フィンランド首相、日本語で謝罪 「つり目」騒動で「心からおわび」
北欧フィンランドの連立与党の議員らがアジア人差別とみなされる「つり目」の写真を投稿した問題で、オルポ首相は17日、「侮辱的な投稿に対して、心からおわび申し上げる」と謝罪した。駐日フィンランド大使館が日本語の声明をX(旧ツイッター)に投稿した。 【画像】「つり目」騒動背景は 識者が語る「偽りの好印象」 大使館によると、この声明はXだけで公開された。日本語のSNS空間ではここ数日、フィンランド全体に対する批判が高まっており、オルポ氏は初めて正式に謝罪をすることで、事態を収束に向かわせたいと考えているとみられる。 声明では、フィンランドと日本が「長年の良好な関係」を築いてきたことに触れた上で、「つり目」の投稿について、「平等とインクルージョン(包摂)を大切にするフィンランドの価値観を反映していない」と訴えた。 問題の投稿をしたのは「フィンランド人党」(フィン党)の国会議員2人と欧州議会議員1人。フィン党は2023年の総選挙で第2党となり、オルポ氏の「国民連合」などとともに連立政権を組む。フィン党のプッラ党首は副首相兼財務相を務めている。 一方、フィンランドの公共放送「YLE」によると、フィンランドの番組制作会社は今回の騒動を受けて、日本における新たなプロジェクトの発表を延期することを決めたという。 この制作会社は、日本の会社と協力して、来年公開予定の連続ドラマも制作している。今年1月時点の発表によると、俳優の杏さんと、フィンランドの国民的俳優ヤスペル・ペーコネンさんが主演する予定となっている。 フィンランドの制作会社のプロデューサーはYLEの取材に対し、「いまは適切な時期ではないと判断した」と説明。「フィンランドは国家として、日本で非常に強いブランドを築いてきた。日本では礼儀作法が重視され、信頼は多層的に築かれる」と語ったという。 ◇ 〈おことわり〉当初配信した記事で、フィンランドの公共放送が報じた内容として、俳優の杏さんらが出演予定の連続ドラマについて、日本とフィンランドの制作会社が「制作協力を一時保留することを決めた」としていましたが、誤りでした。同放送が「決めた」と報じたのは、この連続ドラマの制作協力の一時保留ではなく、日本における新たなプロジェクトの発表の延期でした。記事を修正しました。
朝日新聞社
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