『機動戦士ガンダム』では、増えすぎた人口を宇宙に送り出し、地球に残る人類との対立が描かれていました。
その続編にあたる作品が『機動戦士Zガンダム』です。
本作にはアムロやブライトといった前作からの登場人物も多く、キャラクターの成長や物語の連続性を強く感じられる構成となっています。
登場人物一人ひとりの存在感が際立つ『Zガンダム』ですが、物語の中では味方・敵を問わず多くのキャラクターが命を落とす展開が見られます。
しかし登場キャラクターの数も多いため、「誰が死亡し、誰が生存したのか」が分かりづらくなることもあります。
そこで本記事では、Zガンダムに登場するキャラクターを「死亡キャラ」と「生存キャラ」に分けてご紹介していきます。
Zガンダム死亡キャラ&生存キャラ一覧
作中で敵味方問わず多くのキャラが死ぬ
『ガンダム』シリーズでは戦争をテーマにしていることもあり、物語の中で多くのキャラクターが戦死します。
その中でも『Zガンダム』では、敵味方を問わず特に多くの人物が命を落としています。
前作で地球連邦政府はジオン公国との戦争に勝利し、その力と規模を拡大しました。
その後、地球連邦内部においてジオン残党を排除するための部隊「ティターンズ」が設立されます。
一方で、そのティターンズの過激な手法に反発する勢力として「エゥーゴ」が誕生しました。
さらに、ジオン残党を母体とした「アクシズ(ネオ・ジオン)」も加わり、三つの勢力が入り乱れる戦争が展開されていきます。
この複雑な状況下で、多くの主要キャラクターたちが戦いの中で命を落とすことになります。
主要キャラも死ぬことから「死にすぎ」と言われる
『ガンダム』シリーズでは物語の中で主人公に近い重要人物が戦死することが少なくありません。
たとえば『Vガンダム』や『鉄血のオルフェンズ』なども、多くのキャラクターが次々と退場する展開が描かれています。
『Zガンダム』でも、メインキャラクターと深く関わる女性キャラを中心に、多くの人物が戦死する傾向が見られます。
このため、視聴者の間では「登場人物が死にすぎる」といった声が挙がることも少なくありません。
終盤には、ジ・Oに向かって突撃するシーンでかつてのキャラが再登場する場面もありますが、それでも人気キャラの死が描かれるたびに寂しさを覚えるファンも多いようです。
エゥーゴ死亡キャラ
ここでは、反地球連邦組織である「エゥーゴ」に所属し、作中で戦死したキャラクターを紹介していきます。
アポリー・ベイ
アポリー・ベイは、一年戦争時代からシャア・アズナブルの部下として行動し、『Zガンダム』ではクワトロ・バジーナのもとで引き続きリック・ディアスに搭乗していました。
アーガマのモビルスーツ部隊において重要なパイロットの一人として活躍していましたが、ゼダンの門の攻防戦においてバイアランの攻撃を受け、戦死しました。
ロベルト
ロベルトはアクシズでシャアと再会したのち、エゥーゴへ加わることになりました。
アポリーと共にリック・ディアスに搭乗し、主要な戦力として活躍していましたが、グリプス戦役にてアッシマーとの戦闘中に命を落としました。
カツ・コバヤシ
カツ・コバヤシは、1年戦争当時にホワイトベースのクルーとして登場しており、『Zガンダム』では15歳の青年として再登場します。
彼の行動がアムロを戦場に引き戻すきっかけとなるなど重要な役割を果たしますが、無謀な行動も目立ち、視聴者にとってはハラハラする存在でした。
最終的にはGディフェンサーで出撃し、Zガンダムとドッキングした直後のコクピットブロックの状態で、ヤザンのハンブラビに狙われ戦死しました。
ヘンケン・ベッケナー
ヘンケン・ベッケナーは一年戦争を生き延びた軍人で、当初はアーガマの艦長を務めていました。
ブライト・ノアの参加後はラーディッシュの艦長に就任し、指揮官として数々の戦場に立ちます。
グリプス戦役では、エマ機が撃破された場面で彼女をかばうようにラーディッシュで突撃し、そのまま戦死しました。
エマ・シーン
エマ・シーンは、もともとティターンズに所属していた軍人でしたが、彼らの行動に疑問を抱き、ガンダムMK-IIと共にエゥーゴに寝返りました。
その後、多くの戦闘に参加しながら成長を遂げますが、グリプス戦役の最終局面でハンブラビに撃破され、命を落とします。
戦死後、カミーユがシロッコとの戦いに挑む際、彼女の意志が精神的な支えとして登場しました。
ティターンズ死亡キャラ
ここからは、地球連邦軍の内部組織であり、エゥーゴと敵対する「ティターンズ」に所属する戦死キャラクターたちを紹介していきます。
