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保育士のいじめはなぜ起きる?実態・原因・辞めたい時の対処法を元保育士が解説

保育士という職業は、子どもたちと接するやりがいのある仕事です。しかしその裏で、「人間関係の悩み」や「職場でのいじめ・嫌がらせ」に苦しむ保育士が増えています。実際、保育園や幼稚園では同僚や上司との関係が原因で退職に追い込まれるケースも少なくありません。

この記事では、保育士の職場で起こるいじめの実態、よくある事例、対処法、予防策までを丁寧に解説します。もし今、職場の人間関係で悩んでいるなら、ぜひ最後まで読んでください。あなたの働き方や未来の選択肢が変わるかもしれません。

保育士の職場で起こる「いじめ」とは

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保育士のいじめとは、同僚・先輩・上司などから受ける精神的・身体的な嫌がらせや不当な扱いのことです。表面化しにくいですが、多くの保育士が下記のような行為に悩まされています。

  • 無視される

  • 陰口を言われる

  • 理不尽な叱責や指示をされる

  • 業務を一方的に押し付けられる

  • 保護者の前で恥をかかされる

  • 相談できる人がいない

これらは単なる「相性の悪さ」や「注意」ではなく、明らかなハラスメントであり、職場環境を悪化させる要因となります。

実際にあった保育士のいじめ事例

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現場で実際に起きた、いじめの実例をいくつか紹介します。

事例①:新卒保育士が孤立
入職後すぐ、先輩保育士から指導という名の無視が始まる。「自分で考えて」とだけ言われ、仕事を教えてもらえない。会話にも入れず、孤立状態が続く。

事例②:妊娠報告で冷遇される
妊娠を報告した途端に、「忙しい時に」「迷惑かけないで」と冷たくされ、業務から外される。必要な情報も共有されなくなった。

事例③:パート保育士へのあからさまな差別
正社員からパートへの対応が明らかに雑。会議に呼ばれない、ロッカーや休憩室が使わせてもらえないなど、差別的な扱いを受ける。

これらの事例は一部に過ぎませんが、どれも現実に起きていることです。

なぜ保育園でいじめが起きるのか?原因を分析

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「子どもが好きだから」「社会に貢献したいから」という理由で保育士になった人が、なぜ職場でいじめに苦しむことになるのでしょうか?
その背景には、保育園という職場が抱える構造的・心理的な問題がいくつも重なっています。以下に、主な原因を詳しく解説していきます。

慢性的な人手不足と過重労働

保育士の職場は、全国的に深刻な人手不足が続いています。
1人あたりの業務量が多く、子どもと向き合う時間だけでなく、事務作業・清掃・行事準備・書類作成など、常に時間と体力に追われている状態です。

このように常に余裕のない職場環境では、心のゆとりも失われ、ちょっとしたミスや言動に対して苛立ちや攻撃性が高まりやすくなるのです。
例えば、「なんでそんなこともできないの?」という言葉は、普段なら出ないかもしれませんが、ストレスが溜まっていると簡単に出てしまいます。

また、疲れていると他人の立場に立って考える力が低下するため、相手に配慮した接し方ができず、結果的にいじめや嫌がらせにつながるケースもあります。

女性が多い職場特有の人間関係の複雑さ

保育園は女性が圧倒的に多い職場です。
もちろん「女性だからいじめが起きる」というわけではありませんが、価値観やコミュニケーションの傾向が似ている人同士でグループができやすいという特性はあります。

特に保育の現場では、

  • 年齢差(20代〜50代以上まで幅広い)

  • 保育観(子どもとの接し方・しつけの考え方)

  • 働き方(正社員・パート・派遣などの雇用形態)

  • ライフスタイル(独身・既婚・子育て中など)

といった様々な価値観の違いが存在し、それが衝突や摩擦を生み出しやすいのです。

また、「みんながそうしているから」「空気を読まないと浮く」といった同調圧力の強い環境では、グループに馴染めない人が排除されやすく、無視や陰口などのいじめが発生しやすくなります。

クローズドで密室的な職場構造

保育園は非常に閉鎖的な空間です。
クラス担任同士や学年チームで動くことが多く、日中はほぼ同じメンバーと長時間一緒に過ごします。

このような密な人間関係の中では、一度関係がこじれると修復が難しくなることがあります。
加えて、保育中は子どもたちに集中しているため、お互いの感情やストレスに気づきにくいという側面もあります。

また、園長や主任などの管理職との距離感が遠い園では、パワーバランスが崩れやすく、問題が表面化しにくいという特徴もあります。

「見て見ぬふり」「私情を持ち込まないで」という文化が根強いと、いじめを訴えることすら許されない空気が生まれてしまいます。

保育士の育成・教育体制が不十分

本来、先輩保育士や園長は、新人や若手保育士を支え、成長を促す存在です。
しかし現実には、「教える時間がない」「教え方を知らない」「教えるよりやってしまった方が早い」という理由で、放置される新人や非正規職員が多くいます

その結果、

  • わからないことがあっても聞きづらい

  • 質問すると「そんなのも知らないの?」とバカにされる

  • 相談したら「察して」と言われる

といった育成放棄の文化が、次第に「排除」や「いじめ」へと発展してしまうのです。

特に新卒や未経験の保育士にとって、質問できない・相談できない環境は大きなストレスです。「自分はここにいてはいけないのではないか」と感じ、早期離職につながることも珍しくありません。

