幼馴染にフラれたので旅に出ることにした   作:イグアナ

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カイリキー2位で草

ガラルに戻れば柔道整復師のカイリキーがシバリを待っているぞ……。


59話

「今日はコンテストを観に行くよ!」

「お、コンテストか」

 

 フエンタウンに行ってから数日が経ち、その間に色々と案内してもらったのだが、今日はコンテストを観せてくれるらしい。

 

 しかし、コンテストか。シンオウ地方でのヨスガシティ以来だ。

 

 あのときは凄かったなぁ。まさかシロナさんがメリッサさんに見つかって、コンテストに飛び入り参加させられるなんて思わなかったし。

 

 いや、演技めちゃくちゃ綺麗だったけどね。ほんとにぶっつけ本番なのかって思うくらいミロカロスが綺麗なパフォーマンスしてた。

 

 審査員も観客も大勢立ち上がって拍手してたし、流石としか言いようがない。マジで何でも出来るじゃんシロナさん。

 

 そのパフォーマンスを見てヒカリと話したときのことは今でも覚えている。

 

『……凄いな。審査員全員満点だってさ』

『シロナさんかっこいい……。こんな特技を隠し持ってたなんて……』

『ちなみにさ、俺のゴローニャで大爆発大祭り(ダイナマイトカーニバル)やったら何点?』

『出禁』

 

 手でバッテン作りながら言われたからね。点数すら言ってもらえなかった。

 

 盛り上がると思うんだけどなぁ、大爆発大祭り(ダイナマイトカーニバル)

 

 ホップは100点くれたのに……。

 

 などと考えていると、ハルカが周りを見て首を傾げていた。

 

「うーん……普段はこんなに混んでないんだけどなぁ……」

「そうなのか?」

 

 確かにコンテスト会場の前がとても混んでいる。

 

 てっきり今日コンテストがあるからなのかと思っていたが、ハルカの様子を見るにそういうわけでもないらしい。

 

 ……というかこれ、ただ混んでるっていうよりも、何かに集まっているような──。

 

「……あっ。よく見たら、あの人混みの奥に誰か居ないか?」

「ほんとだ! ちょっと行ってみようよ! 有名人かも!」

「ちょっ……!」

 

 ハルカが俺の手を引いてぐんぐんと人混みの方へと向かっていく。

 

 そうして近くまで来てみると、人混みの前に一人の女の子とチルタリスが居た。

 

 よく見るとカメラマンも居るようだ。……マジの有名人なのかな?

 

「みなさーん、こんにちは! わたしルチアと、チルタリスのチルルは、カイナシティのコンテストライブ会場に遊びに来てまーす!」

「チルルー!」

 

 あの子はルチアという名前らしい。あれかな、コンテストの取材とかかな。

 

「じゃあ今日も早速いっちゃうよー!」

「「「うぉーーーー!!」」」

 

 最前列に居る人達が元気よく返事をしている。ファンの人達なんだろうな。

 

「キラキラ〜! くるくる〜?」

「「「くるくる〜〜〜〜っ!」」」

 

 おお、なんか皆で回りだした。定番の挨拶ってやつなのかな。

 

「くるくる〜〜〜〜っ!」

 

 隣でハルカもノリで回り始めた。……もしかして俺も回ったほうが良かったりする?

 

 回るかどうか迷っていると、ルチアと名乗った女の子は観客に向けて決めポーズのようなものを取っていた。

 

「ミラクル☆ルチアの! コンテストスカウトー!」

 

 彼女の宣言に、観客は更に盛り上がりを見せる。

 

「キターーーーーーーー!!!」

「ルッチー! オレをカレシにスカウトしてくれー!」

「ルチアちゃーん! チルルーっ!」

 

 なんか一人やばい人居なかった? 俺の聞き間違いか……?

 

「わー!!!!!」

 

 パチパチと拍手しながら盛り上がるハルカに、俺は小声で問いかける。

 

「……もしかして、知ってる人?」

「あんまり知らないけど、確かホウエン地方でNo.1のコンテストアイドルだったはずだよ!」

「……マジか」

 

 てことは相当凄い人なんだな。

 

 そしてほとんど知らずに盛り上がれるハルカも凄い。そうやってなんでも楽しめるところがハルカの良いところなんだろうな。

 

「よーし! 素敵なトレーナーさんをコンテストの世界に(いざな)っちゃうよ! えーっと……」

 

 彼女が人混みの方に移動してきて、観客一人一人を観察し始めた。

 

 なるほどね、そうやってピンと来る人を探すっていうイベントか。

 

 一体どんな人が選ばれるんだろう。なんて考えていると

──

 

 ──バチッと、目が合った。

 

「いま目が合ったあなた! こんにちは!」

「……こんにちは」

 

 やばいと思って目を逸らしたけどダメだった。目の前まで来られてしまっては誤魔化しようがない。

 

 まさか自分が選ばれるなんて微塵も思っていなかった。

 

 しかも、横でハルカが『またかお前』みたいな顔をしてこっちを見てきている。

 

 違うじゃん! 今のはそういうのじゃないじゃん!

 

「コンテストはやったことある?」

「……いえ。ないです……」

「それならよかった!」

 

 それだけ俺に確認すると、彼女は俺の手を引いて観客の前へと戻っていく。

 

 いや待て待て待て待て人前に出んの!?

 

「ではではー今回は! こちらのトレーナーさんをスカウトしちゃいます! お名前は……」

「……シ、シバリです……」

「シバリくんで──シバリくん!?」

「うぉっ!?」

 

 急に彼女に肩を掴まれる。えっ、何その反応は……。

 

「ねぇねぇねぇ! もしかしてなんだけど、カミツレさんとお友達だったりする!?」

「カミツレさんですか……?」

 

 なんで今カミツレさんの名前が出てくる……?

 

 ……てか、俺とカミツレさんは友達って括りなのか……?

 

 あの電話の後にフウロさんから俺の連絡先を聞いたのか、メールとかでやりとりはしているけども……。

 

「……えっと、友達というか、知り合いというか……。……まぁ、そんな感じですけど……」

「やっぱり! シバリくんって人がホウエン地方に居るって、カミツレさんが言ってたの!」

「……なんでカミツレさんが、俺の話を……?」

「一度会ってみたい人が居るって紹介してくれたの! まさかわたしが先に会っちゃうなんて!」

 

 キャー! と楽しそうに騒ぐ彼女を余所に、俺は遠い目をしながら空を見上げた。

 

 カミツレさん、ルチアさんとも知り合いだったのか……。 




・シバリ
ルチアに目を付けられた。
カミツレさんマジすか……。

・ハルカ
まーたやってるこの人……

・ルチア
目がバチッと合ったので話しかけたらビンゴ
これはもうコンテストにスカウトするしかねぇ!

・柔道整復師カイリキー
アンケート2位になったのでカイリキーメインの閑話が書かれる……かもしれない(多分ない)

どの手持ちポケが一番良かった?

  • シバリ:ムクホーク
  • シバリ:ジュカイン
  • シバリ:シャンデラ
  • シバリ:パルシェン
  • シバリ:ゴローニャ
  • シバリ:ケッキング
  • ラズ:エレキブル
  • ラズ:ドドゲザン
  • ラズ:ギャラドス
  • ラズ:ドーブル
  • ラズ:カクレオン
  • ラズ:メタモン
  • サイトウ:柔道整復師カイリキー
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