フランクリン・ビダン
フランクリン・ビダンは地球連邦軍に所属する技術将校であり、カミーユ・ビダンの父親でもあります。
息子の行動が原因でティターンズに捕らえられますが、後にガンダムMK-IIと共にエゥーゴに身を寄せます。
しかし、エゥーゴの技術を持ち帰ろうとリック・ディアスを強奪して逃走を図った際、戦闘に巻き込まれ命を落としました。
ヒルダ・ビダン
ヒルダ・ビダンはフランクリンの妻であり、カミーユの母親にあたります。
カミーユの行動によって人質として扱われ、カプセルに収容されたまま宇宙空間に放出されてしまいます。
最期は、ジェリドに爆発物と誤認され、機体ごと撃破されて死亡しました。
ライラ・ミラ・ライラ
ライラ・ミラ・ライラはオールドタイプながら卓越した操縦技術を持つパイロットで、ジェリドの教官として戦闘指導を行っていました。
カミーユの操縦するガンダムMK-IIとの戦闘において、相手が年若い少年だったことで動揺し、本来の力を発揮できないまま撃破されてしまいます。
以降、ジェリドはライラを倒したカミーユへの復讐心を燃やすようになります。
カクリコン・カクーラー
カクリコン・カクーラーはガンダムMK-IIのテストパイロットとして任命された人物で、機体の奪取を試みたクワトロやカミーユの妨害を受けます。
その後、カミーユらとの戦闘に幾度も出撃しましたが、大気圏突入中のアーガマを奇襲した際に降下準備中、フライングアーマーに衝突しバリュートが破裂、機体が炎上して戦死しました。
フォウ・ムラサメ
フォウ・ムラサメはムラサメ研究所によって人工的に強化された人間で、サイコガンダムのパイロットとして登場します。
カミーユと心を通わせるようになりますが、彼を宇宙に送り出すため自らの身を犠牲にして協力します。
その後、爆破されたスードリの巻き添えとなり命を落としました。
ブラン・ブルターク
ブラン・ブルタークはもともと地球連邦軍の将校でしたが、スペースノイドに対する強い偏見と高い操縦技術を買われ、ティターンズに参加します。
エゥーゴやカラバとの戦闘で活躍し、リック・ディアスを撃墜するなどの戦果を挙げましたが、最終的にはアムロの攻撃によって撃破され戦死しました。
ベン・ウッダー
ベン・ウッダーは地球連邦軍に所属し、ブラン・ブルタークの副官として行動を共にしていました。
カラバのアウドムラに対し、スードリで特攻を仕掛け銃座から攻撃を続けましたが、アムロのリック・ディアスによる反撃を受け戦死しました。
ジャマイカン・ダニンガン
ジャマイカン・ダニンガンはティターンズ内でバスク・オムの腹心として行動し、作戦指揮を担っていました。
上官や部下に対して高圧的な態度をとる人物で、部内の評判は芳しくなかったようです。
アレクサンドリア艦隊の指揮中、ヤザンの策略により命を落としました。
ジャミトフ・ハイマン
ジャミトフ・ハイマンはティターンズの総司令官であり、戦闘指揮をバスクに任せ、自身は政治活動に注力していました。
ゼダンの門の崩壊後、シロッコおよびハマーンとの会談の最中、シロッコの手により暗殺されてしまいます。
バスク・オム
バスク・オムはジャミトフの片腕としてティターンズの設立にも関与した指導者です。
カミーユがガンダムMK-IIを奪取した際には、その責任を取らせるべくカミーユの両親を人質にするなど、非情な手段を取りました。
最期は、レコア・ロンドの搭乗するパラス・アテネからの攻撃を受けたドゴス・ギアの沈没と共に命を落としました。
マウアー・ファラオ
マウアー・ファラオはティターンズ所属のパイロットで、ニュータイプ研究所での訓練歴もある人物です。
ジェリドがジャブロー基地を爆破する際に手を貸したことをきっかけに登場し、以降はジェリドと共にガブスレイで戦場に出撃していました。
戦闘中、ジェリドをかばって被弾し戦死しました。
ロザミア・バダム
ロザミア・バダムはオーガスタ研究所によって生み出された強化人間で、サイコガンダムMK-IIのパイロットとして活動していました。
カミーユを「お兄ちゃん」と思い込むように調整され、アーガマへの潜入任務に従事します。
サイコガンダムMK-IIでの攻撃中に、カミーユのビームライフルによって撃墜され戦死しました。
レコア・ロンド
レコア・ロンドは一年戦争時代から活動していた軍人で、当初はエゥーゴ側に属していました。
クワトロに好意を抱きながらも、その思いが報われず、やがてシロッコのもとへと身を投じることになります。
グリプス戦役ではパラス・アテネに搭乗し、エマ・シーンとの交戦の末、撃破され戦死しました。