管理職の意識・対応不足

保育園でいじめが続いてしまう最大の要因の一つは、「園長や主任の対応力の不足」です。

いじめが起きていても、

  • 「あの人は前からだから仕方ない」

  • 「新人の方がもっと努力すべき」

  • 「個人の問題だから口出しできない」

と、放置や黙認してしまうケースが非常に多いのです。

本来であれば、園長・主任・リーダーが間に入り、調整や聞き取り、配置換えなどで問題解決のために動くべきですが、現場に余裕がないことや、自分も保育に追われていることから、管理職としての役割を果たせていない園も少なくありません。

「やりがい搾取」と自己犠牲の美徳

保育士という仕事は、「子どもが好き」「誰かのために役立ちたい」という強い使命感や責任感を持つ人が多い職業です。

そのため、いじめや嫌がらせを受けていても、

  • 子どもたちが好きだから頑張らなきゃ

  • ここで辞めたら負けだ

  • 私が我慢すればうまくいくかもしれない

自分を責めたり、耐えようとする傾向が見られます。

しかし、こうした「やりがいにつけ込んだ働かせ方」や「我慢を美徳とする風潮」が、逆にいじめを助長する温床になっている可能性もあるのです。

保育士不足による職員の入れ替わりと不信感

保育業界全体で人手不足が続く中、職場によっては急に辞める人や、次々と新しい人が入ってくるケースが増えています。
このような環境では、人間関係が安定せず、信頼関係が築ける前に摩擦が生じてしまうこともあります。

さらに、「また新人?どうせすぐ辞めるでしょ」といった先入観や偏見が、新人保育士への冷たい対応やいじめに発展することもあります。

いじめを受けやすい保育士の特徴とは

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もちろん誰でも被害者になり得ますが、特に以下のような特徴を持つ保育士はいじめのターゲットにされやすい傾向があります。

  • 新卒・未経験

  • パートや派遣などの非正規雇用

  • おとなしい・反論しないタイプ

  • ミスが目立ちやすい

  • 園内のルールに詳しくない

  • 年齢が若い、または逆に高い

こうした属性を持つ人は、「言い返してこない」「立場が弱い」と見なされ、標的にされやすいのが現実です。

保育士のいじめの具体的なパターン

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いじめにはさまざまな形があります。代表的なパターンを整理してみましょう。

言葉による嫌がらせ

・「またミスしてる」
・「あの子、本当に使えないよね」
・「あの人、すぐ休むから迷惑」

情報をわざと共有しない

・会議や行事の予定を教えない
・変更点を伝えないことでミスを誘発させる

無視・仲間外れ

・挨拶しても返されない
・食事や休憩を一緒にしない
・LINEグループに入れてもらえない

業務の押し付け

・掃除や雑用だけを任される
・一人だけ保護者対応や行事準備をさせられる

評価を下げるような発言

・園長や保護者に悪口を吹き込む
・チーム内で悪評を流す

こうした行為が繰り返されることで、心身ともに疲弊し、自信を失っていきます。

保育士がいじめられたときの対処法

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自分が悪いと思い込まない

まず大前提として、「自分が悪いからいじめられるのではない」ということを強く意識してください。

記録を残す

日々の出来事を、日付・時間・内容とともに記録しておきましょう。証拠があることで、相談時にも有利になります。

信頼できる人に相談する

園内に相談できる先輩や園長がいれば相談を。難しい場合は、家族や友人に話すだけでも気持ちが軽くなります。

可能であれば園長や本部に報告

園全体でハラスメント対策を行っているところもあります。正式に報告すれば対応してもらえるケースもあります。

無理をせず、環境を変える選択も視野に

転職は「逃げ」ではなく「自分を守る行動」です。いじめが続く職場に居続けることが正解ではありません。

いじめを未然に防ぐ職場づくりとは

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保育士が安心して働ける環境をつくるには、職場全体の取り組みが不可欠です。

  • ハラスメント防止規定を整備する

  • 定期的な面談や意見交換の場を設ける

  • 管理職・主任クラスへの人間関係研修を実施する

  • 感謝・賞賛の文化を育てる(ありがとうカード等)

  • 外部相談窓口の設置(第三者機関)

園長や運営者の意識改革と制度整備が、いじめの抑止につながります。

保育士として働き続けるために必要なこと

働くうえで大切なのは、「自分を大切にできる環境」を選ぶことです。いじめやストレスに耐えることが、美徳ではありません。

  • 我慢し続けるのではなく、相談する

  • 他の園や職場を調べてみる

  • キャリアの棚卸しをして、適した環境を探す

自分に合った環境に出会えれば、保育の仕事はもっと楽しく、やりがいのあるものになります。

まとめ

いじめや嫌がらせがある保育園に居続ける必要はありません。今や、保育士の働き方も多様化しています。

  • 人間関係の良い園へ転職する

  • 小規模保育園や企業主導型など別の形態を選ぶ

  • 保育士を支援するエージェントに相談する

自分を犠牲にせず、安心して働ける職場を選ぶ力を、保育士一人ひとりが持つべき時代です。


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コメント

1
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のる子| 保育士のる子noteのプロフィールへのリンク

保育園では、本当に「自分で考えて」をよく聞きます。未経験、入職まもない人たちにも平気で言います。 一方で本当に優しい人もたくさんいます。 ただ、どうしても意地悪な人の方が声が大きいし、絡んできがちだからから目立ってしまうのではないかな。

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