表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
シャングリラ・フロンティア〜クソゲーハンター、神ゲーに挑まんとす〜  作者: 硬梨菜
龍よ、竜よ! われらが拓くは未知と真実
314/947

メガトン腕輪とエロ大根

ちなみに「股大根」と呼ばれ大黒様にお供えしたりする昔話もあるらしいっすね

昔の人も考えることは同じってことですわビバクールジャパン

能動的(アクティブ)ギックリ腰ィ!!」


神代の鐵遺跡エリアボス、老朽と風化を機体(からだ)に馴染ませた「ルイン・キーパー」。レベル差があれどその役割と性質ゆえに逃走を許されない遥か神代の機械人形の腰がポッキリとへし折れる、そして今に至るまでに全身の関節という関節をへし折られたダルマゴーレムが砕け散った。


ドロップアイテムとして「苔生した装甲板」が落ちているが、水晶の方が耐久あるだろうし拾ったところで使い道が……まぁ高レベルになってからのやり直しってこんなもんか。まぁ拾うんだけどね、インベントリに制限無いんだからそりゃ拾いますわ。


「さぁて……行くか」


所詮は目的における中継地点でしかない、目指すは雲上流編の雲海地!


……の前にちょっと気になることがあるので一回戻るか。






神代の鐵遺跡の先に存在する六番目の名を冠する街シクスブルクのロケーションを踏んでおきつつ、使い捨て魔術媒体(マジックスクロール)でラビッツに転移、アップルパイならぬキャロットパイをガジガジ食べていたエムルを頭に乗せて航海中の新大陸調査船に転移。この物理法則ガン無視したファストトラベル、ゲームじゃなきゃ味わえませんよ……


「今日はサンラ()サンのままですわ?」


「寄り道帰りからそのまま神代の鐵遺跡攻略してきたからなぁ……」


適当に船から身投げしてもいいが、この船には他のプレイヤーも乗っているので船内を歩くときはむしろこっちの方がいいかもしれない。

新大陸調査船は魔法だかを動力として動く、中世に魔法と若干の古代技術(かがく)を混ぜた事で完成したファンタジー豪華客船だ。


その役割上、ある程度の兵装が搭載されていたりもするが数日間大量のプレイヤーを鮨詰めにするだけあって船内には簡単ながら売店があったりするらしい。

ちなみに聖女ちゃんの依頼を受けたことで三神教のバックアップを受けた俺はスイートの一つ下くらいの等級の船室である。下々の者共を見下ろしながら味のある葡萄酒を飲むのは最高だぜ、若干苦いブドウジュースって感じで酔うもへったくれもないのだが。


「マップマップ、んー……………」


船内カフェ「海蛇と林檎」……ありますねぇ、やっぱりダウトじゃねーか!


「カチコミは後回しだ、とりあえず甲板に出る」


数日間の船旅とは実質的な缶詰に等しく、また何らかの事情で親しいプレイヤー同士が別々の船に割り当てられてしまうこともある。

別に同じクランだからと言って同じ船に分けられるわけではない、むしろどういう経緯で船に乗ったのか、こそが重要なので俺、秋津茜にルストモルド、レイ氏で別々の船に乗る事もある。


では船旅中はログイン中一切のコミュニケーションが出来ないのか? 答えは否だ。

間違っても人目の多い甲板で衣服爆散、なんて事にならないよう安物の装備でタイマー調整をしつつ船員NPCに頼んでカモメ……と思しき鳥を二羽貸してもらう。


「んびゃっ!? つつくなですわ……っ! いだっ、だだだっ!?」


「やめろやめろ、後でルルイアス産の魚をやるから大人しくしてろ」


「「プェープェー」」


カモメ……? ヒヨコみたいな鳴き声のハヤブサもそうだが、このゲーム作ったやつとりあえず現実とは違う鳴き声にしとけばいいかって思ってないか……?

まぁいいや、宛先はレイ氏と秋津茜……っと、ルストとモルドは航海中はひたすらネフホロやってそうな気配がするので除外する。


「そっちの船のマップに「海蛇の林檎」ってカフェはありますか……っと、よし行ってこい! 無事帰ってきたら深海産の鯛(MP回復アイテム)をやろう!」


「「プェー!」」


鯛、めっちゃ食いづらかったんだよな……幅がね、こう河童か半魚人みたいにバリバリ食うしかないから。その点細身な魚はクイっと……ああ懐かしき孤島式食事術、ケアを忘れて食中毒までが一連の流れだ。

豚やら梟やらは遭難者をバリバリ踊り食いしてもケロっとしてるのに人間(プレイヤー)はキノコ一つで死線を彷徨う、進化の過程で捨ててしまった野生を自覚させる働きがあのゲームには……うわぁ、甲板にでかいタコが。


「うわぁぁぁぁ!!」


「う、うちのリーダーがタコに食われたぁ!?」


「触手プレイなのに微塵もエロくないんだけど!」


「と、とりあえずタンク前にぃぃ!!」


ゲーム的な配慮なのかそういうアイテムなのか、甲板から釣り糸を垂らしていたプレイヤーが海に引きずり込まれて代わりに巨大なタコが甲板に躍り出た事で辺りが騒然とする中、俺はなんとなく「憂いを帯びた眼差しで水平線を眺める何処か高貴さの漂う女性」的なムーブをして暇を潰す。


