第836話

 帰ったからニーナ達に確認したところ、例の幽霊コロニーはバックサイド側には報告しないで良いそうだ


 そもそも探索依頼を受けた訳でもないし、バックサイド側が何か報奨を掛けているわけでもない。


 更に、あちらの技術だけで、青い空や植物の豊かな星を再現出来るという事実を広めるメリットがないそうだ。


 広めるもなにも、元々ある技術なんだから、廃れただけで、今でもそうした知識は残ってそうだが――


 いや?


 それは彼等の言い分を完全に信じた場合か?

 コロニーの空を青くする技術も、緑を育てる技術も、存外彼等が生み出した物だったりして?


 そんな嘘を付く必要があるか? ないよな?


 ……まぁどうでも良いか。


 そういう判断はニーナに任せるのが一番である。


 そうそう、意外な事にあのコロニーの監視役を買って出たのは、今回あのコロニーで撃墜されたブルーフレイム達だった。


 もっと良い場所に配置換えを願い出てくるかと思ったんだけどな。

 月面基地とか。


 そんなブルーフレイム――というかカボ達なんだが、面白い事が分かった。

 なんとカボ達、自分達だけでMEやMEGを造り出せるのだ。

 

 更には宇宙エネルギーを実用化する為の変換器も自分達だけで造れるらしい。

 

 ――MEに関してはもう俺より上かも。

 そんなカボ達のアドバイスの元、ブルーフレイムに変わる新しいボディを造る事になった。


 理由は、先日幽霊コロニーで簡単に撃ち落されてしまったからである。


 後で映像データを見たところ、ブルーフレイムカボは、建物から照射されたビームでいとも容易く撃墜されてしまっていた。


 あちらの人工を越えるほどのブルーフレイムだが、生み出して間もないのにもうお払い箱になるかもしれない。


 ということで、新型の設計は全てカボに任せてみた。

 

 カボ達の技術を使って、パイロットがカボであってもあちらのMEを圧倒できる機体をつくってみてほしい。


 ――……まぁぶっちゃけ、ブルーフレイムのボディを全て黒い剣で造っちゃえば良いだけなんだけどね。


 今の俺と、極彩色の羽から生み出される無限の魔力なら、黒い剣すら自動成型できるし。


 でもそれじゃつまらないし、カボの造る機体も見てみたいしね。

 カボが素材に黒い剣を使いたいって言うんなら使って貰って構わないけど。


 

 ――で、カボが最初に提出してきたのが、シマエナガロボ。


[性能はブルーフレイムを上回っています! 是非これを正式採用して下さい!!]


 ……まさか丸パクリしてくるとは――


 確かに見た目が既存のゴーレムと被っちゃ駄目などの指定はしてなかったな。

 と言う事で後出しで条件を追加である。


 正直、俺が期待しているのは性能よりカボ達の考えるデザインなのである。

 月面基地製のMEだって、パイロットの事を一切考慮しないで、カボが操縦するなら、ブルーフレイムより強いMEGが造れるんだし。


「既存のデザインは禁止ね」


[そ、そんな~]


 別に可愛いは禁止しない。

 カボが思う可愛いデザインを創り上げてくれればそれで良い。


 ――……でも、出来ればメカっぽい要素は残してね?

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魔道具師志望ですがゴーレム以外興味はありません 大前野 誠也 @karisettei

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