H3ロケット8号機、発射16.8秒前に緊急停止 地上の注水設備に異常

鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げが中止となったH3ロケット8号機=2025年12月17日午前11時11分、本社ヘリから 拡大
鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げが中止となったH3ロケット8号機=2025年12月17日午前11時11分、本社ヘリから

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)は17日、鹿児島県の種子島宇宙センターで予定していたH3ロケット8号機の打ち上げを直前で中止した。準天頂衛星「みちびき5号機」を搭載して軌道に投入する予定だったが、地上設備の異常を検知して発射16・8秒前に緊急停止した。新たな打ち上げ日程は未定で、詳しい原因を解明する。

 JAXAによると、異常があったのはエンジンから噴出する高温ガスを冷却し、下部のコンクリート壁などを損傷から守るために注水する地上設備。必要な量の水が注水されていないことをセンサーが検知し、自動的に緊急停止した。ロケットや搭載衛星に異常は無いという。

 記者会見した有田誠プロジェクトマネジャーは「カウントダウン中に(緊急停止が)起きたことを重く受け止める。H3ロケットはまだ弱点を内包している。皆さんに信頼してもらえるよう今回の事象を真摯(しんし)に受け止めて前に進んでいきたい」と話した。

 H3ロケットは2023年3月に初号機を打ち上げたが2段エンジンに点火せず失敗。以降は5機連続で成功している。

 みちびきは日本版の全地球測位システム(GPS)とも呼ばれる衛星測位システム。すでに6号機は25年2月に軌道投入している。26年2月には7号機を打ち上げ予定で、7基体制となればGPSなど他国のシステムに頼らない測位サービスが可能になる。ただ、今回の中止によって7号機の打ち上げにも影響が出る可能性がある。【信田真由美】

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