【太平洋沿岸漁港ルポ】黒潮大蛇行終了で「魚の獲れ方」が激変! 高知のカツオ、静岡のシラスにも大きな影響が...
「もともと大蛇行前の高知のカツオ漁は3月から6月くらいまでが上(のぼ)りカツオのシーズン、秋の9月から12月くらいまでが下(くだ)りカツオのシーズンとなっていました。それが、大蛇行に入ってからは春から秋の終わりまで真夏も含めてほぼ通年で獲れるようなったんです。 ところが、今年の夏は大蛇行終了の影響か6月の中旬ぐらいにカツオの漁が切れてしまいました。大蛇行前の上りカツオ、下りカツオのシーズンがあった頃の状態に戻った印象はあります」 ■和歌山でも同じようなことが! 同じように和歌山県南部、串本町の和歌山東漁協でも大蛇行でカツオが豊漁になっていたという。和歌山東漁協のカツオ担当者はこう語る。 「大蛇行が始まってものすごい量のカツオが獲れるようになりました。串本で大蛇行前の2倍。和歌山県全体でも1.5倍のカツオが獲れるようになったんです。 しかし、いいことはいつまでも続かない。大蛇行終了の発表があって、6月に入った途端、これまで山ほど獲れていたカツオがピタッと獲れなくなったんです。 まだ、カツオよりも高い水温を好むキハダマグロのほうが獲れています。とはいっても、これまで50㎏前後の大ぶりなものが多かったんですが、今は30㎏前後の小ぶりなものばかり。獲れる量も大蛇行の頃の半分以下に激減しています」 というわけで、実際に和歌山東漁協の市場を取材させてもらった。 確かにカツオはまったく獲れておらず、大型の魚はキハダマグロが20ケースほど。もちろん市場の床のほぼ全体が見えてしまうほど漁獲量は少なかった。 キハダマグロを船から降ろしたばかりの漁師に聞いた。 「やはり漁獲量が夏になって激減しています。とにかく今までのようには獲れません。秋になってカツオが戻ってくるのか......不安ですね。また昔の海に戻ったんやないかという印象です」 では、なぜ和歌山でもカツオがたくさん獲れたのか? 和歌山県水産試験場の担当者に聞いてみた。