サラ・ザビアロフ
サラ・ザビアロフはティターンズに所属する若きパイロットです。
小説版ではもともとハンバーガーショップの店長という異色の経歴を持ち、才能を見込まれて軍にスカウトされました。
作中ではシロッコの部下として行動し、彼に対して強い敬意と好意を抱いていました。
グリプス戦役の終盤、シロッコとハマーンの戦闘にカツが介入しようとした際、シロッコを庇ってその攻撃を受け、命を落としました。
戦死後、カミーユがシロッコにとどめを刺す場面では、サラの意志がシロッコを守ろうとする存在として再び登場します。
ラムサス・ハサ
ラムサス・ハサはティターンズのパイロットで、ヤザン・ゲーブルの部下として行動していました。
主にハンブラビに搭乗し、ハンブラビ隊の一員として数々の戦闘に参加しました。
グリプス戦役の中で、スーパーガンダムに換装したMK-IIの攻撃によって撃破され戦死します。
ダンケル・クーパー
ダンケル・クーパーはラムサスと同じくヤザン配下のパイロットで、ハンブラビ小隊の一角を担っていました。
グリプス戦役にて、スーパーガンダムによる攻撃で撃墜され、命を落としました。
ジェリド・メサ
ジェリド・メサは士官学校を優秀な成績で卒業し、ティターンズのエリートパイロットとして抜擢されます。
物語の冒頭では、カミーユの名前を女性名とからかったことから口論となり、これがカミーユが反旗を翻すきっかけとなりました。
以降、カミーユとは幾度となく戦場で衝突し、ライバルとして対峙していきます。
最終的には、バウンド・ドッグに搭乗しカミーユのZガンダムと交戦しますが、敗北して戦死しました。
パプテマス・シロッコ
パプテマス・シロッコは木星船団の指揮官として地球連邦軍に所属していた人物で、のちにジャミトフに見出されティターンズの幹部となります。
その非凡な知略と操縦技術により、次第にティターンズ内で実権を握るようになります。
ジャミトフとハマーンの会談中にジャミトフを暗殺するなど、自らの勢力を拡大していきました。
物語の終盤では、ジ・Oに搭乗してカミーユと死闘を繰り広げます。
しかし、Zガンダムのバイオセンサーによる力を受けたカミーユの攻撃によって貫かれ、戦死します。
その際、カミーユの精神にも大きな影響を与え、結果として彼を精神崩壊へと追い込みました(TV版)。
生存キャラ(生き残った登場人物)
ここからは、『Zガンダム』の物語に登場し、激しい戦いを生き延びたキャラクターたちを紹介していきます。
カミーユ・ビダン
カミーユ・ビダンは『Zガンダム』の主人公であり、ガンダムMK-IIおよびZガンダムのパイロットです。
エゥーゴに参加後、ニュータイプとしての素質を開花させ、数々の戦闘で活躍します。
最終決戦ではジ・Oに搭乗するシロッコと対峙し、Zガンダムのバイオセンサーを通じて集積された思念の力で敵機を貫き、勝利を収めました。
ただし、その反動でカミーユの精神は崩壊し、生存はしたものの戦いの傷は深く残りました(TV版)。
ファ・ユイリィ
ファ・ユイリィはカミーユの幼なじみで、アーガマに保護された当初は戦闘とは無縁の立場でした。
しかし、後にメタスのパイロットとして戦闘に参加し、エゥーゴの一員として活躍します。
カミーユの精神崩壊に衝撃を受けながらも、続編『ZZガンダム』では彼のそばに寄り添い、支え続ける姿が描かれています。
クワトロ・バジーナ
クワトロ・バジーナは、かつてのシャア・アズナブルが正体を隠し、エゥーゴに参加した際の偽名です。
当初はアーガマのモビルスーツ部隊を率い、ブレックス准将の死後はエゥーゴの代表として行動します。
百式に搭乗し、グリプス戦役ではジ・Oおよびキュベレイと激しい戦いを繰り広げました。
その後、一時的に消息を絶ちますが、『逆襲のシャア』にて再び「シャア・アズナブル」として登場します。
アムロ・レイ
アムロ・レイは『機動戦士ガンダム』の主人公であり、ニュータイプの象徴的存在でもあります。
一年戦争後は連邦政府により監視されていましたが、カツの働きかけによって戦線に復帰します。
カラバの一員として地球で活動し、ディジェに搭乗してカミーユたちを支援しました。
ベルトーチカ・イルマ
ベルトーチカ・イルマはカラバに所属し、カミーユやクワトロの宇宙行きを支援した人物です。
また、議会演説を録画し広めるなど、作戦支援にも尽力しています。
アムロと出会った後は彼に強く関心を持ち、前線復帰を促す役割も果たしました。
ブライト・ノア
ブライト・ノアは、『ガンダム』シリーズを通じてたびたび登場する歴戦の艦長です。