だってあのタコ、露骨に俺……というより俺の刻傷に反応して立ち位置変えてるし、クターニッドを見習えクターニッドを。


「おっ、帰ってきた……あーと、若干目つきが悪いお前はレイ氏に送ったやつだな?」


「プェー」


よしよしお前にはこの水圧的なアレソレで目玉が凄いことになっている鯛をやろう。さて返信の内容は……ふむ、成る程。おっ、秋津茜に送った方も帰ってきたな。

あの二人も俺と同様にファストトラベルが使えるから直ぐには返事が来ない可能性も視野に入れてたが、まぁ普通は即座に旧大陸に戻る方が珍しいか。


「ふふふ……愛い奴らめ」


「「プェープェー」」


「むむむむむ……!」


前に突き出した腕に止まった二羽のカモメ? はプェープェー鳴いてるし、いつの間にか頭の上に移動していた兎はぷぅぷぅ鳴いてるし……俺もなんか鳴いた方がいいのか?


「テケステケステケステケステケステケス……」


「な、何ですわその名状しがたい声は……」


「顔から大量の触手が生えた人型スライムとしか形容できない謎生命体の警戒音」


陽務 楽郎が誇る宴会芸の一つだぞ、ネックなのはこのネタが通じる奴が殆どいないって事だけど。

ちなみに本家のロリボイス宇宙怪獣はこの警戒音を出しながら顔面の触手を動かしまくる。










「ベルヘモルス号」に搭乗しているレイ氏と、「リーバイオスヌ号」に搭乗している秋津茜の証言から、例のカフェは「ズィーズィー号」にしか存在していないようだ。

さらにそれとなく聖女ちゃんから聞いた話ではどうやら身分の高い(NPC)はズィーズィー号に乗るように分けられているんだとか。


そして明らかに何らかの社会的地位を持っているであろう頭領の存在を加味すれば何となくズィーズィー号にだけ「海蛇の林檎」がある理由にも見当がつく。


「さぁーて、推薦者殿にご挨拶と行こうか」


何を目的として賞金狩人が新大陸に向かう船の中でバカンスしているのか、特に開示する気はないが解明してやろうじゃないか……!








「…………」←床下収納の入り口に上半身が嵌って下半身だけが床から生えている見覚えのある脚装備


「…………」


スッと、一縷の望みを宿した眼差しでカフェ「海蛇の林檎」の店主……クローン説が拭えない「蛇の林檎」の店主を一回り若くしたような男性へと無言で疑問を投げかけると、彼は苦笑しながら首を横に振った。


「…………」


ぺしーん!


「!?!!?」←突然の攻撃に反撃しようと足を動かしたところバランスがずれてジタバタ暴れながら倒立体勢に


「…………」


何だか無性に悲しくなったので暫定ルティアのケツを引っ叩いてスクショしてからその場を後にした。俺は賞金狩人と話したいのであって床から生えたエロ大根みたいな下半身に用はないんだよ。


「何をどうやったらそうなるんだよ……」











自分が敵と見定めたものの正体が単なる風車だと悟ったドン・キホーテの気分だ、あまりに悲しくなったのでサバイバアルにエロ大根ルティアのスクショを送りつけておいた。


「俺は今深い悲しみに包まれているよロシナンテ……」


「誰ですわそれ」


「驢馬」


「アタシはヴォーパルバニーですわーっ!」


はいはいですわですわ、それはそれとして悲しみを乗り越えて本題に戻るとしよう。

こういう時に後回しにすると結局最後までズルズル引き摺ってしまうんだ、カンストまで上げてからの作業は効率的っちゃ効率的だけどより作業的苦痛も増すわけで……計画的強化はトロコンの必須事項!


ではいざ参ろうか、雲上流編の雲海地!




ルティア「この先の床下収納は、トレーニング用のアクセサリを装備しているとおっこちてしまいます。」

ルティア「だから、装備から外す必要があったわけですね。(アクセサリーを外す)」

(二つ装備していたのでバランスを崩して頭から床下収納に落ちる音)


誰だよミステリアスな女狩人をポンコツエロ大根にした奴(目そらし)




・賞金狩人ルティア

実装順的にも設定的にも賞金狩人としては古参の女性。人間が再現可能な限界値に設定されており「絶妙に勝てそうだけど勝てない」という憎らしい調整がされている。

実際のところは「超速」と「参撃陸斬」のコンボが鬼性能なのでプレイヤー性能で勝つことはほぼ不可能、仮に同じ「超速」の世界に踏み込んだとしても過剰伝達(オーバーフロー)状態時以上に操作性が難易度が高い。

え、二つ同時に使ったらどうなるって? 壁にシミができるんじゃないですかね


なお私生活では時折信じられないようなポンコツミスをするとの噂

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
RTAにはうっかりという名のガバがある、という話だろうか
何気にサンラクが「エロ」を感じている貴重なシーン
ルティアのエロ大根スクショ…!(欲しい) サンラクサンのスクショコレクション、パネェっす(欲しい)
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