミクリさんの姪っ子なんだ……」
少し驚いた様子のハルカを見るに、どうやらハルカもミクリさんという人と知り合いらしい。
どんな人なんだろ。ちょっと気になるかもしれない。
「……さて、シバリくん」
「お、おう。なっ、なんだ……?」
ルチアは俺を呼ぶと、こちらをビシッと指差して宣言した。
「今回はダメだったけど、いつか絶対コンテストライブの世界に引き込んであげるからね!!
「えっ」
「それじゃっ!!」
「ちょっ……!?」
こちらが何か言う前に、ルチアは部屋を出て行ってしまった。
良い返事……ね。ハルカが居るからぼかしたんだろうけど、
そ、それにしてもびっくりした……。まさか、ソニアさんに続いてルチアまでなんて……。
思い出すだけで心臓がバクバクする。正直、顔に出てないのが奇跡みたいな状態だ。
「……ところでシバリくん」
「なんだ?」
「この部屋で何があったの?」
「へ? いや、だからルチアがコンテストライブを──」
「……ほんとに、それだけ?」
「……っ」
ハルカに問い詰められたことで、ルチアが演技を始める前にしてきたことがより思い出され、顔が熱くなっていくのを感じる。
それを顔に出さないようになんとか我慢しつつ、俺はムクホークに助け舟を求めることにした。
「ほ、ほんとにそれだけだよ。なあ、ムクホーク」
「ホッ」
ムクホークは半開きになったボールから顔だけ出して返事をすると、そのまますぐにボールの中へと引っ込んだ。
え、なにそれ。知らないんだけど。
バシャーモもめちゃくちゃ驚いて固まってるじゃん。そりゃそうなるだろ。
「……ほんとかなぁ」
まだ疑っている様子のハルカではあったものの、この場はどうにかすることができた。
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「はぁ……はぁ……!」
ルチアはシバリの控え室から出ると、今日は誰も使っていない控え室へと駆け込んだ。
そうして部屋の鍵を閉めると、胸に手を当てて、扉へと寄りかかった。
(……い、言っちゃった、言っちゃった……! し、しかも、あんな、大胆なことまで──!)
ルチアはそのままズルズルとしゃがみこむと、先程シバリにしたことを思い出して、顔に手を当てながら足をジタバタさせた。
(中継で変なこと口走って情緒不安定だったからって、なんであんなことっ……! はしたない女だとか、思われてないかなぁ!?)
(そもそもっ! 出会って数日で告白なんかしても、良い返事なんてもらえるわけないじゃんっ!)
自身の行動を振り返り、しばらくそうやって悶えていたルチアだったが、徐々に頭が冷えてきて、冷静さを取り戻していった。
(……でも、フラれたとはいえ、意識はしてもらえたはずだよね)
ルチアが思い出すのは、シバリに迫ったあのときのこと。
彼女の脳裏には、そのときに彼が見せた真っ赤な顔が焼きついていた。
(わたしが迫ったら、あんな風に反応してくれるんだ……)
それを思い出して少し嬉しくなると同時に、彼女の中にひとつの疑問が思い浮かんだ。
(……もし、わたしが演技じゃなくて……)
(別のアプローチ。……例えば、もっと大胆なことをしてたとしたら──)
(──そのときシバリくんは、どんな顔を見せてくれたのかな)
──────────────────────────
「やあダイゴ! 聞きたいことがあるんだ!」
「……何かな?」
シロナとハルカの件で胃を痛めているダイゴが電話に出ると、電話をかけてきたミクリは少し興奮した様子で話し始めた。
「さっきコンテストにシバリというトレーナーが出ていたんだけど、あれってきみが前に話していたトレーナーだろう!? ほら、ホウエン地方を案内するって言う──!」
「あ、あぁ……。カイナシティのコンテストなら、そうだね……」
「ふふ……なら、きみに頼みがあるんだ!」
「……頼み?」
ミクリの言葉を聞き、ダイゴは冷や汗が止まらなくなった。
(なんだか、とてつもなく嫌な予感が──!)
「その頼みは他でもない。私の可愛い姪っ子、ルチアのことさ」
「そういえばコンテストアイドルはきみの姪か……。 ……いや、待てミクリ。まさか、きみの頼みって──!」
「ああそうだとも! 是非、二人の仲を取り持ってほしい!」
「ゔん゙!?」
「力強い返事をありがとう! いやぁ、ここ数日ルチアが楽しそうに話しているトレーナーが、まさかダイゴから聞いていたトレーナーだったなんてね! なんてワンダフル!」
「い、今のは、違っ……!」
ダイゴの胃も色んな意味でワンダフルな状態なのだが、ミクリからすれば知ったことではなく、ハイテンションのまま言葉を続ける。
「そして憎らしいほどエレガント!」
「だ、だけど、とっても……」
「「
思わずいつも通りの掛け合いをしてしまい、ダイゴはハッと正気に戻った。
「流石ダイゴ、ばっちりだね! それじゃあ頼んだよ!」
「しまっ……いつものクセで……! 違うんだミクリっ! そもそも"グロリアス"の"グロ"までしか合ってなかっただろ! とにかく、話を──!」
ブツリと切れた電話の前に、必死に説得を試みるダイゴの声だけが寂しく響き渡った。
とりあえず胃痛薬を追加で30ダース注文した。
ちなみに、このあとミクリからメールが届き、そのメールには扉の修繕費についての請求書が添付されていた。
胃痛薬を更に追加で50ダース注文した。
・シバリ
無事でした。
・ハルカ
扉の請求はダイゴへ。無実!!!
・ルチア
残念ながらこの作品は健全な作品だからね。
コンテストライブ(ガチ)をやりました。
『例えば、もっと大胆なことをしてたとしたら──』
こちら、ホウエン永住ルチアルートへの分岐です。
このコンテストライブ(意味深)はちょっと見せられない。
・ダイゴ
胃にジェットストリームアタック仕掛けられてる人。
・ムクホーク
モンスターボールから顔だけ出す技術を手に入れた。
なんだお前。
番外編・閑話の置き場
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別作品に分ける(あらすじにURL記載)
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1話の手前に章分けして配置
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最新話の後ろに章分けして配置
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最新話として投稿(前書きで注意喚起)