『Zガンダム』ではアーガマの艦長として部隊を指揮し、数々の戦いに立ち向かいました。
カイ・シデン
カイ・シデンは一年戦争時にホワイトベースでガンキャノンのパイロットを務めていた人物です。
『Zガンダム』ではフリージャーナリストとして登場し、地球連邦政府の実態を探るためジャブローに潜入します。
一度捕虜となったのち解放されますが、クワトロらと行動を共にすることはなく、エゥーゴには参加しませんでした。
ハヤト・コバヤシ
ハヤト・コバヤシは、かつてアムロやカイと共にホワイトベースで戦った仲間のひとりです。
『Zガンダム』ではカラバの指導者として登場し、エゥーゴを地上から支援する立場で活躍しました。
フラウ・ボゥ
フラウ・ボゥは『機動戦士ガンダム』でホワイトベースに乗っていた人物で、Zガンダムではフラウ・コバヤシとして登場します。
ハヤトと結婚し、家族として行動を共にしています。
地球連邦から身を隠しながら、アムロとの再会シーンなども描かれました。
レツ・コバヤシ
レツ・コバヤシはホワイトベースで保護された戦災孤児で、ハヤトとフラウの養子として育てられました。
Zガンダムでも再登場し、彼らの家族の一員として登場しています。
キッカ・コバヤシ
キッカ・コバヤシもまた、ホワイトベースで保護された孤児で、カツやレツと共に行動していた少女です。
Zガンダムでは、フラウ・コバヤシのもとで生活している様子が描かれます。
アストナージ・メドッソ
アストナージ・メドッソはアーガマに所属する整備士で、エゥーゴの戦力を技術面から支えた重要人物です。
ZガンダムやガンダムMK-IIなどの主力機体の整備・管理を一手に担っていました。
トーレス
トーレスはアーガマの左舷通信・航法担当のクルーとして登場します。
ブライトが一時的に艦を離れた際には、艦長代理として任命されるなど、信頼の厚い存在でした。
シンタ&クム
シンタとクムは戦災孤児として登場し、クワトロに連れられてアーガマに乗艦します。
彼らの父親は、ブレックス准将の暗殺犯と誤解された末に命を落とすという不運な背景を持っています。
ウォン・リー
ウォン・リーはアナハイム・エレクトロニクス社の幹部であり、エゥーゴへの出資者でもあります。
アーガマの作戦に口を出す強引な面もありますが、コロニー落としの危機に際しては、グラナダ市長との交渉に奔走するなど、責任感のある人物です。
ヤザン・ゲーブル
ヤザン・ゲーブルはオールドタイプでありながら、数々のニュータイプを追い詰めたほどの戦闘能力を持つティターンズのパイロットです。
作中ではハンブラビに搭乗し、数多くのモビルスーツや戦艦を撃破するなど、多大な戦果を挙げます。
最終決戦ではカミーユのZガンダムの巨大ビームサーベルに攻撃されましたが、かろうじて生存し、続編『ZZガンダム』にも登場することになります。
ハマーン・カーン
ハマーン・カーンはアクシズの指導者としてグリプス戦役に参戦します。
かつてはシャアと面識があり、クワトロに同盟を持ちかけますが、互いの理想の違いから決裂します。
その後はキュベレイに搭乗し、ジ・Oおよび百式との三つ巴の戦いに挑みました。
ミネバ・ラオ・ザビ
ミネバ・ラオ・ザビは、ザビ家の血を引く最後の後継者として登場します。
一年戦争後、ザビ家の生き残りとしてアクシズの象徴的存在となり、その血統により君主としての立場を与えられました。
ただし実際の政治・軍事的な実権は、ハマーン・カーンによって握られており、ミネバ自身の意志が反映される場面はほとんど見られません。
【Zガンダム】死亡キャラ&生存者についてまとめ
『機動戦士Zガンダム』は、前作と比較してもさらに多くのキャラクターが戦争の中で命を落とすという、重厚なストーリー展開が特徴です。
敵味方を問わず、多くの主要キャラクターが死亡することで、視聴者に強い衝撃と感情的な余韻を残す作品となっています。
一方で、熾烈な戦場を生き抜いた登場人物たちは、その後の宇宙世紀シリーズにおいても重要な役割を担っていくことになります。
戦いの果てに生まれたそれぞれの運命が、のちの『ZZガンダム』や『逆襲のシャア』へとつながっていく様子を考えると、『Zガンダム』の物語はシリーズ全体のターニングポイントであると言えるでしょう。
本記事では、あくまで主要キャラクターに絞ってご紹介しましたが、登場人物の数も多く、それぞれに背景と想いがあります。
改めて『Zガンダム』の世界観を振り返ることで、その重厚な人間模様やドラマ性の深さを再認識できるのではないでしょうか。