音信不通問題のSS義塾に続いて中学受験塾enaが炎上~小学校欠席前提に賛否両論、塾側は中止を表明 #エキスパートトピ

石渡嶺司
大学ジャーナリスト
写真:イメージマート

オンライン塾のSS義塾が音信不通となった問題で松本洋平文部科学相が記者会見で遺憾の意を表明する事態になっています。

そんな中、今度は中学校受験塾の1月平日講座が「小学校を休む前提でおかしい」などの批判が殺到、塾側は17日に中止を表明しました。

中学受験指導などを行う進学塾enaを運営する学究社は、2026年1月に予定していた「小6入試直前必勝特訓」の平日午前からの開講分を中止することを決めた。「諸般の事情」としている。

※弁護士ドットコムニュース記事より

ココがポイント

松本洋平文部科学相は16日の閣議後記者会見で「受験生が動揺するような事態が生じてしまっていることについて大変遺憾に思う」
出典:毎日新聞 2025/12/16(火)

進学塾enaを運営する学究社は、2026年1月に予定していた「小6入試直前必勝特訓」の平日午前からの開講分を中止する
出典:弁護士ドットコムニュース 2025/12/17(水)

1月の平日に朝から夕方までびっしりと授業が組まれており、事実上「小学校を欠席しなければ受講できない」カリキュラム
出典:LASISA 2025/12/16(火)

いち早く公立中高一貫校の適性検査に特化したコースを設置し、多くの合格者を出すことに成功したのが(中略)学習塾enaである
出典:おおたとしまさ 2017/11/21(火)

エキスパートの補足・見解

おおた氏記事(2017年)には、enaの公立中高一貫校の合格実績が半数超であることが明記されています。

2017年度の東京都下の公立中高一貫校11 校への合格者総数は738名。総募集定員に対するenaの合格者占有率は約5割で、西東京多摩地区の4校に限った占有率はなんと6割を超える。

※おおた氏記事より

LASISA記事・弁護士ドットコムニュース記事にもあるように、中学受験をする場合、ではインフルエンザなどの感染症対策から1月に小学校を休む事例が一定数あります。

enaの1月平日講座はそれを見越したものであり、SNSでは「どうせ休むのだから、それを見越した講座があるのはありがたい」など支持する意見があります。

一方、「進学塾、それも公立中高一貫校志望者向けに義務教育を否定するような講座を作るのは矛盾」「小学校を休ませるのは親の責任だが塾がそれに乗るのはモラルがおかしい」などの批判が強くあります。

SS義塾は大学受験のオンライン塾、enaは中学校受験塾でそれぞれ異なります。ただ、塾が相次いで炎上したことになります。

塾と公教育との関わり方については改めて問われるべきではないでしょうか。

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1975年札幌生まれ。北嶺高校、東洋大学社会学部卒業。編集プロダクションなどを経て2003年から現職。扱うテーマは大学を含む教育、ならびに就職・キャリアなど。 大学・就活などで何かあればメディア出演が急増しやすい。 就活・高校生進路などで大学・短大や高校での講演も多い。 ボランティアベースで就活生のエントリーシート添削も実施中。 主な著書に『就活まるごとガイド』(講談社)など累計35冊・68万部。 2026年春に『採用のバカヤロー!』を刊行予定。

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